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日本語教育能力検定試験を受けた時の話③試験を受ける意義とは?

検定試験を受けた時の体験談を記事にしています。


私の場合は日本語教師になってしばらくしてから受験したので、
教えながら身に付けた知識がたくさんあります。
普段目にするもの、学校で出た話題、自分が参加した講座で教わったこと、
どれも試験範囲に含まれています。
そうした点では「経験者の方が有利」と言われるのも納得だと思いました。

なにが有利かというと、
「試験に出る内容が学習者にどう関係してくるかが想像できる」という点です。
つまり「自分が接してきた学習者と、試験内容が密接している」ということです。

だからといって未経験の方に不利かというと、そういうことではありません。
ただ、情報収集はたくさんしておいた方がいいと思います。
チャンスがあれば教師をしている人に話を聞いてみたりするだけでも、ちがうと思います。

よく検定の話題になると
「あんなに勉強したって実際に教える時には使わない知識だ」と言う方がいますが
決してそんなことはないと思います。

私は試験を受ける前と受けた後とでは、
自分の教え方や仕事への関わり方がかなり大きく変わりました。

試験のために勉強した事が必ずどこかで活かされていると感じていますし、その先にまだまだ勉強の余地があることを実感しています。

試験勉強をすることで、日本語教師に必要な知識を「整頓」することができました。
それによって、今まで点と点だった知識が線となって繋がりました。
そして、自分の興味の分野も広がったと思います。

検定に関する最初の記事で、先輩がとある方に
「検定試験持ってないってことは、勉強したことないんですね」と言われた、というエピソードを書きました。

その方がどういう真意で言われたのかはわかりませんが、
おそらくその方は検定の勉強をすることで得られるものをご存知だったのだと思います。

この検定は資格と関わるものです。
これを持っていないと働けない場合もあります。
「勉強の意義」とか「勉強を楽しむ」なんて言っていられない方も多いはずです。

しかし、全ての内容が必ずどこかで繋がります。
それは形や言葉を変えて登場するかもしれません。
でも絶対に役に立つ日が来ます。

そう捉えることで、
たとえ未経験の先生だったとしても
問題を解く際にも「学習者にどう繋がるのか」を想像することができますし

経験者の先生だったら
「あの学生にもこの知識が使えるんじゃないか」と想像しながら取り組むことで、正しい答えに辿り着けると思います。



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