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ネイティブスピーカーを目指さない

小学校の英語の学習は、ネイティブスピーカーのような発音を子どもたちに習得させることが目的なのでしょうか。

ネイティブスピーカーが教えればネイティブスピーカーになる。

英語をシャワーのように浴びせれば、英語で言葉が出てくる。

最近はあまり聞かなくなりましたが、10年ほど前は、このような考え方があったように思います。

私は、子どもであっても、学校教育の範囲の指導で、ネイティブスピーカーが英語を身につけるように、言語を獲得することはないと思います。

中学年は年間35回の授業、高学年では、70回の授業を行うことになっています。

高学年では、週に2回、一コマ45分ですので、年間52時間ほどになります。わずか年間52時間でネイティブスピーカーのように英語を話せるようになることは難しいです。

私は、授業において、子どもたちがネイティブスピーカーになることを目標にはしていません。日本人の立場で、英語で自分の考えを伝えられるようになることを目標にしています。

私は社会人になってからも大学に所属し、何度も国際学会で発表をしてきました。国際的な場では、全ての研究者がネイティブスピーカーではありませんが、堂々と伝えたいことを伝えていました。

私は、ネイティブの発音を目指すより、自分の考えをもち、英語で堂々と伝えられることが大切だと考えて指導をしています。

英語の授業では、自分の好きなことは何か、何をしたいと思っているのかなど、自分を見つめる時間を大切にし、興味関心が同じ世界中の仲間とつながることを意識した授業を大切にしたいと思います。

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