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沙々杯 aloha投句させていただきます

白姫や笙の音に緋の袴舞ふ


しらひめやしょうのねにひのはかままう

季語 白姫

寒風の中素足で、そして薄い木綿であろう装束で、御神楽の舞の練習をする巫女さんを見かけました。

このおとやさんのインク画『山』
こちらを拝見したとき、ずうずうしくも
私のこの句のために描いてくださったようです、とお伝えしました。
はい、ずうずうしいです。笑
黒く艶のある稜線は巫女さんの黒髪に、裾根の朱色は袴に見えました。

絶望をまるっと飲んだ冬茜


ぜつぼうをまるっとのんだふゆあかね

季語 冬茜

なにもかもを茜色に染めた鮮烈な夕焼け。
ちっぽけな私の絶望も全てを飲み込んでくれたように思いました。

去年今年限りある命よ空よ


こぞことしかぎりあるいのちよそらよ

季語 去年今年

去年今年、一夜にして去年と今年が入れ替わる。
やり残したこと、やりたいことは必ず来年に。
つらかったことは今年に置いていこう。
形あるものはいつか滅びる。
今の自分を信じて、とことんやってみよう。

いろんな思いを巡らせながら詠みました。

俳句を詠むようになるまでは、つらいことばかりの日々でした。
どん底でした。孤独でした。
そんな私に突然吹いてくれた風は、やさしくてあたたかかった。
その風にえいっと思い切って飛び込んでみた、それがアポロ杯でした。

俳句が教えてくれたこと。
季節の美しさ、日本語の美しさ、そして俳句を通して繋がることのできた、素晴らしいありがたいご縁でした。
モノクロの日々に華やかな彩りを、私に生きてていいんだよと言ってくれたように思いました。

下手っぴの拙い句をよんでくださり、ありがとうございます。

今回はお恥ずかしながら初日に投句いたしました。
これからみなさんの句の回収を、よませていただけることを楽しみにしています。

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