「浴衣で初夏の京都を歩こっと」第3回 ALKOTTOのメンバーと過ごす忘れられない初夏の一日
~わたしが体験した京都での初夏の一日編~
こんにちは。ALKOTTO3回生の鈴木里菜です。
本記事は、全6回からなるマガジン「浴衣で初夏の京都を歩こっと」の3回目。わたしは今回、浴衣企画に参加して体験したことを思いのままに綴ろうと思います。
「浴衣で初夏の京都を歩こっと」
まおさんからこのイベントを企画しているというお話を聞いたときから、絶対に参加したいと楽しみにしていて待ち遠しかったこの日。
このイベントでわたしは「初夏」というものを人生で初めてちゃんと体感したような気がします。
初夏は夏の初めという意味のごとく、気温も湿度も徐々に高くなってくる季節。わたしは暑いのが苦手なので、毎年この季節になると外出することが少し億劫になってしまいます。でも、この日は浴衣を着てALKOTTOのメンバーと京都を散策できるということですごくワクワクしていました。
浴衣企画当日。小さい頃から浴衣や着物を着ることが好きで、夏祭りや初詣にはよく着て行っていたわたしにとって、着付けをしてもらう瞬間は今でもテンションが上がります。朝早くから準備してくださっていた着付け師さんやサポートメンバーのおかげで、KOTOFURIさんからお借りしたお気に入りのデザインの浴衣を着付けしていただくことができました。
かばんは、むす美さんの風呂敷バッグをお借りしました。今まで風呂敷を使ったことがなかったので、かばんとして使うことが新鮮でした。結び方によって自由自在にいろんな形にすることができて、荷物もたくさん入れることができるので、とても使いやすかったです。着物のデザインに合った風呂敷を選んでくださり、唯一無二のコーディネートに仕上げていただきました。
着付けが終了して丸太町橋でみんなと集合するまでに少し時間があったので、ENJOY KYOTOの事務所の近くにある「COMMON」というカフェで休憩することにしました。
浴衣を着てコーヒーを飲むのはなんだか不思議な感覚でした。一緒に行動していた2回生のゆりあちゃんと1回生のまなかちゃんとお話をしながらドリンクを飲み、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。普段は限られた時間のなかでの活動なので、こうしてじっくりと会話をして仲を深めることができて嬉しかったです。
丸太町橋へ到着してほかのグループのみんなと合流。全員集まると20人くらいの大所帯で、こんなにもたくさんの人数で浴衣を着て歩くなんてすごく特別だなと感じました。少しでも多く思い出に残そうと各々でたくさん写真を撮りました。
シャボン玉をしたり風車で遊んでみたり、なんだか子どもの頃に戻ったみたいで懐かしい気持ちになりました。シャボン玉をするのが久しぶりでなかなか上手にできなかったのも良い思い出。雨予報でしたが、お天気にも恵まれ少し暑かったけれどそこまで湿気が多くなくて、鴨川沿いをみんなで楽しくお散歩することができました。
また、散歩をしているなかで部活動をしている学生さんがいたり、ちいさな子ども連れのご家族がいたり、京都に観光に来ている外国人がいたり、たくさんの人との出会いがありました。その方々に作成した紙面を配ったりして、ALKOTTOの活動を紹介しました。
一期一会とは、まさにこのこと。わたしたちの活動のことが少しでも広まっているといいなあ。
お昼ご飯はグループに分かれて食べました。わたしたちのグループは、出町柳商店街の近くにある「田辺宗」というお店で昼食をとりました。ここは、明治8年に創業されたお店で、健康的な食事には欠かせない味噌や漬物を使った料理を提供している京都の老舗です。わたしは西京焼きをいただいたのですが、その料理にも7種類くらいの漬物がついていて最後まで違った味で食事を楽しむことができました。
昼食後は、鴨川デルタで水無月を食べました。昔は氷を口にできるのは高貴な人たちだけだったので、氷が手に入らない庶民が氷をまねて作ったものが水無月だと、のどかちゃんが教えてくれました。今は誰もが手軽に氷を手に入れることができるようになっているけれど、現代まで水無月が受け継がれていて、それをわたしたちが今もなお食べることができているということに京都の歴史の奥深さを感じました。京都に来るまでは水無月という和菓子の存在を知らなくて、水無月を食べたのも今回が初めてでした。この話をわたしのおばあちゃんにもすると水無月を買ってきてくれて6月30日にもう一度食べました。
イベントの最後は、護王神社で茅の輪くぐりをしました。これは、茅という草で編んだ大きな輪をくぐることによって無病息災や厄除けを祈願する行事です。全員で一列になって茅の輪くぐりをしたのですが、大人数でおこなう光景がおもしろかったです。水無月を食べて、茅の輪くぐりをして、6月の行事ごとを1日で詰め込むことができました。今年も残り半年の期間、みんな健康で過ごすことができたらいいなと思います。
今回わたしは準備段階ではなにも関わることができていなくて、イベントに参加しただけだったのですが、純粋にすごく楽しませていただきました。たくさんの方のご協力のおかげで、このような素敵なイベントに参加することができてすごく嬉しかったし、なによりも忘れられない京都での夏の思い出になりました。
今までであれば、6月は梅雨の時期ということで一括りにしてしまいがちだったけれど、ことイベントを通じて京都には6月でもさまざまな伝統行事があり、それを今もわたしたちは体験することができるということが分かり、京都には1年を通じて退屈な月がないのだと感じました。
このイベントに参加していなかったら、きっとまた毎年のように初夏という短い季節の流れを体感せずに通り過ぎてしまっていたと思います。
「浴衣で初夏の京都を歩こっと」本当にこの企画タイトルの通り、京都をそして初夏を満喫することができて、大学生活の貴重な思い出の一つになりました。
この記事を通して、わたしが企画に参加して感じた京都の初夏の魅力が伝わっていれば嬉しいです。