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Almondo初のSaaS事業「Almondo FAQ」の開発チームに迫る!

株式会社Almondoではソリューション事業にとどまらずSaaS事業も立ち上げ取り組んでいます。今回はSaaS事業でのプロダクト開発の主要メンバー3人にAlmondoのSaaS第1弾の『Almondo FAQ』についてマネジメント、技術の両面からお聞きしました。

松本悠秀: 株式会社Almondo COO。人事/採用からソリューション事業まで幅広く受け持つ。SaaS事業では開発側の統括を担当。
依田拳太郎: 株式会社Almondo ソフトウェアエンジニア。SaaS事業ではインフラ及びバックエンドのリードを担当。
福谷帆香: 株式会社Almondo AIエンジニア。SaaS事業ではR&D部門のリードを務め、Almondo FAQで用いる技術の調査、実装及びそのマネジメントを担当

Almondoが作る新しい検索体験

—Almondo FAQの概要についてお聞かせください

松本:Almondo FAQはユーザーの課題の自己解決を促すFAQ検索システムです。FAQシステムの利用者の中には、忙しく時間の限られているユーザーも多く、課題が早期に解決されない場合、すぐに電話やメールでの問い合わせになってしまい、より多くの人と時間が割かれてしまいます。Almondo FAQではリアルタイムの曖昧検索とAIを用いた意味に基づく検索を組み合わせることで、より早く、意図をくみ取った課題解決体験を提供します。
さらに問い合わせ対応に用いるFAQそのものも人が作るのではなくAIが問合せログデータから作成する機能を実装予定です。幅広いログデータへの対応を予定しており、コールログ、メールログ、マニュアル・取説、社内チャットツールログ(Teams、Slackなど)など既存のログやマニュアルからAIがFAQを作成できるようにしたいと考えております。

—ソリューション事業を手掛けてきたAlmondoがSaaS事業、特にFAQ分野に取り組んだ背景を教えてください

松本:これまでAlmondoは創業からソリューション事業という形で、お困りの企業様と正面から向き合い、個別に企業様の課題を解決してきました。お取引先の方々からお話を伺ったり、独自に調査を進めていく中で気づいたのは多くのFAQツール検索体験ではユーザーの意図をくみ取れずユーザーが課題が解決するのが難しいという現状です。Almondoが持つAI技術とソリューション事業での経験をフル活用すれば検索体験の圧倒的な効率化を達成できるのではないか、ソリューション事業を軸足としつつもSaaSという形で多くの企業様に共通する課題の解決をお手伝いすることができる段階に来たのではないかと判断し、Almondo FAQの開発を開始しました。

—SaaS事業をきっかけに展示会にも出展するようになりましたが社内で何か変化はありましたか?

松本:そうですねSaaS事業の立ち上げに伴い、6月にはDX総合EXPO、8月にはAI博覧会へ出展しました。展示会では営業職だけでなく、人事や広報のメンバー、さらにはエンジニアも展示会のブースに立ち、ご来場された企業様方に説明を行いました。展示会をきっかけにソリューション事業ではあまり行えていなかった、営業やエンジニアではない別事業部の人間が実際のAIプロダクトを触る事やエンジニアが直接企業の方と話すことができ、お客様やプロダクトへの解像度も上がり事業部間の交流の機会にもなりましたね。

プロダクトならではの苦労

—プロダクトならではの苦労はありましたか?

松本:ソリューション事業が個々の企業様の課題に合わせて解決策を提示するのに対し、SaaS事業では多くの企業様が持つ共通の課題を解決する必要があります。企業様の無数に存在する課題の中からAlmondoが提供するべき価値は何かを問い続けなくてはならない部分が難しい部分でしたね。

—立上げや開発体制に関する苦労はありましたか?

