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映画『HELLO WORLD』をはじめ、好きな作品の関連情報、感想・考察、その他書き留めておきたい事象をただ記録するだけのアカウントです。 「片端なりとも、我は記し留めゆかむとおぼゆ」 Twitter/Fedibird/Misskey.io: @alltale2037

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  • 映画『HELLO WORLD』感想・考察一覧

    自分なりの考察や感想を思いつくままに書いていきます。あくまで一つの解釈ということで。

  • 映画『HELLO WORLD』関連情報一覧

    スピンオフからコラボ情報まで。

  • 映画・アニメ・小説・ゲームの感想

    いろいろな映画・アニメ・小説・ゲームの感想を雑にまとめたものです。

  • 映画『HELLO WORLD』聖地巡礼

    ロケ地マップ、ストリートビュー聖地巡礼など。

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[目次] これまでに書いた記事一覧

どんな記事があるかをざっと知りたい方はこちらをどうぞ。これまでに書いた記事を分類別に並べています。複数の分類にまたがるものは重複して掲載されています。今のところ、映画『HELLO WORLD』に関する記事が多いですが、他の話題も少しずつ増やしています。 よく読まれている記事◆ [解説] 映画「HELLO WORLD」を1回見た人向けに簡単にポイントを解説してみるよ ◆ 映画『HELLO WORLD』ラストを本気で考察してみよう<前編>:簡単なおさらいと解釈の数だけ生まれ出

    • 映画『HELLO WORLD』界隈の「よくある(ニッチな)質問と回答」をちょっと作ってみたよ

      映画『HELLO WORLD』が公開されて、早いものでもう5年になります。その間、劇場での上映機会は残念ながらほとんどなかったのですが、各種動画配信サービスやBlu-ray、DVD等であらたに本作に触れる方は確実に増えてきています。新鮮な感想を見るたびに一ファンの端くれとしても非常にうれしく思っています。 一方で、上映当時と比べて後から観た人はどうしても周辺情報が得られにくい、というのが悩ましい点です。Web上の情報の散逸や消滅も増えていますし、SNSでの盛り上がりもニッチ

      • オーケイ、この宇宙は計算可能だ——『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の精緻な世界を無粋にも計算してみる

        警告! この記事には小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のネタバレが大量に含まれている。 だから『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読了後に読んでほしい。ふだんなら「ネタバレを許容できる人だけ〜」という言い方をするのだが、今回ばかりは強く訴える。なにしろ原作が、ネタバレ厳禁なタイプの作品だからだ。 読んでない人は、まずは原作を読んでみてほしい。話はそれからだ。下のリンクをクリックするだけだ。 ちなみに映画版については、この記事の対象外だ。なにしろ、まだ「製作中」だから

        • そこにいるのは、原作の「魂」のたしかな継承——実写ドラマ版『走馬灯のセトリは考えておいて』の雑な感想

          (ネタバレあり)「走馬灯のセトリは考えておいて」という小説があります。SF作家・柴田勝家先生(@qattuie)(こういうペンネームなのです!)の短編です。この作品が、2023年11月11日、フジテレビの土曜プレミアム『世にも奇妙な物語’23 秋の特別編』で、同名の実写ドラマとして放映されました。演出は岩田和行さん。多くのドラマを手がけてこられたベテランの方。脚本は嶋田うれ葉さん。こちらもNHKの朝ドラの脚本経験もある実力派です。 普段ドラマはほとんど見ない人間ですが、原作

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        記事

          舞台の外の僕らと彼女——映画『HELLO WORLD』スピンオフ『ANOTHER WORLD』2話の演劇的三人称とその破れ

          映画『HELLO WORLD』には、『ANOTHER WORLD』という珠玉のスピンオフ短編アニメがあります。配信が終わってしまい、公式サイト(Internet Archive)もなくなってしまった2023年現在ではBlu-rayスペシャル・エディションでしか視聴できないというハードルが高い映像ですが、各話わずか10分のこれがとんでもない傑作でして、特に2話「Record 2032」はカタガキナオミという登場人物を考えるうえで必見である、と事あることに言い続けて早4年。 「

