急性白血病と診断されたあと

2021年1月21日、埼玉県内にある内科クリニックで急性白血病である事が伝えられた。血液中の90%を癌細胞が支配していた。

緊急入院しなくてはならず、
地元の大学病院に紹介状を書いてもらった。診察室を出る際に、先生から「これから辛いことがあるけど、頑張るんだよ。」と一言いわれ背中を押された。学生にとても優しい先生で、この言葉に何度も救われた。

白血病と診断された時、ショックという気持ちは無かった。自分の症状とネットの情報を照らし合わせ、「もしかしたら、白血病かも。。。」と思っていた。

急いでアパートに帰り、バックにタオルやパンツなどを詰め込み、大学病院へ向かった。この時が、6年間住み続けた部屋との最後の別れとなった。

病院に到着すると、そこは異世界のように感じた。看護師さんの動きがとにかく速く、自分が生きてきた世界と時間の流れが異なるように感じた。
個室に入室し、PCR検査の陰性を確認後、赤血球の輸血が行われた。翌日には、腸骨に針を刺し、骨髄液を吸い取る骨髄検査と、ボーリング調査のように腸骨に太い針をぐりぐりと押し込み、骨髄組織の一部を採取する骨髄生検が行われ、詳細な検査をした。

その結果、私の白血病は
フィラデルフィア染色体陰性B細胞性急性リンパ性白血病である事がわかった。

詳細な診断がくだされ、担当医から詳細な治療過程を聞き入院が約半年になる事を伝えられた。半年というゴールが見え、治療に対するモチベーションが上がった。

しかし、当時は1年も入院するとは思ってもみなかった。

続く。

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