「子供が環境で変わる」は本当だった

保育園の時、発表会がありました。小さい保育園でしたので、発表会には保護者が20名ほど集まり、子供たちの演劇を楽しみにしていました。
題目は「大きなかぶ」
子供たちはつらなってかぶを引き抜こうとするというお話です。
うちの子は、かぶを3番目に抜く役のはず。
子供たちが次々と舞台に現れます。
※舞台と言っても、段差はなく、いつもお昼寝をしている広場です。
うちの子は、、、、、、
大人たちが集まっているのを確認すると
棒立ち
ただただ棒立ち
それは緊張したとか、頭が真っ白になったとかではない。
母はわかります。
何か急に大人たちが集まってて「なんも説明なかったよ!!!!」という抗議の棒立ちです。
近くにいた子供たちは、うちの子を引っ張って移動させましたが、まだまだ棒立ちです。
それ以外は無事 公演は終了し、拍手喝さいとなりました。
母の去り際、先生が「昨日はよくできていましたよ」と声をかけてくれました。母は怒っていない。意思の強さに感動していると言いたかったです。

ここまでは約12年前の話。
大人たちを警戒して、そのせいもあって前に出たがらなかった子が高校生になって、応援団に入りました。
このことを言われたとき
「えっ????応援団?????なんで????」
とは決していわない。
そういう彼も当然あり得るよね、という感じで
「じゃあ、練習大変だね」と答えたけど
脳の中には何百ものクエスチョンマークであふれていました。

そして本日本番。
演舞を見るとキレがあって、みんな揃っていて、
大きな声がでていて
楽しそうだった。
これまで見てきた息子ではありませんでした。

わたしは、長い間、彼の自由にしてきました。
自由というのは
彼が決断することを受け入れ応援する関係性を
築いてきました。
これも含めて、
自分で選んだ高校に通い、
自分で決めた部活に取り組み
友達と遊び
会話をし
今の環境により息子は保育園のときとは別人に見えるような選択をし、
挑戦をしているのだと感じています。
そして、わたし自身が「自分で決定することが重要」(自己決定理論)を成長の根幹と考えているのが間違っていないと思える出来事でした。
今後とも彼の挑戦を見守り、応援していきたいと思います。

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