【ソラニン】仕事を辞めたい僕らに刺さるセリフ集
「1年働いてみたけど、こんな日々が死ぬまで続くのか、、」
「これが社会のコマ…ってコト!?」
そんな風に思っているそこのキミ。ソラニンを読もう。今すぐに!!
どうも。僕は社会人2年目にして、めでたく無職へと成り上がった者だ。
僕が会社を辞めようか迷っていた頃、ソラニン(著:浅野いにお)を改めて読んでみた。すると、自分とまっったく同じ悩みを抱える登場人物達がそこにいたのだ。
ここでは、僕が非常に共感したソラニンのセリフを紹介する。
詳しくストーリーの解説はしないがネタバレ注意だ。
ー 毎日 我慢大会してるよーなカンジ。(芽衣子)
社会人2年目、東京でOLをしていた芽衣子のセリフ。
意味のないような会社のルールに従い、つまらない仕事を1日中オフィスの中で行う日々に嫌気がさしてしまっていた。
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この感情、分かる人は多いのではないだろうか!
僕も会社員時代は経理部に所属しており、1日中オフィス内で単純作業をこなす日々だった。
同じような単純作業を淡々と繰り替えす日々。
ーもっとワクワクする事がしたいなぁ。
雑談も少なく、黙々とパソコンに向かう日々。
ー本当はもっと人と喋りたいのに。
こんな日々には、「我慢大会」という表現がとてもしっくり来てしまう。
しかもこれが週5で繰り返されるのが中々キツいのよね。
ちなみに、このセリフは1巻の冒頭で出てくる。
仕事に疲れてしまった人は、初めの数ページで共感のあまり赤べこのように頷くのではないだろうか。
ー 死んだように生きるのが嫌で会社を辞めたはずなのに。(芽衣子)
仕事を辞めてフリーターとなった芽衣子の台詞。
望んで自由を手にしたはずが、退職からたった1週間で退屈になってしまう。
社会に貢献せず、非生産的な日々を過ごす自分に嫌気がさしていた。
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これは仕事を辞めたい、というより既に辞めた人に刺さると思う。
自由を求めて会社を辞めたものの、いざ自由になると時間を持て余してしまう人は多いだろう。社会との繋がりも無くなり、非生産的な日々をただただ消化するあの空しさと来たら。
僕も芽衣子と同じく、仕事を辞めて虚無のどん底に陥った経験がある。
こちらはnoteに書いているので是非読んでみて欲しい。
ー 平凡だが安定した銀の未来への決心か?(種田の夢)
本当はミュージシャンを目指したい種田が、やりたくもない単純作業の仕事をしながら寝てしまった時の夢。
その夢で種田は問いかけられる。
「君が落としたのは、華々しく理想的な金の未来へのきっかけか?
それとも、平凡だが安定した銀の未来への決心か?」
すぐに答えられない種田は、「ハイ、時間切れ~!!」と宣告されて夢は覚める。
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平凡だが安定した銀の未来。
僕は社会人になって半年でこの言葉の意味が分かった気がする。
やりたくもない仕事を1日中こなし、帰ったらろくに趣味もできずに寝るだけの日々。それでもお金は安定してもらえるし、世間は”正社員”の僕をある程度は評価してくれる。一応休みの日には友達とも会えるし、仕事もたまにはやりがいがある。
でも、なんだか妥協して人生を生きている気がしてしまって。
自分はこのまま歳を重ねていいのだろうかって。
そんなモヤモヤを抱えながら、全くつまらない訳ではない日々を過ごす。
これこそが「平凡だが安定した銀の未来」なのだと思う。
とりあえず会社に属していれば、「銀の未来」はそこそこ容易く手に入る。でも、「金の未来」を望んでいた人にとっては、大きな決心が必要だろう。
しかも、年齢とともに、未経験では採用されずらくなるリミットはおぼろげながら確かにある。
いつまでもウダウダしていると、「時間切れ~~!!」と言われる日はいつか来るのだ。
人生って難しい。
※
一応付け加えておくが、僕は会社員すべてを「銀の未来」と考えている訳では無いので悪しからず。あくまでやりたくない仕事を妥協しながらやってる人生はここでいう「銀の未来」なのではないかと思う。
ー お茶汲んだり顧客管理するために生まれてきた訳じゃ絶対ないじゃんか。(種田)
大学を卒業してOLになる芽衣子に種田が投げかけた言葉。
興味のない職種に就こうとしている芽衣子に対して、種田は生き急ぎすぎだとモヤモヤしている。
種田は続けて「そんな未来が予想できる生活なんて、つまんなくないですか?」と心の内で問いかけている。
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分かる。分かるぞ。
多くの時間を費やすのに、本当はやりたくない仕事を選ぶのは間違ってないか?という疑問。僕も元カノに問いかけたい。自分が向いてそうな仕事を選んで転職してたけど、それって本当にやりたい事なのか!!?
しかも会社の上司を見れば、数年後の自分は大体想像出来てしまう。
僕もそれで前の仕事に嫌気がさしてしまった。
仕事なんて、お金のための「手段」だと割り切れば良いという人もいる。
がしかし、それにしては拘束時間があまりにも長すぎると思う今日この頃だ。
ー こうやって、ぐるぐる回り道をしている間に、あたし達は少しずつ自分を失っていくのだろうか。(小谷)
種田の死をきっかけにミュージシャンを諦め、就職を決めた加藤。
バンドの埋め合わせに働くことに対して、彼女の小谷は本当にそれでいいのかとモヤモヤしてしまう。
他にバンドを続ける方法はないのかな?と無茶な質問をしてしまった小谷は、反省しながら上記の思案にふける。
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何か人生でモヤモヤする事があっても、気がつけば皆歳をとっていく。
生きていれば、どこかで妥協が必要なことは出てくるのかもしれない。
昔の自分では考えられないような決断を重ねていく中で、「自分を失っていく」という感覚。辛いぜ。
あとがき:ソラニンを読もう。読め!!
いかがだっただろうか。
漫画「ソラニン」には、自分の生き方について迷いながらも模索していく人々が描かれている。
僕と同じように、「なんのために生きるのか?仕事ってなんだ?」と思案に耽る事のある皆様にはグッと来るものがあると思う。
全巻2巻でありながら、その満足感たるや。
外食に行くのを2回ほどググッと我慢して、是非購入してみて欲しい。
※ここから買っても僕には一銭も入らないのでご安心を。