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プリント倶楽部

年末に友達とスーパー銭湯に行った帰り、ゲームセンターにあるピコピコアンパンマン号で写真を撮った。何でプリクラじゃないの?ってことだが、プリクラは年齢的に恥ずかしいし(書いている途中で気付いたけど、そもそもピコピコアンパンマン号は小学生以下対象だった)、それに何より、お前誰やねん!な僕が出てくる。それが嫌なのである。これは殆ど皆んな経験があると思うが、あのプリクラというものは余程の美男美女でない限り、プリクラ側からの強制的な骨格矯正を受ける羽目になる。20年前くらいに初めてプリクラを撮ったのだが、その時はまだ全然人の面影や温かさが残っていた。良い感じにかっこよく、若しくは可愛くなっていた。しかし、時代の変化と共にプリクラからの善意による加工は加速していき、いつしか明らかに人が許容できる限界を突破し、今となってはもう何が正解か分からない、ある種のファンタジーなビジュアルに到達している(僕に至ってはもはや原型を留めていない)。

だけど、これで良いのかもしれない。絶妙に良い感じの写真になってしまったら“これがあなたが目指すべき理想よ”と言われてるみたいで若干辛い。別人過ぎて、“これだったら素の僕私の方が好きだわ”ってなるくらいが、そういう意味では実は丁度良いのかもしれない(続く)。

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