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男手プロジェクト、始動!

こんにちは。NPO法人アライブ・ラボ、コミュニティ企画室の清瀬です。アライブ・ラボではより良く生きるをミッションにし、地域の皆さんの多世代間の交流のコトを起こしています。

さて先日の男手プロジェクトの参加者からも感想が届いてますのでご紹介したいと思います。男手プロジェクトの成り立ちはこちらのnoteもご参照ください。

ひとり親になって初めての夏休み。私は強くなった。

自分で精米できる。
子どもがトラブルに遭ったら男親なしでも出ていって話をつけられる。
各種支払いや手続きや問い合わせができる。
スマホのプランを見てGBが何かわかる。mbだってわかる。
高速道路をどこまでも運転できる。
稼げる。
バーベキューだってできる。

子どものためならなんだってできる。
そう思ってこの数ヶ月走ってきた。

心の止まり木

ギリギリの私にとって、週に一度の日曜市での雑談の時間は心の止まり木です。そこで繋がった人たちとのジャズバンドLUCEは、今では私のライフワークになっています。

メンバーは親戚のような存在で、困ったことがあれば相談に乗ってもらい、音楽でわからないことは私が助ける。職業も経歴も年齢も多様で、普通に生きていたら出会わなかったかもしれません。

でも音楽を通して、我々は仲間になりました。

LUCEという仲間

数十年ぶりに楽器を手に取った人もいれば、初めて音楽を始める人、やり始めて数年の人、何十年もやっている人、どの人もいつでもフラットで、お互いを尊重していて、音楽を楽しんでいる。そこがLUCEの魅力だと思います。

そのメンバーの中から、「男手プロジェクト」の話を聞きました。
男手が必要なシングルマザーの家庭をサポートする社会実験だそうです。

そもそもは雑談の中で「元夫を消します」とメンバーが冗談で言い始めたのが発端らしいです。シャレにならねぇ!と言ってその場にいたみんなが爆笑しましたが、そのあと出てくるアイデアを聞いて泣きそうになりました。

男手プロジェクトの提案

男の子をお風呂に入れます、反抗期を受け止めます、運動会に参加します、参観日に行きます。

令和の時代になったとはいえ、日本社会でシングルマザーとして生きるのはまだまだ難しい。地方ではなおさらです。「男親を出せ」と言われる機会だってゼロではありません。女が出て行っても鳴り止まない罵声が、男が出ていけば(強面ならなおよし)鳴り止むことは大いにあります。

女が我慢して結婚生活を続けていれば、子どもに両親が揃った状態を保てたかもしれない。男手が必要な時、女の自分しか頼れないような状況にしなくて済んだのかもしれません。でもそれでも、これ以上行くと悪い方向に進んでしまうと思って私は離婚しました。そういう人は多いと思います。

男手プロジェクトの提案は、「あなたの決断を尊重し、味方になります」と言ってくれているような気がしました。それも絶妙な信頼関係と距離感で。

男手プロジェクト、1回目の実証実験はBBQ

第一弾の実証実験は、BBQでした。
私が今夏YouTubeで火起こしを調べ、実践し、体得した技術です。

土曜日の昼間、仕事を終えてカワウチタウンへ行くと、男手の皆さんはもう肉を焼き始めていました。
私は荷物を置いて、ビールを飲む。
こんなことをしていていいのだろうか。。。

男手の一人がスピーカーで音楽を流してくれていました。
子どもたちが聴きたい曲をリクエストすると、探して再生してくれました。

今日初めて会った男の人なのに、人見知りの我が子たちは自分のリクエストを言葉に出しました。すごいな。

初めは私自身が緊張していたバーベキューでしたが、ご飯を食べているうちにだんだんと全体が打ち解けてきました。スイカ割りをしたり、マシュマロを焼いたり、花火をしたり、人狼ゲームをしたり。この日も気温が高く、酷暑でした。海の近くだったので、潮風が吹いて腕がベトベトする。でもものすごく爽やかな気持ちでした。

花火の指導を受ける子どもたち

シングルマザーで戦友のゆかさんが、マシュマロを焼いている息子さんの横で楽しそうに笑っていました。彼女がリラックスしてゆったり過ごしているのを見るの、久しぶりかもしれません。

繋がりと信頼

血縁がなくても、ゆるやかに繋がるコミュニティの中で生きていくこと。その関係に名前はまだないけれど、この居場所に救われる人はいると思います。

朝もみんなで雑談

私は音楽をきっかけにこの方々と繋がり、この仲間たちとの音楽はまだ始まったばかりです。私にとって最も大切な「音楽家」というアイデンティティを私自身よりも尊重し、「ジャズピアニストです」と紹介し続けてくれたPのゆかさんには感謝してもしきれない、一生の恩人です。

未来に向けて

シングルマザーが力強く自立し、子どもたちと愉快に軽やかに生きることができる世界になるといいな。そのためには、一人で頑張らないこと。辛いことがあったらそれを言語化して誰かに伝えること。「助けて」って言って大丈夫。助けてくれる人はいます。

世界をもう一度信頼することができるようになって、本当によかった。
素敵な夏の思い出をありがとうございました。

【アライブラボからのお知らせ】

毎週日曜日、問屋町の朝市の片隅でスナック雑談をやっているアライブラボの岡です。 『心のとまり木』すてきな言葉をいただきました!

スナック雑談を始めてちょうど一年がすぎました。
毎週日曜日、朝の時間を帯でスケジュールを抑えるのってほんと大変で これまで何度も挫折しそうになったんやけど、この言葉を聞いて続けてきて良かったなって思いました。

色んな所でサードプレイスって言葉を聞くんやけど、なんか現実から逃げてるような気がしてなんか違和感があったんです。 でもスナック雑談は違います。 雑談メンバーは、現実から逃げるのじゃなくて、今を受け入れて前に進んで行っている人たちが集まっています。

皆が皆をリスペクトしてるし、なんかあれば全力でサポートする体制なんやけどでしゃばらない。 ほんと素晴らしいコミュニティが出来たなって思います。 アライブラボの目指しているコミュニティは対等な関係なんです。

年齢や性別なんて関係なくお互いをリスペクトして今を全力で生きている人を全力で応援する。 普段はでしゃばらず「助けて」って手を上げた時は全力で助太刀する。 そんな素敵な人たちと雑談しています。

一緒に雑談しませんか? スナック雑談は日曜市の問屋町で青いのれんのオープンしています。 人生後半戦、さあ、行こう!青の大きな暖簾が目印です。

一緒に雑談しませんか?


スナック雑談は日曜市の問屋町で青いのれんでオープンす。

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