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【Book Recommend 7】The Unconsoled
こんにちは、Allexです。
Kazuo Ishiguroの作品紹介シリーズ3冊目は
The Unconsoled
by Kazuo Ishiguro
です。
前回まで、2冊続けてお気に入りの小説となり、
しかも「頑張って洋書が読めた、私エラい!」(←笑)と調子に乗ったので。
次に手を出したのがこの本です。
Never Let Me GoとThe Remains of the Dayがほぼ同じ厚さの本だったのに
こちらは一気にめちゃ分厚い💦
しかも文字がすーーーごく小さくて細かい。
表紙からしてもなんだかハッピーエンドではなさそう…(暗そう…)
にもかかわらず、
「よーし、今度はこれに挑戦だ!」なんて
調子に乗っていたのです笑笑
正確には覚えていませんが
確か1年ぐらいはかけて読んだ気がします。
チビチビと読み進めてたのと、
まぁよくわからなくて読みにくかったのです笑
なんか村上春樹の『海辺のカフカ』のような
気味の悪い変なグルグルする展開だなと思っていたら
後で知ったのですが、
実際に村上春樹を読んだカズオ・イシグロが海辺のカフカに感銘を受けて、
自身もそういう作品を書いてみようと書いたのがThe Unconsoled(邦題「充されざる者」)だそうでした。
とにかく、不気味(笑)不思議を通り越して
不気味さすら感じる展開と読み応えがある本です。
今まで読んだ本の中で一番謎すぎる本、異色の存在。
海辺のカフカは私も読みましたが個人的にはカフカを超えている不気味さがありました😫
でも、カフカにはすごく似てると思います。
「え、いつのまにこの人はこれになった!?」という『いつの間にか』がカフカにもこのThe Unconsoledにもたくさん出てきます。
他にも
一人のセリフが8ページにわたって書かれていたり
(あれ、これセリフが続いているの?と途中で何度も戻っては確かめましたが““で区切られているのが出てこないし語り口はセリフそのもの。)
など
とにかく読んでて「私、ちゃんと読めてるよね?汗」(私の英語力不足で勘違いしてないよね?)という不安を持ちながら
細かい文字を追うこと読了に1年かかりました。
(この時は大学生ではなく社会人だったので、仕事をしながら夜寝る前などに読んでいたのでその時間もなかった、というのもある)
読み終わった後だからこそ言える
「面白い本だった」と。
読んでる間はなんとも不条理な展開と主人公の煮え切らない行動や住民の長過ぎる説明やセリフにイライラしながら読んだのですが、
読み終わった後は
「うん。まぁ。面白かった。
後にも先にもこんなに変な作品を読むことはないだろうな」と思うぐらいには。
面白かったです笑
これもまた、Kazuo Ishiguroの世界観にハマりたい方にはオススメの一冊だし
Kazuo Ishiguroのファンになるなら
これは外せない作品ですね✨笑笑
お読みくださり、ありがとうございました。
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ストーリーどうなってるの?という謎だらけの本。
でも読み終わるとその不思議さが「面白かった」と
思える本でした📚