日々是雑感2017/11/27(2)
過日、サントリー美術館の狩野元信展と松坂屋美術館のアートたけし展に足を運んだ。サントリー美術館の方は数年ぶりの六本木で正直戸惑い、アートたけし展の方は懐かしさといい自由奔放さといい、ゆっくりみることができた。
総評についてはまだ時間がかかるものの、狩野元信展については新しい発見はなかったことの落胆と、アートたけし展は東京オペラシティアートギャラリー展のような大々的なアート作品がなかったことに対しての落胆と、やっぱりこれだよなという安心感があった。
どちらも異なる性質であるが、今も昔もアートを楽しんでいるなという感じが見て取れる。自分からやりたいという衝動は、何もかもくすぶっている自分にとって憧れである。
あのビートたけし氏のアートのきっかけが交通事故というのは当時のニュースを知る人間は確かに衝撃的であった。が、それがきっかけで何かを見たのだろうか。東京の展覧会の時と今回の名古屋巡回展をみると、大きくなったやんちゃ坊主に見えなくもない。寧ろそれが新鮮なのだ。
芸術的観点はともかくとして、この1ヶ月に足を運んだ展覧会は芸術に対する何らかの情熱を感じた対照的な2展覧会だったのは違いない。