「趣味」としてのTCGの向き合い方
初めましての方は初めまして。THIRDPARTYのAllen0206と申します。
今回は自分なりのTCGの向き合い方についてかい摘んでざっくりと書いていこうかと思います。
タイトルにも有りますが、あくまで「趣味」としてなのでガチガチに「競技」としてやっていくためのものとは異なることをあらかじめ断っておきます。
そもそもカードゲームをやることの「やりがい」や「楽しみ」って何?
前提として、「趣味」としてやる以上ある程度「やりがい」や「楽しみ」というものを持ってやっているものだと思われます。
ゲームという性質から見るにカードゲームにおいては「勝つこと」がやりがいであることはごく自然の流れでありますし勝てたら勝てたでそれは「楽しい」ことであるに違いはないでしょう。
もちろんそれを否定するつもりはありません。そもそもゲームの目的を持たずに遊んだところで本当に楽しめているのか怪しいですし、相手にとっても失礼な態度であると思われます。
しかしながら、「勝つこと」それだけに囚われてしまうと逆に態度やプレイにおいて「相手」の存在を見失ってしまうことや勝つことの「目的」に支配されて過度に自分を追い込んでメンタルを傷つけてしまうことに繋がりかねないと思われます。そうなってしまってはやるだけ辛い思いをする一方で「やりがい」だとか「楽しみ」には程遠いものになってしまうでしょう。
特に前者の「相手」の存在を見失ってしまうことは対人トラブルにもなり得ますしそれを契機にして今後の人間関係にヒビが入って仕舞えばもう「趣味」どころではありません。
それを踏まえてじゃあ「やりがい」や「楽しみ」とは何なのかという話なのですが、私が思うにカードゲームをやることの「やりがい」だとか「楽しみ」というのはある種の「自己表現」を受け取り合うことの「体験」ではないかと考えています。
例えば、キャラクターカードゲームであれば自分の好きなキャラクターを使ってデッキを組んだあるいは調整をしたとしてそのデッキで「勝てるように振る舞う」ことは戦いの場を通して自己表現することの過程であると思います。
その結果として勝てたとのであればそれはまた嬉しいことであると思いますし、逆に叶わなかったとしても振る舞った中で自分のやりたいことができていたりだとか、対戦相手に良さを知ってもらえたりということがあればそれはまた喜びにつながるのではないかと思います。
そのことは相手にとっても同じことが言えるでしょう。互いに勝つための方針を示していくことがそれがゲームを通しての自己表現でありますし、それぞれ他者へのリスペクトをもって自己表現を理解していくことが受け取り合うことではないでしょうか。その過程に「やりがい」だとか「楽しみ」があるのではないかと考えています。
負けることは「否定」ではない
「自己表現」であると述べましたが、その過程の中で自分の組んだデッキが思っていたように力を発揮できなかったあるいは環境で戦いにくいということもあるでしょう。そうして勝てないことが重なるといつしか自分の表現したかったことが「否定されてしまっている」と思うこともあるかもしれません。
しかし、そう悲観的になる必要はありません。負けとは振り返りの中で学びを得る手段の一つです。勝てるように振る舞うことは自己表現をすることの過程であり相手もまた同様に振る舞うものであるならば、それを理解していくことが表現を受け取り合うことであると先に述べましたが、そのためには戦いの中で理解しあうだけでは不十分で戦った後の「振り返り」というのも必要だと考えます。
自分の対戦中の行動だとか、使用したデッキの立ち位置、対戦相手のデッキや動きを思い返すなどしていくことで、見えてくることもあるでしょう。その際に、咎められていると思う必要はありません。あくまでも自分は何を表現できたのか、どうすれば表現できたのかを考える場として捉えるべきです。
そして何よりも、相手の表現が素晴らしかったという気持ちは忘れずに持っておくべきです。そうするとお互いの表現というのも見えてきて自然と「納得感」というのも生まれてくるのではないでしょうか。
中にはそれを無視して話を自論展開する人や「あのデッキは不快だ」などとというような戯言を吐く人もいますが、そんなモンスターにわざわざ取り合う必要はありません。振り返る過程の中で不快の源を他者のデッキやプレイングに見出すのはナンセンスです。
あくまで平行な視点で振り返りを行っていく中で「納得感」というのを形成していくべきですし、それによって自分が組んだデッキやプレイングの中で課題となるものが出てくるかと思います。
それがカードプールや性格に起因するものであればそれはそれで受け入れてその中でどう振る舞うか考えるのも手です。環境によって左右されるといえども一つのアプローチにこだわらずに振る舞うためにも「振り返り」というのは欠かせません。
「全か無か」で決めるなかれ
これは少し競技よりにもなってしまいますが、振り返ったうえで出来なかったことが結果論として浮き出てくることも時にはあるでしょう。
それはそれで「結果」に対しては切り替えて受け止めなければなりませんし、「結果論」を軸としてやりたかったことができなかったと思い込んでしまうと今後それが「呪い」として付き纏ってしまうこともあると思います。
普段だったら取れていた選択を過去の結果から捉えて逆の選択をした結果やりたいことができないというケースになってしまっては本末転倒ですし、セオリーから外れるとしても状況を打開するために賭けに出れなくなるとなってはかえって自分を縛り付けるだけではないかとも思います。
もちろん、それに殉じて行動しているのであればそれは本人の意思なのでこれ以上は言うまでもないでしょう。あくまで検討した上で仕方なかったことであるならば、そのことは忘れて次また同じ選択をとるかどうかはその場の状況を見て判断するべきであると思います。
