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elin最高!#7
下積みと拠点改築日誌。ネタバレがない記事! と言いたいところだが、諸要素のネタバレが多少ある。
Ⅰ.リスのように冬支度。収穫祭。
#6ではメインシナリオが進み、アンサニィの周囲に多くの変化が生じた。中でも直ちに対応すべき問題のひとつが客人、それもパルミア縁者らしき貴賓の来訪である。
アンサニィ、彼女は遺跡からぴかぴかしたゴミを持ち帰ることとゴミ掃除については卓越していたが、恩人たちが見込んだところの、野原を金貨の飛び交う開拓地へと一変させることについては少しも寄与していない。
そんなアンもこたびは拠点改築という大事を為遂げるため、事前準備に奔走していた。開拓監査官の咳払いに知らぬ振りはできても、アカデミアの紋章と赤髪の少女の眼光から目を逸らし続けることは叶わなかったらしい。
それで、伐採、採掘技能を底上げする装備を調達したのち、訓練士に助言を仰ぐべく一路ヨウィンへ。すると、どうだろうか。見慣れた牧歌の村が賑々しい活気で溢れていた。収穫祭である!
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アンも頬を夕陽さながら赤らめた酔客たちにキノコ帽を被せられ、わけの分からぬまま人混みに呑まれていく。田園が地平のきわまで続くことを願う祝い唄、村の女たちの手芸品、祭日にかこつけた美食、歌い踊る円陣、畝のわきで嘔吐する人、冬を前にした屠畜、あらゆる自然の運行に対する言葉と身体全体で表現される感謝、仔犬の(こいつらは何を浮かれているのでおじゃるか)という視線。
火照る熱気が月に届くころ、アンは出店の品揃えに神々の悪戯を見た。何はさておきオレン硬貨をひと握り、店主に差し出す。
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シエラ新暦485年9月13日、ノースティリスの大地にクミロミ様の万緑の絨毯が敷かれる時が来た。帽子になんら実用上の性能が無くとも、これまでの土産のなかで最上の品である点について、誰もが首を縦に振るだろう。
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彼の日記を捨てられないプレイヤーは少なくないのではないか。
Ⅱ.改築の一。仲間たちとの心温まる交流について。
9月24日。食糧、建材の備蓄など準備の万端を整え、拠点改築に取り掛かる。が、筆者は建築要素のあるクラフト系ゲームを触った経験がほとんどない。選択肢としては、万全を期して様々な指南動画を見るか、当たって砕けるかの二択である。それで、おずおずと後者を選択した。
当たって砕けるにあたり、まず必要な施設の一覧を作って大まかな図面を引いてみる。なかなか醜悪な落描きが出来たのでこれは割愛するが、今回は以下のような4施設を30*30マスに押し込む運びとなる。
1.アンサニィの家(中規模。南東。リビング、寝室兼物置)
2・3.クラフト工房(小規模。東・北東。木工系・鉄工系に分けて二棟。裏手に共有箱置き場)
4.住民の居住施設(大規模。北西。十分な寝室と大きな食堂)
南西は今まで通り釣り堀があり、畑は居住区と釣り堀の合間にでも残しておけば十分だろう。今回の必達目標は生活感の醸成であり、他は二の次となる。
なお、作業に差し支えるため、動物召喚の杖から現れた友達とは挨拶をしてここでお別れ。
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早くも木材が底をついてしまい、伐採の旅へ出る。仔犬を連れてティリス南方の木々の恵みを賜りながら、縛り上げられていた忘却のヤカシャの信者を助けて狂信者どもに蜂の巣にされるなどして三日。建築作業は否応なく中断が挟まり、プレイも日を跨いだ。ゲーム画面左上のメモ機能は頼もしい。
さて、丸太まみれで帰路に着いたアンと仔犬を出迎えたのはしめやかに酔ったオルヴィナの唄い手『ファリス』である。
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冗談では済まなくなる一歩手前でストリートファイトは収まり、軽傷治癒で自分の怪我だけを癒やすファリス。仕様がないので祈りを捧げ、クミロミ様に癒やしを乞う羽目となった。睡眠を取り、朝から壁張り作業に取り掛かる。
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床に沿って壁を配置していくと、なるほど、完成形が目に見えて浮かび上がってくる。しかし再び木材が底を尽く。伐採、建築、伐採、建築。その繰り返しである。
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そうこうしているうち、ネルンが冬の到来を警告。なんと冬は農業に支障が生じるというが、遺跡荒らしには何の問題もない。冬場は凍結してしまうような半ば水没した洞窟などもあったらいいのに。
工房区の床を敷いている最中、錬金術師ケトルが傭兵に襲われる。謎に満ちた男の戦闘能力の一端を垣間見る好機ではないか。
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夜闇に乗じた接近にペースを乱されたか、詠唱の失敗が続き深手を負うケトル。陰のある錬金術師が戦いのエキスパートではないという点について深い学びを得るとともに、アンはこの傭兵を決して客人扱いせず射抜いた。
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10月2日、住民たちの家と工房区が形になっていく。工房二棟は切り離したほうが利便性が良さそうである。
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もうすこし時間を使い、アンの家も大まかにアタリを取るが、やはり木材が尽き、伐採へ。健気に付いてきてくれる仔犬。
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(岩の巨人だったelonaのゴーレムに比べると、イエルの兵器になった?)
