死者の日の祭壇(オフレンダ)飾り方🌼
死者が愛する人たち(家族)と一晩を過ごせるように、10/31~11/2の死者の日には魂を導くための祭壇(オフレンダ)が用意されます🕯️
このnoteでは、オフレンダに飾るモノやその意味を紹介していきます✍️
意味を知ることでより死者の日が好きになるはず…!
死者の日の祭壇(オフレンダ)とは?
オフレンダは10/31~11/2日にかけて死者の魂を迎えるために置かれます。
魂が死者の国へ戻れるように、オフレンダはできるだけ太陽が沈む方向に置くのが良いとされているそうです💀🕯
オフレンダの段数(レベル)にも実は意味があります↓
カトリック教の影響もあって、教会の祭壇のようにお供物が並べられるようになったそうです。文化の融合ですね🤝
7段の祭壇の意味
それぞれの段に置く物や意味に注目してみると、死者の魂が冥界から現世に辿り着くまでを物語っているので面白いです👏
死者の日の起源や日にちなどは別記事で紹介しているので気になる方は覗いてみてください👀
※ミチョアカン州の死者の日の様子も紹介しています🌼
オフレンダに飾るもの
1. 故人の写真
帰ってくる場所が分かるように故人の写真を飾ります。
オフレンダに写真が飾られていないと、死者が迷ってしまい現世にいる家族の元へ帰れなくなってしまうので忘れないように飾りましょう🌼
ちなみに帰る場所のない孤独な魂(Anima Sola | アニマ・ソラ)のためのオフレンダもあるそうで、そこには小規模にはなりますが供物が捧げられます。
2. マリーゴールド(センパスチル)
センパスチルの花は冥界から現れる太陽の象徴。故人が迷わず現世にたどり着くための道しるべとして旅の手助けをする役割があります🌼
死者を家の外からオフレンダまでセンパスチルの花びらで道を作るシーンはリメンバー・ミーでもありましたね😌
ちなみにメキシコではマリーゴールドを「センパスチル」と呼び、メキシコ先住民の言語ナワトル語で「20の花」という意味を持ちます。
なぜ20なのかは不明。(気になる…)
3. パペルピカド
パペルピカドは「切り刻んだ紙」という意味で、オフレンダに色と生命感をもたらすために飾られます。
華やかにする以外にも、パペルピカドの色には特別な意味が込められています。
一番面白いのはオレンジ。
死者が識別できる唯一の色で残りの色は存在せず、すべてが灰色であると考えられていると言われています。
死者の日にオレンジで染まる意味にも頷けますね😳
4.キャンドル
キャンドルには「信仰」と「希望」の両方を象徴するもので、炎は魂を導き道を照らす役割があります。
5. 故人の好きだった食べ物やモノ
好きだった食べ物やモノは生前の記憶を思い出すと共に、死者の魂を喜ばせる為に置かれます。
メキシコの祭壇には果物や種子を置かれることがありますが、これは地球との繋がりを表しています。
ちなみにメキシコ人夫のおじいちゃんは冗談が好きだったので、私たちはこんなものを飾っています😂
6. 骸骨の砂糖菓子(カラベラス・デ・アスカル)
子供たちの祭壇でよく見るのが砂糖で作られた骸骨「カラベラス・デ・アスカル」。主に死の象徴として置かれます。
子どもたちの魂は11月1日の夜明けに到着するので、10月31日の夜に子どもたちのため甘いお菓子やおもちゃをオフレンダに置きます。
大人の祭壇と違う点としては、
●お供えするお花やろうそくは白色(無邪気さを表す白が大事らしい)
●子供たちの魂が供物を食べれる・楽しめるように一つ一つの要素を小さくする
といった決まりがあるみたいです👏
7. 死者のパン(パン・デ・ムエルト)
亡くなった愛する人たちに敬意を表す死者の日に欠かせない供物です。
中央の丸は頭蓋骨、そこに繋がる4つの模様は故人の骨を表していて十字架の形になるように配置されます。円形は生と死のサイクルが表されています∞
味はオレンジとアニスの風味が感じる爽やかなパンです🍊
メキシコではこの時期にしか食べれない死者の日のパンを待ち侘びている人が沢山います🤤
8. コーパル(お香)
コーパルとはカンザス科の木から採れる天然樹脂香です。
死者の日には燃やすことで出る香りと煙で悪霊を追い払い、愛する人の魂を迎えるために使われます。
古代文明(マヤ・アステカ)では、儀式や祭祀、供物においてコパール樹脂が実際に焚かれていたそうです💡ちなみに神聖な薫香として、今でも儀式に使用されています。
匂いは柑橘・松葉のような爽やかな香りだそうです🌲
9.お水と塩
お水には長旅で疲れた魂の渇きを潤すとともに、冥界へ戻るための力を与える役割があり、塩は旅の途中で魂が汚れないように浄化する為に置かれます。
10.十字架
宗教的な意味合いを持つ十字架はその空間を神聖化するために置かれます。
十字架以外にもマリア様やジーザスなども同じ意味合い◎
11. カトリーナ
死者の日の象徴として有名なカトリーナ。
元はメキシコの版画家/風刺画家であるホセ・グアダルーペ・ポサダによって描かれた骸骨の貴婦人像。カトリーナと言う名前はディエゴ・リベラが自身の壁画の中にポサダの骸骨を描き入れた時に付けたそうです💡
メキシコでは、エレガントな服装をしてる人に対して「Que Catrina!」て言うらしい😂
オフレンダに飾りたいアイテムたち
死者の日の雰囲気を盛り上げるために、メキシコの民芸品をオフレンダに飾ってみてはいかがでしょうか😌
意味を知った上で飾るともっと楽しいです✨
終わりに
メキシコ独自の文化とヨーロッパからの文化が融合されて今の形になった死者の日ですが、飾るモノひとつとっても深い意味があってとても面白いですよね💫
死者の日を通して、よりメキシコ人の家族に対する”愛”というのが如何に大切で強い絆であるのかを強く感じました😌❤️🔥
おっと、リメンバー・ミーを観る時間だ。
それではNos vemos 😂