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望外のカメラ、GFX50SⅡを購入
最初は出来心で、マップカメラのカートに手持ちのカメラを下取りに突っ込んで金額を確かめただけだった。ところが弾き出された金額が10万円を切っていて、さらにそこからキャッシュバックで5万円帰ってくるとわかってから、我慢することができなかった。
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中判デジタルカメラ。
そのクオリティはわかっていたものの手が届かない、自分には関係のない代物だと思っていた。
だがレトロなデザインのデジタルカメラの人気の高まり、そして富士フィルムの受注停止が手持ちのX-T5とX-E4の中古価格を高止まりさせ、
さらに製造中止となったGFX 50SⅡの在庫を売り切らんとメーカーとカメラ屋が還元策を強力にプッシュした結果、その世界が現実的なものになってきた。
なんとなく自分を縛っていた、いい写真はどんな機材でも撮れるものなんだ
という枷がX-T5を使っているうちに外れていき、
やっぱりいいセンサーにいいレンズを使えばいい写真が楽に撮れるんだなという気持ちになった時、じゃあもっといいカメラなら、という欲が出始めた頃だった。
チャレンジするなら今このタイミングしかないのではないか、という投機的な焦りもあったが、手持ちのカメラを全て投げ打って中判デジタルの世界に踏み入るのは危険だと感じ、とりあえずお試しの気持ちでレンタルサービスを利用してみることにした。
高額な商品のためグーパスに与信で蹴られて我が給与の情けなさにダメージを受けたが、かろうじて次の一社から無事に借りることができた。
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4日間使った中で叩き出した打率は稀に見る高水準で、一度体験したら忘れられない色乗りと立体感にすっかり魅入られてしまった。
返却するや否や、マップカメラに下取り交換を申し込み、
こうしてGFX 50Sⅱ 新品レンズキットが手元に届いたのである。
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巷ではX100Ⅵが注文殺到で買えない、日本は貧しいオワコンだと悲観論に溢れているが、こちらとしてはそうした富士フィルムカメラ騒動の余波もあって中判デジタルカメラの覇道に進めることになったのだから皮肉なものだ。
巷の中判デジタルカメラの先人を見ているとオールドレンズの開放ボケでカラーネガフィルム風の柔らかい描写の作風が流行っているようだ。
だが自分が触ったところ、自分にはあまりそうしたf値には縁がないように思える。
レンズのデッキについては色々考えているし、手持ちのオールドレンズも数本手持ちがあるのだが、それらについては後々書いていきたい。
取り急ぎ中判デジタルカメラを手にして、10数年ぶりに高まる写真欲を文章にまとめてみた。