メキシコの伝統工芸品「ミチョアカン刺繍」
心踊るメキシコのArtesanía「ミチョアカン刺繍」
メキシコでは「Bordados que cuentan historias」と呼ばれ、歴史(ストーリー)を伝える刺繍として知られています。
歴史を伝える刺繍とは、一体どんなものなのかこのnoteで紹介します😌
歴史(ストーリー)を伝える刺繍
ミチョアカン刺繍とは、一般的にメキシコのミチョアカン州で作られる刺繍を指し、この州のArtesanía(アルテサニア)といえば「ミチョアカン刺繍」が一番有名なのではないでしょうか?🤔
ミチョアカン刺繍は、歴史(ストーリー)を伝える刺繍「Bordados que cuentan historias」と呼ばれ、その名の通り先住民族の暮らしや民族舞踊を刺繍で表現します。
昔は、タラスコ帝国の先住民族タラスコ族の古代神話が刺繍で描かれていたそうですが、最近はメキシコの伝統的な文化(老人の踊りや死者の日)や人々の暮らし(ダンスをするシーンやトウモロコシを収穫するシーン)を刺繍するなど、時代と共にテーマも変化しているようです!
エリア:Tzintzuntzan(ツィンツンツァン)
ミチョアカン刺繍はミチョアカン州の各地で作られていますが、メインのエリアとしては、パツクアロ湖の畔にあるTzintzuntzan(ツィンツンツァン)という村になります。
ミチョアカン州の首都Moreria(モレリア)から車で約1時間くらいです🚗💨
Bordados de Santa Cruz Tzintzunzan
ツィンツンツァンには「Bordados de Santa Cruz Tzinzunzan」という約100人の職人が集まるコミュニティが存在します。
今回、コミニュティに属するAdrianaさんにお話を伺ってみたところ、大きさにもよりますがポーチやトルティーヤ入れを作るのに1〜1.5日はかかるそうです。
その理由には、平坦さや立体感など自然の質感を表現する為に、サテンステッチやフレンチノット・ステッチといった様々な刺繍技術が使われていることが挙げられます。
刺繍ができてから、ジッパーを縫い付けて商品化するまでにも工数がかかるので、本当に素晴らしい手仕事だなと思います。
刺繍をする前には、まずは写真のようにざっくりと下書きを書きます。どの色を使うかどのテーマにするかに明確なルールはないので、その後は自分の頭の中にあるイメージを元にモクモクと糸を通していくそうです🪡
女の子の髪の毛は、糸をくるくると束ねて布に縫い付けていきます。
刺繍のテーマを楽しむことはもちろん、使われている刺繍技法を見ていただくと手仕事の素晴らしさが分かると思います😌
Danza de los Viejitos (老人のダンス)の刺繍
パツクアロ湖周辺で行われる民族舞踊「Danza de los Viejitos (老人のダンス)」は、老人の仮面と杖が特徴です。
知恵の神様を讃えるために行われ、豊作を願ったり、精霊とのコミュニケーションとしてダンスを捧げます。
伝統的な儀式ではダンサーの数が4人と定められており、これはトウモロコシの色(赤、黄、白、青)に関係があるそうです🌽
🎙️:流石、メキシコ!
こちらが老人のダンスをミチョアカン刺繍にしたもになります。
なんだか、タップするあし音が聞こえてきそうですね…👨🏽🌾
終わりに
メキシコには色んな刺繍がありますが、このミチョアカン刺繍は歴史(ストーリー)を伝えるという意味では一番だと思います❤️🔥
技法も刺繍テーマも職人さんの自己表現の一部。ミチョアカ刺繍に限らず、お気に入りの職人さんを見つけたらぜひ、名前を聞いてみてください🥰
Alma Méxicoでは、職人さんから直接買い付けた場合は商品ページに名前を記載しています。
今後は作り手の顔が見れるように体制を整えていきますので、楽しみにしていただけると嬉しいです!
それでは、ミチョアカン刺繍からメキシコの伝統文化や先住民の暮らしを想像してみてください🇲🇽
Nos Vemos!