child
子どもをみると自分の幼少期を思い出す。
周囲に愛され、大切にされ、ときに厳しく叱られる子ども。
泣くという自己表現を最大限に発露する子ども。
そうしないと生きていけない。
ほっぺたに真ん丸の赤をつけて、にっこりと微笑む子ども。
母の胸で安心して眠る。
そう、母の胸で。
大人になると、ちょっとやちょっとのことでは人前では涙など見せられない。
子ども時代を健康に生きられなかった子どもは、母の乳房を求めてこころで泣きわめく。
愛されたい、と
振り向いてほしいと
抱擁を求めて二足歩行で保護者を探す。
大人の姿をした、子ども。
こころの欠けた部分を、探している。
地べたに這いずりまわりながら、愛されたいとここにいたいんだよ、と。
いいなと思ったら応援しよう!
文章を気に入って頂けましたら、宜しくお願い致します。