パンケーキを毒味する
先日、ワクチン2回目を終えた。発熱はあったがなんとか乗り切ることができた。とはいえ全国的に感染拡大の傾向である。感染対策はこれからもしっかりやる。
不要不急の外出も控える。
と思っていたが、この映画だけはどうしても見たくなり、直行直帰で行ってきた。
観てよかった。
良かった点は
①菅総理を徹頭徹尾ディする内容ではない。彼の功績にも光を当てて紹介している。
②ユーモアがある。アニメーションなどを交えながら、わかりやすく構成してある。
③自民党の内部の意見(取材に応じてくれた議員)の声も紹介している。
特に強調したいのは②のユーモア。アニメーションも良かったが、劇場内最も笑い声が起きていたのは国家質疑のシーン。つまりリアルに対してだった。
噛み合わない菅総理の答弁。何を聞かれても壊れた機械のように同じ言葉をただただ繰り返すだけ。こういう姿が本当に滑稽でつい笑ってしまう。つまり失笑である。
一番笑いが起きたのが総理の後ろで答弁を必死に書いている官僚の姿に共産党の小池晃さんが呆れて
「即席答弁書いてんのか」
と発言したところ。
その後官僚が書いたそれを棒読みする場面で大きな笑いが起きた。
こういう場面は何度も何度も見てきたけれど、改めて見ると本当にバカバカしいし、国会という真剣な討論の場を完全に馬鹿にした態度だな、と腹が立つ。
知らなかったことも多かった。菅総理が議員時代に取り組んできた政策のことや、自民党内の派閥の力関係、その性格など。今の政権を支える清和会が「復讐する政権」を目指したこととその理由も知らなかった。
ラストシーン。大人しい羊が一頭また一頭と倒れていき、エドワードR・マローの言葉が浮かび上がる。
羊の国家は狼の政府を生む
まさに今の日本の危機を表した言葉だと思った。狼の政府を許してはならない。
次の総選挙で必ず狼を倒さねばならない。
その思いをいっそう強くした。