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キャンバスに描く

ビジュアル思考?

僕はビジュアル寄りの人間です。
ビジュアル系という意味ではありません。笑
興味の先が常にビジュアルイメージを基軸に発動されている感じです。
文章のそのままの意味や
目的のためのあからさまな表現手段よりも
それを超えた先にある
ビジュアル的にどういう意味を持ってるかや、どういう効果が向こう側にあるかを意識してしまう側の人間だということです。
でも、それってそういう言い方で説明出来てるか?と常に漠然とした違和感を感じているのです。
もっと言えば、文章だって、対話だって僕には必要だし興味があることには違いないし。
なので、よく使われるビジュアル思考かどうかというカテゴライズとは少し違うと思っているんですね。
「ビジュアル的思考力が大切!」とか「ビジュアル思考力を鍛えろ!」とか
よく啓蒙書やビジネス書にありますが、
これらのビジネス啓蒙書で言うビジュアル思考とは
イメージや情報を図解にして理解したり整理するビジュアルシンキングのことを差しますが、ここで僕が示す世界とはまったく違う世界のことを指します。
情報処理や情報整理の話ではなく
もっと感覚的な話で
創造や嗜好判断の際の手段として
いかに僕の脳内がビジュアル的視野機能を駆使しているのかの話なのですね。笑

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コンポーザーとしての経験

僕は10代の時からバンドをやっていて
20年ほど音楽活動をやっていたということは以前にお話もしました。
僕の曲を演奏するバンドでしたから僕はコンポーザーでもあったのです。
随分と長い期間、曲を書き続けてきました。
それこそ4コードで弾き語るようなフォークソングから始まって
オーケストレーションを駆使したプログレッシブなロックまで
長い音楽活動の中でコンポーズする経験をたくさん積んできたのですね。
音楽から離れてもう20年ほど経ちますし
そのコツさえも今となっては忘れがちですが
その経験は僕の根幹の一部をなすモノであることは揺るぎないのです。

楽曲の編曲は、基本のコード進行に装飾をつける場合もあれば、構成から生み出す時もあります。
つまり僕の場合は、基本のフレーズや曲をバンドのメンバーに預けて各パートを構成してもらう時以外は、僕が曲を書いて編曲していたわけですからその手法は自由でした。
アレンジ途中で生まれたフレーズに合わせて楽曲のメロディーを変更したり、構成を変えたりするのも自由だったのです。
そして、時間軸で流れてゆく頭の中のキャンバスに、音やフレーズを置いてゆくんですね。
ここにギターのリフをフィルインして
ここからオーボエとバグパイプのこのフレーズを並べて
この区切りにはオーケストラヒットを。。とか。
音楽の勉強をしていない僕の頭の中にあるのは五線譜ではなくキャンバスなんです。

月の少年  〜 Here Comes the Moon

作詞作曲:きのしたつとむ
編曲演奏:Banana Feat

脳内キャンバスに配置する

僕はデザイナーになってから
デザインをする時に頭の中のキャンバスに要素を置いてゆくのですが
そのキャンバスに置いていく感じが
音楽を作る時のそれととても似ているのです。
空間に配置してゆく感じというか
平面ではないキャンバスに奥行きと時間軸を伴ってパーツ(パート)を置いてゆく感じ。
きっとわかってもらえないのかも知れません。笑
その方法がデザイナーあるあるなのかどうかもわからない。
いいとか悪いとかの話でもなく
僕のデザインしてる脳内のイメージの話ですから。笑

ビジュアル思考とかビジュアル寄りと言った時に感じる違和感はこれだったのかと思うのです。
僕は空間としてクリエイティブを捉える癖があるのですね。
すでに平面に存在するものをわざわざ空間に変換することはありませんが、平面にないモノを空間に置き換える癖があるのです。
音楽のみならず、文芸作品も僕が好きなタイプの作品は
情景や風景が湧き上がるように浮かんでくる作品です。
そんな作品に出会うと
僕の頭の中の空間キャンバスに
様々な情景やパーツが配置されてゆくのですね。
そこには感情でさえも不思議な色や音で配置されます。
それを例えば映像化しろと言われても多分難しいとは思いますが
僕のイマジネーションの根幹にある道程ですから
動画制作の場合には効力を発揮するかも知れませんね。

他のクリエイターたちはどんな脳内でクリエイトしてるのが知りたいものです。笑
でも思えば
音楽も文章もデザインも僕は独学というか
ちゃんとロジックを学んで来なかった人間です。
もしかしたらこのいい加減な空間処理は
ちゃんと勉強せずに独学で感覚的にやってきたクリエイターのあるあるなのかも知れませんけどもね。^_^



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