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10月第1週のハワイ 【ハワイの気になる週一ニュース】

アロハ!ハワイの最新情報をお届けするアロハタウンネットです。

編集部が「ハワイの気になるトピックス」を紹介いたします。


●昨年のマウイ山火事の原因が判明


10月2日水曜日、102人の命を奪ったラハイナの山火事の原因と発生源を明らかにしました。
原因は壊れた電線に再び電力が供給されたことで火花が散り、その周辺の雑草に引火した事と発表しました。

マウイ島消防署長ブラッド・ベンチュラ氏は、米国アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局による原因と発生源に関する報告書の主要な調査結果を発表する記者会見で、2023年8月8日の広範囲にわたる破壊は偶発的なものと分類され、午前6時34分にラハイナ・ルナ・ロード沿いの電柱25番で発生した単発の火災が原因だったと伝えました。

当初は午前と午後にそれぞれ火災が2件発生した可能性もあったが、マウイ消防局とATFの捜査官らはその可能性を否定し、実際には1件の火災だったと結論付けたと述べました。

火災は2段階に進行し、午前中に発生した火災は、午後2時過ぎに完全に鎮火したことが確認された後、消防隊が火災現場を離れました。しかし、午後2時25分頃に午前の焼失エリアに隣接する峡谷で「再燃」と呼ばれる現象が発生したと述べました。

「隣接する峡谷の手入れされていない植生の中に隠れていたくすぶっていた物質が、強風によって燃え広がり再燃し、火災が再発して悲惨な結果を招くことになった。この再燃現象については複数の仮説が未解決のままであり、発火源がどのようにして影響を受けやすい燃料を見つけたのかについては明確な結論は出ていない。おそらく風に運ばれた火の粉かくすぶっている物質だったのだろう。」
と述べました。

「消防士たちが現場を離れる前に火が完全に消火されたと確信できるよう、当然の義務以上の努力をしたことを、地域住民に十分に明らかにしたい」とジェフリー・ギーシー副署長は述べました。

一方で、火災の原因は、シロアリに侵された電柱が風の力で折れ、その後ハワイアン・エレクトリック社(HECO)が安全かどうか確認せずに電源を入れ直したことで発生したことも事実であり、この判断や、電柱の根元や送電線付近の「電力会社による植物の除去」の欠如など、拡散の一因となった可能性のある一連の誤りや見落としも発見されており、被災者と州・郡・HECOなどの間で40億3700万ドルに及ぶ損害賠償が合意に達しており、来年には和解金が支払われる予定となっています。

HECOはこの調査結果を受け声明で「当社の業務が午前中に発生した火災の一因となったことを深く後悔しています。異常気象と混乱した状況に直面し、当社の従業員は毎日のように最善を尽くして仕事に取り組みました。当社はその日の手順と行動を綿密に検討し、特に頻度と深刻度が増している異常気象において、公衆の安全を守るという当社の約束を確実に果たすために、業務と回復力戦略に多くの変更を加えました。」
としラハイナの壊滅的な被害が「多くの要因と多くの関係者の行動の組み合わせ」による偶発的なものであると指摘しながらも、後悔の念と哀悼の意を表し、将来の火災災害の防止に協力する決意を詳述しています。

ハリケーンによる不測の事態という事もありますが、電力会社の操作判断ミス、消防の鎮火確認の判断ミス、これが無ければ、ここまで大きな被害にならなかったと思うと残念でなりません。改めて亡くなられた方に追悼の意を表したいと思います。また被災された方も一刻も早く復旧される事を願っております。

●2024年8月のハワイ観光レポート発表、日本からは何人?


ビジネス経済開発観光省 (DBEDT) は2024年8月の総訪問者数の暫定的な訪問者統計を発表しました。

2024年8月にハワイ諸島を訪れた人は81万9152人で、前年同月と比べ6.4%増でした。パンデミック前の2019年同月と回復率は88.4%となっています。

2024年8月の日本からの訪問者は6万3964人で、2023年8月(7万7090人、-17.0%)からは大幅に減少し、2019年8月の16万0728人の訪問者と比較すると-60.2%と依然厳しい状況になっています。

8月日本は3つの悪天候の影響を受け、国内外を旅行する多くの日本人のフライトがキャンセルされ、混乱が生じました。熱帯暴風雨マリア(8月9日〜12日)は、北日本に記録的な降雨と洪水をもたらしました。台風アンプル(8月13日〜16日)はお盆休みの週に到来し、東京と近隣地域で何千人もの人々が避難し、鉄道と航空便が欠航しました。その後、日本を何十年ぶりに襲った台風シャンシャン(8月28日~31日)は土砂崩れや洪水を引き起こし、8人が死亡、120人以上が負傷、1億ドル以上の被害が出ました。

日本からの訪問者のうち、6万2930人が国際線で到着し、1千034人が国内線で到着しました。その10人に8人がリピーター (79.2%) で、20.8%が初めてのハワイ訪問者でした。宿泊に関しては、訪問者の 75.0% がホテル滞在、15.9% がコンドミニアム、12.7% がタイムシェア、1.4% が友人や親戚の家に滞在しました。

2024年の日本からの訪問者合計数は、45万7081人で、前年同期の33万2222人に比べ37.6%の上昇ですが、2019年同期の102万9549人と比較すると55.6%の回復状況です。

