『明送』

派手に着飾る人々。賑やかな音楽で溢れる空間。

こんな感じで、、良かったか?遺影の妻に問う。

なぜ、こうなったのか。彼女はよく語っていた。

「お葬式って大嫌い!黒くて暗くて湿っぽくて。
 
  私の時は、明るく楽しく見送ってよね!」

入口にいる女性が、笑顔でピースをしてきた。

頷きながら、手を振る。「パパ、誰かいたの?」

「ん?綺麗な人がいたから、、なんとなくな」

「何それ!?ママのお葬式にひどすぎる!」

分からなくていい。俺達の最期の会話だからな。


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