4月18日(木)23:25〜NHK放送BS特集「裁判所が少年事件記録を捨てた」のナレーションをしました。
少年法が改正されたことは記憶していたけれど、ちゃんと理解はしていなかった。少年事件の記録は、原則26歳になるまで保管されるだけで、特別保存に指定されない限り、廃棄されてきた。その指定もどちらかというと消極的で、事件記録を何かに役立てるという観点が無かったために、少年法改正の動きにつながった神戸の連続殺傷事件ですら、廃棄されており、遺族は、審判に出ることも、調書を目にすることもできないまま、破棄されていたことを後から知るということだったらしい。
少年の更生を信じて助けることと、遺族の心のケアやサポート、研究の対象としての資料としての記録の保存、これらは全て、尊重されながら成立させるとことが可能なんじゃないかと思った。
子を持つ親として、加害も被害もどちらの可能性もゼロではないと思ったら、両方の立場を感じてグラグラしながら読みました。
辛い思いをされた改正前の遺族の方達の悲痛な想いから、改善が行われようとしていること。少年の心の記録などから、周囲の社会や、研究、学問ができること。痛い思いをしながら、私たちは前に進んでいる。その痛みを無駄にしない。そうありたい。ご覧ください。
神戸児童連続殺傷事件など、社会を震かんさせた重大少年事件。その審判に用いられた記録を裁判所が廃棄していた。遺族・弁護士・裁判所関係者が語った事とは・・・。 供述調書や精神鑑定書などの少年事件の記録。全国的に社会の耳目を集めるなどした少年事件の記録を各地の裁判所が廃棄していたことが、おととし発覚した。事件の数は52件に及び、最高裁判所は異例の謝罪を行った。事件の関係者にとって記録とはどんな意味があるものなのか。番組では裁判記録の活用が進むアメリカの現状も取材。当事者たちの証言と海外の事例から事件記録の保存・活用はどうあるべきか考える。