また、確率が絡む世界である以上裏目からは逃れることはできません。プレイ中の選択だけでなく、デッキ相性もあれば相性通りに行かずに上振れ/下振れを引くということも往々にしてあるものです。
そんな中で全ての裏目に対応できるということが可能であるのならばそれは神かあるいはそれを超越した何かであるはずなのですが、残念ながら我々は人間でしかないので無理と言っていいでしょう。大会形式であれば時間制限というものもありますし、全ての選択肢を検討しながらプレイしていては時間が足らなくなります。(故に「練習」というものが必要なのですがそれはここでは置いておくとして)
全てに対応するのが果てしなく困難である以上ある程度割り切ってやるしかないものと思います。うまくいかなったとしてもやれる中でベストを尽くせたのならその時は相手が上手だっただけのことです。「結果」というのはあくまで後からついて回るものでしかないのだと思います。
相手してくれる人と共に、見守ってくれる人と共に
前提としてカードゲームは1人でやるものではありません。対戦相手あってのゲームです。何度も言いますが、「自己表現」だけでなく「他者へのリスペクト」は常に持っておく必要があります。
もちろん、自分の考えとは合わない人もいるかと思いますし、それを無理して受け入れろとは言いません。そうであったとしても、それを表に出さずに自分の中で消化すべきです。
逆に自分が他者から考えが合わないという理由で否定的な言動をとられたらどう感じるでしょうか?それを考えれば表面に出してはならない理由も見えてくるかと思います。
余談にはなりますが、私は合わないこととかはチラシの裏側(というのはもはや死語だろうか)だとかメモ帳の切れ端だったりに書き殴ってクシャクシャにして捨てています。
繰り返しになりますが、ノーリスペクトな振る舞いをするモンスターに付き合う必要はありません。
また、考えを深め合っていく中で同じゲーム同士での「仲間」もいたほうがいいとは思います。どうしても1人では考えを深めるのも難しい局面もありますし、「自分なりの表現」を理解してくれる人が1人でもいたほうが気持ち的にも楽にはなるかと思います。
そうは言ってもそう受け入れてくれる人なんてどこにいるのだろうと思う人も中にはいるかもしれません。
急になんだという話ではありますが、少なくともこの記事を書いているのは自分の中で受け入れて見守っていこうという「意思表示」や「自戒」というものでもあります。
この記事がカードゲームをやっていくうえでの手助けになれたのであれば幸いです。
Appendix:遠征とは旅行の一種である
大会遠征の際、結果が芳しくなかったときに失った費用だったり苦々しい思い出が頭にちらついた経験はないでしょうか。あくまで大会単体で見たらそう感じてしまうこともあるかもしれません。
そこで、「遠征」はあくまで旅行を兼ねているものだと捉えてみることをここで提案しておきます。
私事ではありますが先日仙台遠征に行ってきまして、大会としての遠征の目的はもちろんのことご当地グルメとかも楽しみにしている訳です。
また、普段立ち寄ることのできないその場所のショップだったり現地プレイヤーとの交流を深めていくのも楽しみにしています。
そうして旅先での思い出を作っていくことでそれまでの行動の中で楽しかったことを見つけていけば、自然と遠征も楽しめるのではないかとここで提案しておきます。
Appendix :「サ終」を恐れるな
カードゲームを始めるあるいは遊ぶうえで「このゲームいつまで続くのだろう」という不安を持つこともあるかもしれません。公式からサポートがあることがある種のモチベとして捉える人がいることも理解してますし、それを否定するつもりもありません。
ただ、本質としてカードゲームが成り立つのは対戦相手とルールとデッキである以上やろうと思えばそれらがあればいいのです。
対戦相手もそうですが一緒に遊ぶゲーム仲間を増やしたいのであればコミュニティを作って募集したり余力があるのであればイベントを自主開催したりというのも一つの手です。
先の見えない未来に怯えるよりも、今遊べる環境の中で何ができるかを考えて行動していくのも一つではないでしょうか。その結果としてゲームが盛り上がるのであればそれ幸いなことはないでしょう。
私が取り組んでいることを1例にしてお話をすると、私が主催するTHIRDPARTYというサークルでは「THIRDPARTYCUP」、「THIRDPARTYTCG交流会」というように大会やカジュアルイベントを開催しています。
後者は基本的にはブシロードTCGメインではありますが色々なTCGに触れながらカジュアルに遊んでいこうというイベントになっており、前者はブシロードから出しているTCGである「Reバース for you」の個人CSの開催となっていまして、どうしてもショップだけではカバーしきれない大会開催の部分や、普段スケジュールがあわなくてなかなか遊びに行けないという方にとって大会参加や遊びに行く機会を設けるということ行ってきました。
それがゲームの発展にどれだけ寄与できているかは自分ではわかりませんが、少しでも貢献できているのであれば幸いだと思っています。
そんな「THIRDPARTYCUP」ですが、この度2024/12/22に
「第六回 Reバース THIRDPARTY CUP」を開催する運びとなりました。
詳細は下記リンクに記載しております。
もしこの中でReバースをやっている方でご興味を持っていただけたのでしたらご参加いただければと思います。よろしくお願いいたします。
以上、宣伝でした。
なんか思いついたら随時追記するかも