「期待」を「楽しみ」に変換する - トップアスリートの実践事例から学ぶメンタルコントロール術~プレッシャーを見方につける思考法シリーズ②~
おはようございます!
アスリートメンタルコーチのあべちゃんこと阿部健二です。
今日は、プレッシャーを見方につける思考法シリーズの第2弾をお送りします。
多くのアスリートが抱える「期待」というプレッシャーを、どのように「楽しみ」に変換していけるのか、実際の事例をもとにお話ししていきたいと思います。
■ なぜ「期待」は私たちを苦しめるのか
ある競技でトップレベルの成績を収めている選手がいました。その選手は国際大会に向けて順調に調整を進めていましたが、本番直前になって「周りの期待に応えないと」「結果を出さないと」という思いが強くなりすぎて、本来の力を発揮できない状態に陥ってしまいました。
実はこれは、多くのアスリートが経験する典型的なケースです。「期待」という言葉の裏には、以下のような要素が隠れています:
結果への執着
失敗への恐れ
他者評価への過度な意識
【実践TIP①】
期待を感じた時は、まずその感情を否定せず受け入れましょう。
「期待されるのは当然。それだけの実力があるという証」と捉え直すことで、プレッシャーを軽減できる可能性が高まります。
■ 「期待」を「楽しみ」に変換するための3つのステップ
実際に、ある格闘技選手との取り組みから得られた知見をお伝えします。
Step1: 現状の感情を可視化する
今の気持ちを紙に書き出す
「期待」という言葉の具体的な中身を明確にする
【実践TIP②】
感情を書き出す際は、「〜しなければならない」という表現がいくつあるかチェックしてみましょう。その数が多いほど、不必要なプレッシャーを感じている可能性があります。
Step2: 自分の強みを再確認する
これまでの成功体験を振り返る
その時の身体感覚を思い出す
調子が良かった時の環境や状況を分析する
【実践TIP③】
成功体験を振り返る際は、五感(視覚・聴覚・体感覚など)を意識的に活用しましょう。より鮮明に良い状態を思い出すことができます。
Step3: 「楽しみ」のイメージを具体化する
競技を始めた頃の純粋な気持ちを思い出す
理想のパフォーマンスをイメージする
そのために今できることを具体的に列挙する
■ 実践事例:国際大会出場を控えた選手の変化
あるカヌースラローム選手は、重要な国際大会を前に大きなプレッシャーを感じていました。しかし、上記のステップを実践することで、以下のような変化が現れました:
Before:
「周りの期待に応えないと」
「負けたら周りに申し訳ない」(これトップ選手に多いです)
「これまでの努力が無駄になる」
After:
「自分の感覚を信じて楽しもう」
「挑戦できる機会に感謝」
「一つ一つのプロセスを大切に」
このマインドの変化により、選手は本来持っている力を発揮し、見事メダルを獲得することができました。
■ 日常生活での活用法
この「期待」から「楽しみ」への変換は、ビジネスシーンでも効果を発揮します。
例えば:
重要なプレゼンテーション前
新規事業の立ち上げ時
チーム・組織の改革期
【実践TIP④】
毎日の練習や仕事の中で、「今日は何を楽しめるか」という視点を持つことを習慣化しましょう。小さな「楽しみ」の積み重ねが、大きな場面での本質的な「楽しみ」につながります。
■ 最後に
「期待」は決して悪いものではありません。それを「楽しみ」に変換できるかどうかが、パフォーマンスを左右する重要な要素となります。
私が10年以上、トップアスリートをサポートしてきた経験から言えることは、「期待」に押しつぶされそうになった時こそ、立ち止まって自分の感情と向き合う絶好の機会だということです。
そして、その過程で得られた気づきは、必ず皆さんの人生における大きな財産となるはずです。
明日からでも実践できる具体的な方法をお伝えしましたが、一人ひとり最適な方法は異なります。ぜひ、自分なりのアレンジを加えながら、トライ&エラーを重ねていってください。
分かっていてもできない。
そんなことは沢山あると思います。そんな時こそ、私たちのようなメンタルコーチはとても使い勝手のいい存在だと思います。
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