          舞台の外の僕らと彼女——映画『HELLO WORLD』スピンオフ『ANOTHER WORLD』2話の演劇的三人称とその破れ

          映画『シン・ウルトラマン』『バブル』に登場する「宇宙を支配する数式」と、地球外知性に対する人類側のメンタリティ

          (前半ネタバレなし、後半ネタバレあり) 映画『シン・ウルトラマン』と映画『バブル』に出てくるガチ数式が実は同じものっぽい、というネタを肴に、この2つの映画の似てるところ、違うところ、特に地球外知的生命のメンタリティあたりをゆるく語るだけの記事です。……いや、正直に書きましょう。noteの数式機能を使いたかっただけの記事ですw 実は、この記事を書き始めたのは実は2022年6月だったんですが、なんだかんだで書きかけのままほったらかしになっちゃってました。ですが、先日久しぶりに

          映画『シン・ウルトラマン』『バブル』に登場する「宇宙を支配する数式」と、地球外知性に対する人類側のメンタリティ

          信頼できない語り手たちの信頼できる狂気——『ミウ -skeleton in the closet-』を勝手に深読みしてみる

          (ネタバレあり)乙野四方字先生の『ミウ -skeleton in the closet-』を読みました。 ライトなミステリ、といった風情の作品であり、実際そうなのだと思うんですが、『僕愛』『君愛』や『正解するマド』といった四方字先生の過去作品群を読んでしまっていると、もはやそのままライトに読めない自分がいるんですよね。何かギミックがあるのではないかと勝手に勘ぐってしまう。 作中ではある殺人事件が提示され、最終的に犯人とその犯行動機やトリックが鮮やかに曝かれて、物語はきれい

          信頼できない語り手たちの信頼できる狂気——『ミウ -skeleton in the closet-』を勝手に深読みしてみる

          ある本に少しだけ救われた気がした話

          残念ながらいい話とかではありません。ただ、自分のために記録しておこうと思ったというだけの、単なる自分用メモ(シリーズ)です。基本的に気持ち悪い自分語りでしかなく、他人が読んでも全く面白いものではないです。すみません。 本記事には、『ミウ -skeleton in the closet-』の中盤の展開のネタバレが含まれます。ミステリのネタバレなので、未読の方は読まない方がよいと思います。 自分は創作に向いてない。 それをはっきりと自覚したのは、たしか小学校3年のときだった、

          ある本に少しだけ救われた気がした話

          拝啓、素敵なnoteありがとうございました——映画『HELLO WORLD』にまつわる勝手に往復書簡note的なやつ

          (ネタバレ注意)先日、noteで映画『HELLO WORLD』に関する非常にすばらしい知的な論考を見つけました。kqckさんという方が書かれた記事です。 何しろ映画が公開されてもうすぐ4年なので、新鮮な感想に飢えていたところにこの熱量の高い記事を出されたら感激しかありません。大喜びで調子に乗ってめちゃくちゃ偉そうなツイートをしてしまいました。 そうしたらなんと、kqckさんからまるでお返事のようなnote記事を頂いてしまいました…!! しかもご自身のポッドキャストで『HE

          拝啓、素敵なnoteありがとうございました——映画『HELLO WORLD』にまつわる勝手に往復書簡note的なやつ

          チャットAIの虚言癖を僕らは責められない——『know』が予言する、検索と一体化した知性の未来

          ChatGPTなどのチャットAIの特徴である虚言癖について、SF小説『know』の観点から勝手に妄想したことを書いた記事です。『know』の世界設定については触れていますが、展開や結末のネタバレはありません。 なお、本記事は「チャットAIが嘘をつく理由やメカニズム」を考察したものではまったくありません。技術的詳細を知りたいのであれば例えば「人工知能 hallucination(幻覚)」をキーワードに調べてみて下さい。また著者はAIについてはまったくの素人です。AIに関する技

