ショアブレイクに乗り上げ、波が泡になり海へ潜っていく。クリステンソンのロングフィッシュを片手に熱い砂浜を歩く。 ベースキャンプを見ると木の間に渡したカレが風をはらんでいる。彼女がその下で何かを焼いているのか、煙が上がっている。 ボードをたてかけてスキレットをのぞくと、ベーコンが脂をはねあげていた。彼女にいわせれば、家の伝統でベーコンは焼きすぎるぐらい焼いて、カリカリにするそうだ。 バードウェルのタオルで体を拭いて、流木に座る。木陰に吹くオフショアは乾いている。ベ
山手からのオフショアがラッシュガードをゆらしている。朝陽がおだやかに海面をゆらす。 ライスクッカーに入れた米に水を注ぐ、水の中に手のひらを広げて浸し手首まで水があるかをみる。少し水が多いけど気にしない。 カセットコンロに火をつけて、炊きあがりを待つ間に炭に火を入れる。昨日の肉の脂が残った煤けた網を炭にかける。オフショアが少し強くなり波をなでている。 クーラボックスから、新聞紙に包まれた鮭を取り出し熱い網の上に置く。新潟の鮭だけあり、筋肉質で深い照りがある。ビーチ
活字が好きで、每日何かしらの本を読んでいます。 特に時代小説が好きで、津本陽や池波正太郎は2回以上は繰り返し読んでいました。ただし時代小説でも捕物帖などのシリーズ物は池波正太郎しか読まない、長編しか読まないなど本の好みに偏りがあるので新たに読むものがなくなって困っていました。 そんな時にナキさんというサーファーのブログに北方謙三の水滸伝が紹介されていました。サーフボードに登場人物の武松のペイントをするほどのハマりようだったので、そこまでならと読んでみました。 読