20代は「自分探し」、30代は「これでいいのだ」
現在、僕は32歳。
ここ数年「自分の感性が失われたんじゃないか。」と、少し淋しい気持ちになる。
20代の頃は、良くも悪くも感性が豊かだった。
小さなことに感動して、些細なことで落ち込んだ。
その日々の出来事を、SNSで発信した。
「やりたいこと」をするために、各地を飛び回った。
20代はある意味、活発な生き方だったと思う。
でも、30代に突入したここ数年。そんな感性が、ほぼ無くなった。
日々は、それなりになんとなく過ぎていって、特にSNSに発信したくなるような出来事もない。
各地を飛び回ることもなく、定住している。
昔の自分の生き方を思い出して「すごいなぁ」と思う。(戻りたいわけじゃない)
『この変化は、なんなのか?』
一方で、ここ数年はプライベートがとても好調。
パートナーができて、結婚をした。
パートナーと共に過ごす日常は、幸せそのものだ。
しかし、それでも、感性が無くなっていく。
『この変化は、なんなのか?』
自分でもよくわからなかった。
ある時。
そんなことを、ぐるぐると考えていて、
ハッとした。
『そうだ!20代はきっと、”何者”かになりたかったんだ。』
日々の出来事に心を揺さぶられ、各地を飛び回り続けたのは、
自分が”何者”かを知りたかったし、自分が”何者”になれるのかを知りたかった。
自分に付加価値を付けたかった。
だから動き続けたし、動き続けられた。
僕にとって20代は『自分探し』だったんだ。
そして30代になって、”自分探し”に満足し、
パートナーと出会い、自分の欲求と二人の幸せの中間地点を探れるようになった。心の安心を得て、幸せを実感する日々になった。
もちろん、今でも不安や葛藤はある。
でも、20代の頃のように「答えを探しに行こう!」という気にはならないし、不安や葛藤はあれど、穏やかに過ごせている。
僕にとって30代は、『自分の環境やその変化を、受け入れる』期間なのだと思う。
つまり30代は、
どんな環境にも、
どんな自分にも、
『これでいいのだ。』
と言えるような大人になるための期間。
きっとそうだ。
現在32歳の、今の自分は、そう思っている。
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