2024年7月の日本発の定期便は416便、座席数は12万0213席でした。天候不良で9便が欠航。

航空輸送能力は2023年8月と比較して大幅に増加しています(379便、9.8%増、106,065席、13.3%増)。

直行便は2019年8月の水準を下回ったままです(666便、37.5%減、179,764席、33.1%減)。福岡と羽田からホノルルへの定期便の座席数は増加しましたが、2019年8月と比較して、名古屋、大阪、成田からホノルルへの座席数の減少と、札幌からホノルルへの便がなかったことで相殺されています。

ハワイ全体の動向をDBEDT所長のトキオカ氏が下記の声明を出しています。

「マウイ島の山火事の影響で観光業の低迷が続いた2023年8月と比較すると、2024年8月の観光客の支出と到着数は増加したものの、今年8月の観光産業の業績は予想を下回りました。今年8月は夏季シーズンで最も業績の低い月となりました。

2024年8月は日本市場にとって厳しい月でした。3つの大きな暴風雨に見舞われ、多くの人が旅行計画を変更せざるを得ませんでした。

山火事からは1年が経ち、大きな進歩がありましたが、ラハイナとその周辺地域の復興にはまだやるべきことがたくさんあります。マウイ島がパンデミック前のレベルに戻るにはまだ長い道のりがありますが、私たちは公共部門、民間部門、そしてコミュニティパートナーと連携して努力を続けていきます。」


●6日はビンテージ&アンティークの集い!


Wiki Wiki One Day Vintage Collectibles & Hawaiiana Showは、ハワイを起源とする物、ハワイ王朝時代のアンティーク、ハワイ準州が州となる前の観光収集品などなど、ハワイの歴史的および文化的な逸品をご覧いただけるイベントです。

2つの会場からなり、オアフ島、外島、米国本土、日本からのベンダーが厳選した100以上の20世紀のアンティークを展示、すべてが20年以上前のものである唯一のアンティークショーです。アロハシャツ、ハワイアンジュエリー、ミッドセンチュリーの食器、パイレックスなどのキッチン用品、シルバーおよび黄金時代のコミック、コンサート T シャツ、モッズ ファッション、デンマークの家具とアクセサリー、中国と日本の芸術品、エステート ジュエリー、金貨と銀貨、おもちゃ、ツール、家具、切手当、コレクターグッズが一堂に会します。

ウェブサイトで出店物の一部が閲覧可能となっています。

>>>https://www.ukulele.com/wikipreview.html

場所: Blaisdell Center Hawaii Suites plus The Galleria 777 Ward Ave., Honolulu, Hawaii 96814
日付: 2024年10月6日(日)
時間: 一般入場 午前11:00~午後4:30、早期入場 午前 10:00。

チケット売り場は公演当日の午前 9:30にオープンします。入場料: 一般入場 5 ドル、早期入場 20 ドル

ウェブサイト:www.ukulele.com/wikiwiki.html


●日本からの一週間のハワイ訪問者数


09月25日(水) 2613人
09月26日(木) 3012人
09月27日(金) 2853人
09月28日(土) 2251人
09月29日(月) 2488人
09月30日(火) 2247人 
10月01日(水) 2538人

合計   18002 人

先週(20475人)から12.08%のダウン!
前年(15899人)から13.2%のアップ!

●oato(あとがき)


悪天候もあり8月の日本からの訪問者は思うように伸びませんでした。

パンデミック明け以降は、物価高、円安というマイナス要因もありましたが、ようやく緩やかではありますが回復傾向にあった中で、この一番の旅行シーズンである夏休み、しかもお盆の期間に、台風の影響で飛行機が飛ばないという事態に。日本はもう、何かの神様に意地悪されているとしか思えない状況です。日本国内の猛暑も異常です。

コロナ前とは異なりハワイ旅行が高嶺の花となってしまっており、各航空会社もいろいろ軌道修正を行っています。

一番の煽りを食ってしまったのは、やはりフライングホヌを2機所有しているANAでしょうか、飛ばしても・飛ばさなくて赤字状況での毎日2便の14便運行を行っていましたが、来年1月から週10便への減便が決定しています。

さらに9月20日にLCCのジップエアーが年末から3月16日までの運行を行わず、3月16日以降も週3往復とすることを発表しました。さらに運行期間も28日までの春休み期間のみで、それ以降の運行に関しても運行されるのか不透明な状況となっています。

ドル箱路線であったホノルル便で各社苦戦を強いられています。

年末年始のZIPAIRの運航休止は、JAL便で十分な座席数と利益が確保できる見込んでの事でしょうし、3月運行は完全に卒業旅行の学生をターゲットにしての運行ですね。懸命な判断です。

一方のANAはフライングホヌを抱えている限り厳しい状況かと、他のドル箱路線、例えばバンコク行きに1機振り替えるなどの方向転換を迫られる事になるかもしれません。

円安解消もそうですが、物価上昇に見合う収入増が無い限り、ハワイ旅行は気軽に行けるものでは無くなってしまっています。
アジア旅行にシフトする傾向、わからなくもないですが悲しすきる。。

本日も良い一日を!
#hawaii #ハワイの気になる週一ニュース

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