松本:SaaS事業自体は2月からスタートしていたのですが、MVPを作りながら、企業様にお見せするというところを繰り返しAlmondoが提供すべき価値を模索していました。6月ごろからFAQ分野に的を絞り、現在のチームで本格的に今後の進め方や要件定義の決定、8月末にα版の完成を目標に開発がスタートしました。
開発体制に関しては、Almondoのソリューション事業では企業様の課題が明確ですので、まずAI機能検証チームが課題解決に必要な技術を検証し、その後ソフトウェアチームが引継ぎ、本格的なシステム開発に進むという流れで開発を行っています。一方、SaaS事業では市場に対してAlmondoがどんな価値を、どのようなポジションで提供するかを定めた上で、常に優先順を付けて開発を進めていかないと、あれもこれもと無制限に開発することが増えてしまう状況に陥りかねません。そのためチーム内部で全員が立ち返るべき軸を明文化し、共有することで一貫したプロダクトを開発できるように目指しています。また、プロダクト開発は将来のスケールを見据えて設計していく必要があるため、Almondo FAQも今後の発展を見据えて要件を構築し、開発を進めています!

—ソフトウェアサイドでは苦労はありましたか?

依田:SaaS事業の「お問い合わせ対応の第一歩であるFAQというやり方で、困りごとの自己解決をあらゆる意味でAIで圧倒的に効率化する」という高い目標を達成できるようにアプリケーションそのものの完成度を高めるのはもちろんの事、多くの企業様にご利用いただいても問題なく稼働する負荷耐性も考慮した設計に苦労しました。またAI技術の選定・検証が終了してから取り組むソリューション事業と異なり、SaaS事業ではアプリケーション作成と同時にAIの検証を行っている場合もあるため、AIの検証が終わった後に新たなAI機能を載せられるようなアプリケーションの設計を工夫しています。

—プロダクトならではのAI機能検証チームの動きについて教えてください

福谷:ソリューション事業では明確に設定された期日の中で、課題を解決することができる技術は何か、それをどのようにして実装するのかを考え、一定のインパクトを出せるシステムを期日までに開発しきる必要があります。一方でSaaS事業ではある種、明確な期日はなく、論文や事例、技術記事などから、あらゆる探索や検証を行いつつAlmondoのSaaSだからこそ出せる価値を追求し続けます。そのため課題解決のためにはAIに限定せず、定番の技術から最先端の技術までが実装の候補に上がります。特に最新の技術は文献が少なく、検証・開発に苦労しますね。

お問い合わせ対応の第一歩であるFAQというやり方で、困りごとの自己解決をあらゆる意味でAIで圧倒的に効率化する

—SaaS事業のやりがいや得られた成長はありますか?

松本:目の前のお取引先の方の課題解決を行うのではなく、営業などに同行しつつ複数の企業様の課題を見て、Almondoはどのように価値を発揮するのかを定めつつシステムの要件として落としていき、そのもとでフロント/バックエンド/インフラ/AIチームが協働していく体制を作ることは良い学びになりました。
福谷:開発では使っていただく企業様の解像度を上げる作業から始まり、市場を俯瞰して見て、プロダクトの在り方を考えていく能力が上がったように感じていますね。

依田:SaaS事業では数百社もの企業様の役に立つプロダクトを開発するという目標で進めていますので、SaaS事業は社会全体に共通して役に立つものを開発するという側面が強いので、社会への貢献を意識することが多く、ソリューション事業とはまた違ったやりがいを感じています!

福谷:社会の役に立つものを作るというやりがいは私も感じます!

—今後のSaaS事業と皆さんの将来像を教えてください

松本:SaaS事業全体では**「お問い合わせ対応の第一歩であるFAQというやり方で、困りごとの自己解決をあらゆる意味でAIで圧倒的に効率化する」**という目標に向けて邁進していきます。
プロダクトマネージャーという立場としては、現在コア機能の開発が完了したのに際し、技術チームの統括だけでなく営業チームとの連携も高め、より企業様の解決の一助になれるようにしていきたいと考えています。さらにAlmondo FAQをご利用いただいてる企業さまと協力し、改善していけるような体制の構築も進めていきます。

依田:ソフトウェアチームとしてはSaaS事業全体で掲げている高い目標に対応できるようなバックエンド、インフラを構築できるように取り組んでいきます!

福谷:AI検証チームでは、いにしえの技術から最新の技術まで広く見渡したうえで課題解決の最適解としてふさわしいものを選び、実装できるように最新論文のキャッチアップから実装まで頑張っていきたいです!

—最後に

最後までご覧いただきありがとうございました!
Almondoに興味を持ってくださった方や一緒にプロダクトを開発したい!と思ってくださった方は、ぜひお気軽にご連絡ください!
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