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ましゅおる日記

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玉子アイスさんと、まるたさんにより生まれた ましゅ と おるば の二人日常詰め合わせ
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2021年2月の記事一覧

幼い頃、親父さんに連れて行ってもらった回らないお寿司がとても美味しかったので、
大学生になってからアルバイトしたお金でましゅにお寿司をご馳走するにあたり、
昔の記憶を頼りに席に着くや否や「おあいそ」を2人分注文するおるばくん #ましゅおる

どう転んでも怖い話

どう転んでも怖い話

日曜日の夜にとても怖い思いをした。ということで

「これは昨夜起きた怖い話なんだけど」

ましゅがビクッとする。

「朝から怖い話……。どういう系?」
「昨日俺が部屋でゴロゴロしてた時にさ」
「うわ、強引」

「そろそろ寝ようかなと思いつつスマホ弄ってたわけ。そしたら押し入れからガタガタ聞こえたんだよ」

「もう既にこわ……。泥棒とか?」

「そう思うじゃん?で、押し入れ開けてみたわけ」

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似ているキャラ

 うちの高校は割と校則が緩いので、授業の邪魔にならなければ、休み時間にケータイ弄ってても何にも言われない。ということで、休み時間は最近面白かった動画とか、ハマってるゲームとか、あまり内容のない会話がよく繰り広げられる。

 普段ろくに会話もしたことないクラスメイトが、僕とおるばくんにケータイの画面を見せてきた。

「これパズルゲームなんだけど、このキャラクターましゅに似てね?」

 と言って画面を

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アンマーよ

「という訳で、お袋に何プレゼントしたらいいか、いいアイデアない?」
「あと10日くらいだもんね。無難に花とかは?」
「カーネーションの鉢植えあげたことあるんだけど、かなり育っててもはや庭を占領してるんだよな」

と言ってスマホの写真を見せてくる。赤とピンクの立派なカーネーションだった。

「それなら花じゃない方がいいかもね。食べ物はどう?」
「うーん、最近体型を気にしてるらしくて「お母さんの

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ちょっとした中毒

 今年のゴールデンウィークは八日連続で休みらしいけど、特に出かけたりしないしいつもの休日と変わらないよなと思っていた。それは大きな間違いだった。

 おるばくんの料理が食べられないのがこんなに辛いなんて!

 一応ゴールデンウィーク中に二日かけてキャンプしに行く予定はあるけど、そんなに待ってられない。この三日間で体感2キロは痩せたと思う。

おるばくんは家の仕事の手伝いで忙しいから……と思っ

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ふとよぎる妄想

 昼休みに入ってから聞いたんだけど、クラスメイトのやつが、他校に彼女ができたらしい!おめでたい。中学のころから好きだったとか言ってたし、告白上手くいって良かったな。

「いいなー、おめでとう!」

 照れくさそうに笑う。初々しいな、お幸せに!なんとなく俺もつられて幸せな気分になった。さて弁当食べるかと思ってましゅの方を向いたら、ましゅの眉間がしわしわになってた。

「ましゅ?どうした?」
「……お

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日焼け止め

(※モブ視点)

オレのクラスにましゅっていう、線の細い男がいるんだけど、何やらせても全然やる気がないっていうか、生気が感じられないわけ。おるばも何であんな奴とずっと絡んでんだろうな。あいつ友達多くて良い奴だし、グループ移ればいいのに。

女子はバドミントン、男子は野球で分かれてて、野球は男子全体をさらに二チームに分けてる訳だけど、あんまり仲良くない方とだけチームが一緒になってしまい、大

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ヤマメを釣りに行こう

「うぇ……。よくミミズ付けられるね」
「慣れだからな。一応食パンとかでも釣れるぞ」
「先言ってよ」

 今週は川釣りしに三十分歩いてきた。先週はハイキングで筋肉痛がやばかったから、釣りで助かったと思ったら虫じゃん。初見殺しが過ぎる。

「アウトドアは春夏秋冬いつでも楽しめるけど、やっぱり冬は魚が美味しいからな。もう春が来る直前って感じだけど、せっかくなら一緒に釣りたかったんだよな」

「春休みでも

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月夜の二人

 今日はましゅが俺の家の猫を見に来た。ついでだからお店の手伝いもしてもらって、一緒に夕飯食べて駄弁ってた。ましゅは料理苦手なんじゃなくて、単に面倒くさがってるだけなんだな。

「コロッケって、あんなに手間暇かかってたんだね」

 腹も膨れてごろごろしてるましゅが、俺の方に向き直った。

「僕の分のご飯作ってくるの、大変じゃない?」
「俺の分もまとめて作ってるから、全然大丈夫だぞ!俺が好きでやってる

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彼の匂い

 四月は穏やかな日和だったのに、五月の大型連休が明けた途端に日差しが強くなった。おかげでまだ二限目なのに、準備体操と軽いジョギングをしただけでじんわり汗ばむ羽目になった。パス練習が終わったころには、汗が滴るやつも若干名いた。

「ましゅ!」

 おるばくんが水道から戻ってきた。ジャージの首元を引っ張って顔の汗を拭う。

「チーム分け見た?俺Aチーム」
「Cだったよ」
「お、後半か。勝てば決勝で戦え

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