映画『エゴイスト』を観て
こんばんは。花粉症持ちには辛い季節がきました。
実は先程下書きを書いていたのですが、誤って全部消えてしまってちょっと絶望していました。
さて映画『エゴイスト』を観てきたので少しばかし感想を書きたいと思います。ここから先は個人的な見解が沢山入るので無理な方は回れ右でお願い致します。
よおい、スタート!
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◇映画『エゴイスト』を観て
2人の男がベッドの上で抱き合いキスをし、キャッチコピーには「愛は身勝手」と書かれているポスター。『エゴイスト』という題名が脳内で反芻し、気づいたら座席を確保していた。
いざ劇場に足を運ぶと、いるは人、人、人。
演じ手は鈴木亮平さんと宮沢氷魚さん。周りを固める俳優陣も豪華な顔ぶれ。さあ、幕開け。
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劇場には映画とコラボレーションしたオリジナルドリンクなるものがあった。クラッシュしたコーヒーゼリーにもてんと口に残るミルク、底に沈殿したキャラメルソース。ぐさりとさしたストローで飲みながら映画を観る選択をしたのだが、これが後々心を揺さぶられる選択になるとは思いもよらなかった。
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映画観賞後、観た事実と空っぽと満足感の相反する気持ちが体を駆け巡った。帰宅してからは必死に『エゴイスト』の舞台挨拶を見たり、キャストインタビューを見たり、とにかくこの世界があったことを確認する時間が必要だった。パンフレットを買って食い入るように読んだが、ふわふわと朧げな気持ちとさくっと仄かにむず痒い感覚が支配し、1日が終わるのが気が気でなかった。これを短く表すと衝撃になるのだろうか。
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本編中、気になった事がある。色だ。
主人公2人の出会いは黒、白、が基調なように見えたが、ゲイコミュニティの飲みの場面はカラーが増えたり、主人公2人の心が近付くにつれ服にも色が入っていく、移り変わりを意識したような配色が印象的だった。どこかで裏話が聞けるのならば衣装選定などの話を是非伺いたい。
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私自身、エゴの塊だと思っている。誰かが誰かを想う時の愛しさは無償のこともあればお金や時間という目に見える形で現れることもあるだろう。人によってレベルや感じ方が違うだけ。不安はずっと側にいる。後悔だって。正しさを求めるよりも弱さごと包み込む愛を忘れないで、と背中を押された気がした。
ラストの『エゴイスト』がとても良いエッセンス。