笑顔の連鎖
マスクをして過ごす学校生活が続いています。給食においては、黙食が続いています。給食の時間は、皆がマスクを外す数少ない場です。本校の給食の時間には、美しいオルゴールの音色が流れます。先日流れたオルゴールの曲は、スタジオジブリの作品で、子どもたちが大好きな映画の歌でした。
1人の子どもが音楽に合わせ、リズミカルに頭を左右に揺らしながら給食を食べ始めました。その姿を見て、別の子がその子に微笑みを返しながら、同様にリズムにのって頭を左右に動かしました。子どもたちが次々と顔を見合わせ、微笑み合いながら、その動きに加わる様子を見て、私も楽しい気持ちになりました。私もその連鎖に加わると、子ども達は嬉しそうに私と目を合わせ、微笑みを返してくれました。
黙食をしながら、子どもたちが控えめに微笑み合う姿をみて、とても愛しく思えました。
外国語の授業では、常にマスクをしているので、教室でたくさんの子どもたちの笑顔を同時に見たのは随分久しぶりでした。
「子どもたちの笑顔っていいな。」
新鮮な気持ちで改めてそう感じました。
顔を見合わせながら大声で笑い合ったり、相手の表情から気持ちを汲み取ったりする、そんな日々が、子どもたち同士の心をつなげていたようにも思います。
全国の教室に子どもたちの生き生きとした笑顔が戻る日を願って止みません。