【Book Recommend 14】The Midnight Library
こんにちは、Allexです。
オススメの洋書紹介シリーズ
14冊目は
The Midnight Library
by Matt Haig
この本は2020年発売
2021年の1月に読んだ本で
ページ数が普通のハードカバーと同じくらいの厚さで多かったにもかかわらず
とても読みやすくて、最速2週間で読み切った本です✨
(普段なら半年、長いと1年近くかけて読みます笑)
これはBook Recommend 2で紹介した
The Life Impossibleの著書Matt Haigを初めて知った本で、彼のwriting styleが好みだったことから最新作のThe Life Impossibleを読みました。
真夜中の図書館というタイトル通り、
不思議な図書館が舞台。
職を失い、恋人と別れ、習い事先のレッスンを忘れてしまって怒られ、さらに飼い猫が車に轢かれてしまい愛猫まで失うという
人生のどん底にいたNoraは自殺を図るためアルコール🍷を飲み干す…
すると、「もしあの時こうしていれば…」という『if』の世界・パラレルワールドを体験できる不思議な図書館で目を覚まします。
懐かしい見知った顔の図書館司書と対話しながら、気になる本を開いては、何千回という『if』の世界を生きてみるも、Noraが納得できる世界には辿り着きません。
「この世界でこれが手に入ればあれを失うことになる」
そう、何もかもが後悔のない完璧な世界なんてないのです。
タイムリミットが近づき、図書館の崩壊が始まる。
生と死の狭間にいたNoraはどうなるのか。
というのがざっくりとしたストーリー。
著者であるMatt自身が経験者です。
鬱や失職、薬物依存などから自殺を何度も試み、
そこから這い上がり、生きてきた。
辛い経験があったからこそ
The Midnight Libraryでは
ストーリー展開こそありきたりと思うかもしれませんが
ページをめくる手は止まらず、「ありきたりだなぁ」なんて感じることがないのも
リアル感のある描写だからかもしれません。。
「あの時、あっちの道を選んでいれば私の人生は変わっただろう」とは、誰しも少なからず思ったことがあるのでは。
それが別に後悔でなくとも、「もしあの時ああしていれば、今頃どうなっていただろう」と思うことはあるのかも。
自殺がテーマでもあるので、辛い経験がある人にはオススメはしませんが
確かに最初はちょっと暗いけど
ラストまでぜひ読んでみてほしい一冊です📚✨
彼の書き方がそうなのだと思いますが
読んでいて気分が暗くなるような(鬱々とした)描写や書き方ではないと思います。
(個人的にですが)
結局、「あの時ああしていれば」をいくら考えても
目の前にある世界は「今の世界」。
「こうだったらよかったのに」という理想の世界ではなく
あるのは自分の体と自分の見ている世界。
『今を生きる』しかない。
死ぬまでは生きているわけですから
目の前にある世界を後悔しないように生きていきたい
そう思わされるような作品でした✨
お読みくださり、ありがとうございました。