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【CEOブログ】AIで企業経営はどう変わるのか?
この記事に興味を持ってくださり、ありがとうございます!
株式会社Almondo(アーモンド)代表の伊藤です
Almondoでは、AI活用を通して法人をご支援するソリューション事業とAI SaaS事業の2つを行っています。その中で自分自身が考えていること、弊社のさらなる取り組みについて発信できたらと思い、現在CEOnoteを連載中です💪
今回は第二弾として、「AIで企業経営はどう変わるのか?」という、大きいけれど本質的なテーマについて書けたらと思います。
第一弾はこちらからご覧ください!https://note.com/almondo_co/n/n2b2e51108663
「AGIが誕生したら?」という問い
AGI(汎用人工知能)とは、人間のような汎用的な知能を持つ人工知能のことを言います。
シンギュラリティーを提唱した発明家のレイ・カーツワイル氏は、「AGIは2029年に来る」「AIが人間の知能を超えるシンギュラリティが2045年に起こる」と語っています。最近の生成AIの発展で、その可能性はより多くの人にとって、実感を伴って感じるものになってきたのではないでしょうか?
もちろん、それぞれのAIに対するスタンスによって、何年くらいにそれが到来するのか、そもそも到来するのかどうか考えは分かれると思いますが、いずれにせよ、ChatGPTの登場を機に、AIが人間らしい出力をできるようになってきたことを考えると、「AGIが誕生したら?」という問いのもとで、未来における企業経営はどうなっているのか?その上で、現在をどう変革していくべきなのか?を考えることが重要だと考えています。
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DXとは?
企業経営においては「DX」の重要性が叫ばれてきました。
よくDXの文脈で引用されるものの1つに、DXレポートの「2025年の崖」というキーワードがあります。趣旨としては、老朽化・ブラックボックス化した既存システムが故に、保守・運用のためのコストがかさむ上に、DXの推進を阻んでおり、既存システムの問題を解消できない場合、2025年以降、日本経済には年間で最大12兆円の損失が生じる可能性があると警告しているものになります。
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_03.pdf
ここで示されているのは既存システムの刷新ができていない故にDXに進めないという話ですが、これができたからといってDXをしていることになるという訳ではないと考えています。
しかし、市場のバズワードとして扱われてしまっている「DX」は、デジタルで産業の構造を変革するというよりは、例えば紙からデジタルへの移行や、とりあえずのAIツールの導入というレベルのものになってしまっているのかなと感じています。
では、DXの見方としてはどんなものがあるのか、ということですが、弊社が創業する際に支援をいただいた東大松尾研が出している「ソフトインフラレポート」には、DXの本質として、企業価値の複利数式による表現が書かれており、DXとは「tを大きくすること(≒サイクルを早めること)」と書かれています。
https://www.dbj.jp/upload/investigate/docs/7ba43732d18265cda516c88b6c56ea03_1.pdf
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仮にこの定義を採用したとき、人間がボトルネックにならずに業務のPDCAサイクルを回し、どんどん改善していくためには、まさに今出ているような”生成AI”などを企業経営に使わなければ、DXが実現できないと考えます。
というのも、単にデータを可視化するだけでは、DXとは言わず、業務フローがデジタル化された上で、そのデータをもとに高度な推論能力を持つAIが予測・生成を繰り返しながら、タスクを実行していくからこそ、人間では到底不可能なレベルでのサイクルを回すことが可能になり、これこそがDXに繋がると考えるからです。
企業経営上の変数に対する影響
そんな中で、企業が気にする指標は多くあるものの、シンプルに言えば売上とコストがあると思います。
コストの中でも人件費や販促費が大きなものになるかと思いますが、AIはこの2つに大きく関係してくると考えています。
例えば、オペレーター、営業、接客の場面で、現在はChatbotの導入が進んでいますが、AIが音声対話をし始めれば、情報を伝える手段としての業務はどんどん自動化が進むことが想定されます。
Say hello to GPT-4o, our new flagship model which can reason across audio, vision, and text in real time: https://t.co/MYHZB79UqN
— OpenAI (@OpenAI) May 13, 2024
Text and image input rolling out today in API and ChatGPT with voice and video in the coming weeks. pic.twitter.com/uuthKZyzYx
もちろん、全てが自動化されるわけではないですが、これまでは人間ベースで構築されていた業務がAIベースで業務を設計した上で人間の適切な出番を考えることになる点で、企業の人件費や社内での人材配置、コアコンピテンシーが変化する可能性が高いです。
また、販促費に関しても、広告費という観点では日本の広告費のトレンドを見るに、画一的な情報を一斉配信するテレビCMなどのマスコミュニケーションは減少し、AIを組み込んだ形で、パーソナライズドされた適時的なコミュニケーションが拡大すると考えます。
企業が顧客に対して行うコミュニケーション施策は、AIを組み込んだシステムでどんなデータを取得してどんな実行を自動化し、その上で人間でどう付加価値をつけていくのか、ブランド価値をどんな手段を駆使して届けるのかを考えることになるかと思います。
また、企業のコストに対するAIが及ぼす影響について書きましたが、人的なコストをかけずに企業活動が可能になり始めると、売上を上げる施策も変わるはずです。
来るAIの時代に対して
このように、AIが進化することで、人間が業務を遂行することを前提にした企業経営は大きく変わると考えています。
現在、Almondoは、そんな企業経営の変革をAIの切り口でご一緒する事業を行っていますが、スタートアップとして産業そのものの構造を大きく塗り替えて、新業態を成立させるようなビジネスが今後どんどん出てくる(出てこなければいけないしそれを会社としても担いたい)と考えています。
「アフターデジタル」という本の中では、オフラインに立脚した「デジタル化」ではなく、オンラインを前提として、オフラインでも付加価値を生む様々な実例が紹介されていましたが、今後AIに関しても同様のことが言えると思います。
つまり、AIを使うことを前提にして、人がやった方が価値が出る領域に人を活かしていくようになるのではないか?と考えています。
そうした未来を妄想しながら、Almondoとしては様々な事例を生んで行けたらと考えていますし、ぜひその想いに共感して、一緒に仕事をしてくれる仲間がいたら幸いです!
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最後に
現在Almondoでは、以下の職種を募集しています。
Almondoで、SaaSを立ち上げたい!先端のソリューション提案をしていきたい!という人がいれば、ぜひご一緒しましょう!
▶︎採用について
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