生きている事を悲しまないで
生まれてきた事は奇跡なんだと、今ほど実感できる事はない。
それは私の中で戦う命があり、共に生きている今だから、強く思う。
悲しまないで。
ありがとうと言って。
大丈夫。
どうか、この時代に生まれてきた事を疎まないで。
この時代に生まれて、生きていく力が有るのだと、あなたは自分を信じて生まれてきたの。
あなたという命の奇跡を、どうか拒まないで。
あなたの命の尊さを、どうか信じて。
今、もしあなたが辛いのなら抱きしめよう。
今、もしあなたが悲しいのなら側に居るから。
私の中の命が燃えていて、私は初めて『必死に生きる』ということをしたよ。
ちゃんと生きるって、食べる事。寝る事。
そして、目に映る世界を愛する事。
愛って何か、知らなかったよ。
結婚してるけど、分かってなかったよ。
私はこんなにも、必死に生きようとする事ができるんだと知って、驚いたよ。
いつ死んでも良いと思っていたの。
役に立てない私なら、死ねば良いと思っていたの。
でも違ったよ。
私の中に命が宿ると知って。
その命が今にも流れていきそうな事を知って。
私が生きている。
それだけで尊い事なんだと知ったよ。
生きている命が愛おしくて仕方ないの。
寂しい。
悲しい。
逝かないで欲しい。
だけど、叶わない。
でも、確かにココに居るの。
まだ居るの。
未練がましい。
わかってるよ。
綺麗な言葉を並べて美化したいだけなのかもしれない。
それでも、私の中の命に敬意を表して、私はこれからも必死に生きる。
生きている事は尊い。
それだけは、紛れもない事実なのだから。
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