価格表?
最近のデザイナーは価格表とかあるらしいのです。笑
ランサーズとかココナラとかで商売を展開する人が多いみたいなのでそれはやっぱそうかとは思うんです。
安いデザイナーを探してる側は価格表で選別できますからね。
安くてもやりまっせ!というデザイナー側も価格をアピールするには必要なものなんだと思います。
最近じゃなくても、そういう場所で商売をしてない高額なデザイン会社とかでも、WEBなどのデザインに価格を設定してHPなどで開示してる会社もありますしね。
価格設定をしてる方々は結構いるのかも知れないのです。
そういう人たちには「え?ないんですか?価格表。」って言われちゃうのかも知れませんね。
でもね、僕はデザイナーになってもう30年以上経ってるわけですが、数えてないので正確にはわからないですが、多分1500〜2000ほどの案件のデザインをこなしてきたと思うのです。
さまざまな価格でさまざまな会社とやり取りをしてきたのですが、僕は実は価格設定というものをしたことないですね。笑
僕の生きてきた業界界隈ではそういう文化がなかったんですよね。
「この予算内でこの内容でできますか?」と必ず言ってくれるので、その上での「出来ます」「出来ません」の世界で30年生きてきましたからね。
それに単一業界ではなく、ペラ1枚もページ1Pも同じ値段ではありませんし、印刷物のページ単価も広告業界と出版業界では0が一つ違いますから。
同じ依頼主で同じ仕事内容同じボリュームでも、その時の依頼状況で価格が違う場合も多々ありますし。
簡単に単価設定を出来る世界ではなかったんですよね。
相手がどうしても提示してくれという場合は「せめて〇〇は欲しいですが、予算もあるだろうし可能な額をお教えいただければ検討します」となります。
少なくとも僕のエディトリアルの世界では未だにそうだったのですけど、今の世の中、〇〇はいくらです、で罷り通る他のジャンルがあるのですねー。
まあ大体そんなに非常識な提示を出されてこなかったし、非常識な価格を言ってくるケースは「仕事困ってるでしょ?そんなあなたに仕事依頼してあげますよ」的な匂いをプンプン漂わせた一元さんですけどね。
もちろん断りますけど。笑
でも価格設定して仕事続くのかそれで。
すごいなぁ。と思っちゃうんですよね。w
僕が発注者側なら出さないけどなぁ。笑
「いやいや、自分の価値を設定しないと舐められちゃいますよ?」
とか言ってる人もいますけど、安いアピールにしても、プライド価格アピールにしても、自分の価値は他人が決めるものだと思ってるし、その他人だって限りある予算の中で案件を遂行していかないといけないわけですから。
その中で僕に頼もうとしてくれる人が提示する価格は、決して僕への評価額ではないんですよね。
それは信頼関係や、礼儀や常識の中で繋がる関係の中で、バランスをもってして提示される価格なわけで、クソみたいな価格でもなんだってやりまっせ案件の獲得のためや、時たま現れるプンプン漂わせのひどい提示額野郎への予防のために「僕はそんな価格ではそれをしませんよ」って宣言しちゃう仕事の仕方って僕には気持ち悪すぎて出来ないんですよね。w
まあ断りますけど。もちろん。笑
信頼と心意気。
そのバランスで常識内の提示額。
そういうクライアントたちは予算内で出来るだけ僕に回してくれようとしてくれるものですから。
そして「その価格でやってくれるデザイナー」ではなく、「僕のデザインを必要としてくれる」からこそのリピートだと思うのですね。
価格表みたいなものが必要な場所ではきっとこの余生では仕事をしないと思います。多分。w
いや。来年くらいにクソ安い価格表を掲載しないと廃業に追い込まれてるかも知れませんけどね。笑
その時はこのブログは消しときますけど。笑