          チャットAIの虚言癖を僕らは責められない——『know』が予言する、検索と一体化した知性の未来

          原作への敬意とガチSFに溢れた唯一無二の映画体験——『僕愛君愛』映画版が描くもう一組の並行世界の物語

          2022年10月に公開された映画、『僕が愛したすべての君へ』と『君を愛したひとりの僕へ』。 先に原作小説を読んでいたのでドキドキしながら鑑賞しましたが、めちゃくちゃ良かったです! 小説の映像化にありがちなコレジャナイ感が皆無で、よくぞここまで原作の世界観を映画にしてくれた、というのが第一印象でした。プロット的には決して原作そのままの映像化ではなく、むしろ改変要素がかなりあるのですが、それすらも非常に納得の行くものと感じました。 原作小説についての記事は以前書いたので、今回

          原作への敬意とガチSFに溢れた唯一無二の映画体験——『僕愛君愛』映画版が描くもう一組の並行世界の物語

          『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』関連リンク集

          『僕愛君愛』関連(原作・映画)のリンク集です。公式サイト、インタビュー、イベントレポート、グッズ情報など、ほぼ自分のメモ用途ですが、何かの参考になれば。 抜け漏れがあったら教えてください! 公式サイトhttps://twitter.com/bokuai_movie https://twitter.com/kimiai_movie 公式動画本編映像のかなりの部分が公開されているので、円盤が出るまでの間もさみしくないですね!(でもなぜか番号が揃っていない…揃えると全編になっ

          『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』関連リンク集

          『僕愛君愛』ロケ地マップを作ってみました

          『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』『僕が君の名前を呼ぶから』について、小説・映画にまたがったロケ地マップを勝手に作ってみました! 随時更新していきます。聖地巡礼のお供になれば幸いです。 https://www.google.com/maps/d/embed?mid=1G4kD0XbGYmk2TMpOOpvtkHrNxH9meWs&ehbc=2E312F&ll=33.252527791008845%2C131.59581168292098&z=12 作って

          『僕愛君愛』ロケ地マップを作ってみました

          虚質科学を武器に、すべての世界を肯定したい——『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』を雑に解釈してみる

          (前半ネタバレなし)どちらから読むべきか悩ましい『僕愛』と『君愛』。めっちゃエモい並行世界SFでした! 付け焼き刃で学んだ「虚質科学」を武器に、まずは原作だけ読んだ状態で語り散らかしたいと思います。 (追記:映画観ましたがすごくよかったです!本記事は映画の参考にもなるかもしれません。映画だけ観た方への注意点をこの記事に追記しました。また映画の感想は以下の記事に書いています↓) 自分なりに図や表を描いて解釈しようと試みていますが、全然自信がないので、他の方の考察もぜひ教えて

          虚質科学を武器に、すべての世界を肯定したい——『僕が愛したすべての君へ』『君を愛したひとりの僕へ』を雑に解釈してみる

          我は記し留めゆかむ——映画『HELLO WORLD』における「書く」ことの意味

          久しぶりに映画『HELLO WORLD』のことを書きたいと思う。この映画に頻出する「書く」というモチーフについて、映画が公開されて3年が経った今、あらためて考えてみたい。 頻出する「書く」モチーフと『ビジュアルガイド』の手書き寄稿『HELLO WORLD』という映画は、何かを「書く」モチーフが実に多い作品だと思う。デジタル全盛時代の話とは思えないほどに、とにかくみんな紙に文字を書きまくる。主人公は読書好きだけど、「読む」よりむしろ「書く」行為がやたらと出てくるし、作中で重要

          我は記し留めゆかむ——映画『HELLO WORLD』における「書く」ことの意味

          「バズり報告: めっちゃ面白いSF短編の紹介により、ツイートインプレッション数が11万件に激増した事象について」

          バズり報告: めっちゃ面白いSF短編の紹介により、ツイートインプレッション数が11万件に激増した事象について 要旨  本稿は、とあるめっちゃ面白いSF短編小説を紹介するツイートを行ったことにより、いいねが1500件、RTが1122件(2022年8月30日現在)行われ、結果、当該ツイートのインプレッション数が11万件に至った事象についてをまとめたものである。  なお、元となった小説はそれ単体で以前からバズっており、当該ツイートの寄与は決して高くない。本稿は小説自体のバズりで

          「バズり報告: めっちゃ面白いSF短編の紹介により、ツイートインプレッション数が11万件に激増した事象について」