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こののち請求書が溜まることを恐れてパルミアで納税し、演奏会や討伐をこなして資金を調達。気が付けば10月25日となっていた。
Ⅲ.改築の二。凶報と吉報と吉報と吉報。
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七面鳥にすら敵わなかった頃を思えば、込み上げてくるものがある。
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ここで初のエーテル病に罹患。エーテル風が吹くようすのない今作でも病は発症するらしい。患ったのは重力波で、病らしい病というよりは怪現象じみており、ネルンの優しい口ぶりもあってアンはさほど深刻に考えずに済んだと見える。
とはいえ、あらゆるものが平時の三割増しで重く感じられ、建築作業中の身には甚だ響く。これを重力挙げの訓練と割り切れる者はいずれ黄金の騎士になるだろう。
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と思いきや、謎の差出人からエーテル病の治療薬が送られてくる。エーテルの効能にも詳しいこの人物は、ひょっとするとキーパーソンなのかもしれない。当然、アンは黄金の騎士を目指しているわけではないから、エーテル治療薬を飲み下す。
また同時期、掲示板から家具屋を拠点に誘致。今後世話になるに違いないだろう。
壁張りと位置の調整を更に続け、11月9日、ついに外観がひとまずの完成を迎えた。
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果たして、建築物の出来はさておき、最高の達成感である。これで高名なる錬金術師と無言の圧が強い少女、それから、酒癖の悪いファリスもひとまず寝泊まりに困ることは無いだろう。彼らが2ヶ月以上拠点の隅で野ざらしになっていた点について、私たちは(全てを目撃してきたあなたも)努めて目を瞑るべきである。ナイミールを攻略した時からアンサニィの拠点はこうだった。きっと、必ず、そうに違いない。
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少しは都会に馴染める装いになったかもしれない。
新居で催される宴もほどほどに、アンはパルミアへと足を運ぶ。悲しいかな、また資金調達の旅である。この頃、かつて腐れ塩水を投げつけられたことにもめげず、演奏会においてはいっぱしのハーブ弾きとなっていた。気紛れに歌を披露すると、聴衆は不愉快なものを耳にしたときの顔をする。
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たゆまぬ人の子の東奔西走をお目にかけて下さっているのかどうか、遂に幸運のエヘカトルの恩寵に与るアン。
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色々悩んだものの根本的に速度が足りないため、ここはスピードの指輪を選択した。指の2枠目にまともな装備が無かったのもあり、大きな躍進といえる。
それから暫く、幾つかのネフィアを攻略。『インプ』、『ロックスロアー』、こうしたネフィアの主は問題にならない。しかし『傭兵戦士』のいやに鮮やかな剣術には撤退を強いられ、『骸骨剣士』と相対した際は仔犬の奮闘に加えて、杖・魔法・弓を交えた撹乱によって辛くも勝利を収める。
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そして冬が到来した。最高の雪景色! ああ、これが、ぽつねんと庵がある野原のままだったら、心まで冷え込みそうな光景だっただろう。確かな定住地を得るということは、その字面、事実以上の意味がある。筆者もこの拠点をプレイングのうえで大事に扱っていくべきだろう。まあ、大事にしていようが爆弾岩や分裂生物がいつでも湧く世界なので、次回にはもう引き払っている可能性もあるが。
住民たちもそれぞれの寝床、そして食堂でぽかぽかとした暮らしを送ってくれるに違いない。尤も、家具はこれから買い集める。
今回はここまで。これはクリスマス(に描き始めた)イラスト。
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少し腰を据えてelinを進めたいので、次回は正月(に描き始めるであろう)イラストが仕上がるころになるかもしれない。よいお年を。