神田昌典がNHK番組「知恵泉」に出演！「田沼意次」から現代政治を考える

こんにちは！アルマクリエイション若手マーケッターの水落です！

今日は、弊社代表の神田昌典が解説したテレビ番組を紹介します。

その番組とは、NHKの「田沼意次 逆転の発想 どうする!大借金 未来の世代にツケをのこさないために」です。

田沼意次といえば、江戸時代に奇抜な発想で経済危機を救おうと翻弄した「悪人？」として有名ですよね！

最近では、その田沼政治の業績を見直そうという動きもありますが、なぜでしょうか？

今回は、そんな江戸時代の政治観と現代社会の歪みについて考察したいと思います。

是非、最後までお付き合いくださいね！

現代政治と田沼政治

現代では「お金」が社会をリードする指標（GDP・国内総生産など）です。しかし、当時（江戸時代）の日本では、○○万石の大名と言ったように「米」が経済の基本ベースとなっていました。

これは、幕府の基本的な考え方が「農業が正しい生業で、商業は悪しき生業」だったから。そうでないと、武家政権（今の軍事政権）が成り立ちません。幕府もそれを分かっていたから、当時の改革が「質素倹約・年貢率のアップ」ばかりだったわけです。

そもそも国家の財政が赤字の時は「収入を増やす」もしくは「支出を減らす」しかありません。これは現代も同じです。

当時の幕府は天災に見舞われ続きで、財政赤字ばかり。しかも、当時の日本は金山も銀山も尽き果て新たな産業もない。収入を増やすには「開墾」しかないけど、当時の技術と財力ではもう限界。

そこで田沼意次は「商業を発展させて税収を増やそう！」という発想に行きついたのです。

実際に商業は発展し、税収もアップ。その資金や商人の投資によって、印旛沼や蝦夷地の開墾がスタート。蝦夷で得た特産品を中国の輸出品にして貿易も盛んになりました。

そんな当時は「賄賂政治」が当たり前で、田沼意次も、その賄賂を部下にばら撒くことで信頼を集めたことでしょう。

ただ、そうなると面白くないのが「他の武士」や「農民」などの、恩恵を受けない国民です。
また、商人が力を持ったせいで「米の買い占め」なども起こり物価が高騰。そこに大飢饉が再びあって、せっかく上手く行きかけた田沼政治は失脚します。

これって、どことなく今と似ていませんか？

コロナ禍で国民に不満が渦巻く中で、一部の人がマスクを買い占めるとかうがい薬が効くとか効かないとか…。
そして、政府は「Go To○○」や「○○支援金」を出して、経済を活性化させようと必死になっています。

今の政治家の場合は「賄賂」ではなく「選挙の票」を集める代わりに、その業界に資金の支援をするという「逆の構図」にはなりますが、基本的な構造は同じです。

そして江戸の頃と同じように、恩恵を受けない国民の不満が蓄積していきます。

田沼意次は悪者？現代の政治も悪？

では、ここからが本題です。

1,200兆円を超えた日本政府が発行する国債を減らすには、田沼政治が「悪」なのかどうか？

飢饉は今のところ無いにせよ、これからの日本は人口が減少し、労働人口率もどんどん減ります。そんな中で、観光立国にして外貨を稼ごうとしていた最中にコロナで観光業は瀕死の状態です。

そこで、政府は一生懸命に国内経済を立て直そうと、様々な産業に対しての支援をしています。

そこで騒ぐのが、この恩恵に与れない人たちです。経営者にお金を配るなら、困っている我々にもっとクレクレ...。

これは難しい問題ではありますが、現実的に考えれば「消費する人」よりも「生産する人」にお金を配ることが正解ではないかと思います。

消費者にお金を配っても、生産する母体である企業が潰れると「消費者」の仕事も無くなります。そこで「雇用を守るためにお金をばら撒く」ことを「悪」とする考えに疑問を感じるのです。

もちろん「正しい答え」はまだ見えていませんが、お金をばら撒く場所を間違えると、永遠に「国債を返済」できなくなるでしょう。

まあ、日本人の預金で買っている国債のどこまでが借金かは別としてですが…。

つづく…

と、今回は「まとめ」ではなく、ここまでにしておきます。

なぜなら！来週も引き続きこの問題をNHKの番組で紹介するからです。
もちろん解説はアルマ・クリエイション代表の神田昌典です！

番組はこちら➡先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)　「松平定信 公共性で危機を乗り切れ どうする!大借金 未来の世代にツケをのこさないために」
令和3年11月16日(火)午後10:00ほか 放送予定

ぜひご覧くださいね！

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