結果と自身の貢献
ずっと応援していたオリックスバファローズが25年ぶりに優勝した。
近鉄から数えると20年ぶり。
天国にいる仰木さんや小瀬選手にようやく報告ができる本当に節目の優勝だったと思う。
ファンにとってチャンステーマにもある合併の中での悲しみをようやく乗り越えたエポックメイキングな出来事でもあったと思う。
ここで立ち向かえ戦士たち 悲しみ乗り越え突き進め
真紅と蒼の魂を 炎と燃やして攻めろ
真紅は近鉄、蒼はブルーウェーブ、悲しみは合併。ようやく一区切り。
そんな感動の嵐の中でやけに胸にくるシーンがあった。
クライマックスシリーズ制覇後のセレモニーにてトロフィーを前にワチャワチャする選手たち。
トロフィーを手にするのはスパークマン
周りを囲む頓宮、山足、ラベロ、バルガス
スパークマンは期待された結果とは言い切れず来季の契約は非常に微妙な立場にある。ラベロ、バルガスは途中加入とはいえ怪我で期待された出場機会を確保できなかった。
山足は縁の下の力持ちとしてバックアップとして役割をある程度真っ当した。
頓宮は捕手としてのレギュラー争いに負けて2軍生活を余儀なくされた。
5人全員、理想としていたシーズンとは程遠い年であったと思う。
しかしそんなことは関係なしに自身が誇れるほど努力してプロ野球という修羅の国へ情熱を向けて取り組んだのは間違いない。
だからこそこんなにも喜びを爆発出来たんだなと観ていて嬉しくなった。
どんな形であれ、優勝に貢献したんだとという素晴らしいプライドを感じた。
自分自身、仕事の上で能力が足りないと実感したり物事がうまくいかないと己に責任と叱責を向ける癖があった。
チームとして喜ばしい結果も過去の失敗を手前に素直に喜べない時もあった。
守備固めとして出場したにも関わらず、天王山で致命的な守備のミスをしでかした駿太。
T-岡田の劇的な逆転ホームランの後も素直に喜べないのは己の責任感故だろう。
駿太の気持ちが痛いほどわかる。自分のミスが結果的に帳消しになったとしても自分がしでかした事実は変わらない。
自身の保身ではなく自分の役割として求められる期待値、責任、結果を遂行できなかった時の自責の念。
でもそんなことは過去の事だよ。
最高の結果を手にした時、自分の理想なんてどうでもよくて甘い果実をみんなで味わえばいい。
悲しいかな駿太はこの場に入れなかったけどあの5人の緩んだ笑顔は本当に幸せな気持ちになれた。
結果が出た時は素直に喜んで良いじゃないか。
四半世紀ぶりの名誉と称賛を喜ぶ姿は自分の生き方さえ考えさせられる素敵なひと時でした。
日本シリーズまで最後まで見届けよう。
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