デニムが似合わないという問題で、プロのすご腕を見た
土曜日、美味しいものが食べたくなり旦那と一緒に八王子の奥芝商店までスープカレーを食べに出かけた。その帰りに、新宿で服でも見ようかとブラッと立ち寄り、新宿近辺に居た息子も合流し三人で服屋巡り。
息子にファッションや音楽、映画などカルチャー的なことを教えてくれているのはもっぱら旦那。息子にアメカジファッションの着こなしを教えたいというので、アメカジのお店に行った。カッコいいボーリングシャツを見つけて息子が試着。ボーリングシャツと言えば、やっぱり下に合わせるのはデニムか、チノパンよねと店員さんに息子のサイズに合うデニムを次から次へと持って来てもらったものの....びっくりするほどデニムが似合わない....ついでにチノパンなんてもっと似合わない。
えっ?
デニムもチノパンも誰でもが似合うもんじゃないの?と思っていたけど、気持ち悪いくらい似合わない。店員さんも「履き慣れていないからじゃないですか?」とちょっと苦し紛れ。シャツはすごくカッコいいんだけど... 無理矢理買うのもなあ〜ということで、仕方なく店を後にした。
そう言えば、サッカーをやってるから、日頃ジャージしか着ないし、出掛ける時には、黒い細身のデニムパンツは履くけどそれは似合っている。店員さんが言うようにブルーのデニム姿を見慣れないのも確かにそうだ。けど...何か変。「見慣れない」という言葉では片付けられないほど似合わない。なんでやろう、腰の位置が高すぎる?なんだか、ゴルフ帰りのおじさんみたいな感じになる。16歳やのに...残念感が否めない。
でも、ダボッとしたデニムが似合わないってお洒落を楽しむ幅が狭すぎる...可哀想すぎる。
そして、諦めて目白に戻った時に、旦那が「そう言えば歩いて行けるところに古着屋さんがあるから寄ってみるか」と言うので行ってみることに。
そこで、すごく素敵なハットを息子が発見。それをかぶっていたら「スペシャルズ」ってバンドを思い出すと店員さんが言い始め、息子の着せ替えを楽しみ始めた。デニムが猛烈に似合わなかったという話をすると、そんなことないんじゃないかと、最初持って来たデニムを履かせると店員さんも「なるほどな...」という空気感に。
そこから店員さんのプロフェッショナル魂に火がついた。
店員さんが持って来て合わせるデニムは見事なもので、何本か履かせるうちに、デニムが似合わないという残念感はなくなって来た。最後に、ハットをかぶり、ガンズの昔のレコジャケの古着のパーカーを着て、リーバイスの517のダボパンをロールアップして、アーミーブーツに合わせた。これが見事としか言いようがない!めっちゃ似合うじゃないか!
プロってやっぱりこういうもんよなあ。と思った。
だから、少々高くてもお金を落とそうという気持ちになる。そして、そのお金に対して高かったな。という気にもさせない満足感。すごいなあ〜
これは、服に対してというよりも店員さんの長年培ってきた、プロ魂っていうのか、仕事を本当に好きで真摯に向き合ってきたことへの対価。そんな感じ。これって、結局、どの仕事にしても同じだと思う。どんな仕事でも人を感動させられる人が必ずいる。
そんな人に私もなりたい。と、心からRespect。
いい仕事を見せてくれてありがと〜♡
そして、旦那と息子は昨日も再び行って、また長い時間店員さんとおしゃべりして帰ってきたのでした。
似合うデニムに出会えて良かったよな。16歳、これもいい勉強になったはず。