脳の発達のためのピアノ演奏
私事ですが、保育士資格取得のために、職業訓練制度を利用して専門学校に2年間通いました。そこでは、ピアノの実技授業もあり、主に保育園でよく使われる歌をピアノで弾けることを目指して、毎日練習しました。しかし、これまで全くピアノに触れてこなかったため、ピアノを弾くことの難しさを実感する2年間になりました。
ピアノを弾くということは、譜面を先読みしながら、音を聞きながら、右手と左手を別々にしかもタイミングを合わせて動かし、メロディーになるように弾くということであり、とても複雑な活動で、脳をフル活用することになります。そのため、ピアノ演奏は、脳の多くの部分を連携させる脳の発達に役立つ活動になると考えていましたら、それを裏付けるような記事を複数見つけることができました。特に私が注目したいのは、参考記事①と②にあるように、ピアノ演奏が、ワーキングメモリーを鍛えることができるということです。ワーキングメモリーは、学習や生活の様々な場でとても大切になるので、これを繰り返し鍛えることは、大きなメリットに繋がると思います。
保育園や幼稚園では、各クラスの教室にピアノが1台ある園も多いと思いますが、多くの園では、ピアノを弾くのは保育士や幼稚園教諭で、子どもが弾く機会は設けられていないと思います。また、子どもが弾くことができる園でも、ピアノが1台しかなければ、クラスの一部の子どもだけしか弾く機会がありません。そのため、個人でピアノ教室に通っているお子さんは、ピアノの演奏による脳の発達機会を得ることができますが、家庭のご事情でピアノ教室に通えず、そうした機会が得られないお子さんも多いと思います。
私は、全ての幼児に、ピアノの演奏を毎日して、脳の発達を促進する機会が得られるようにしたいのですが、それには、これまでない園の実践方法の工夫か、園のご近所の方に協力していただく作戦が必要と思われますが、良いアイデアはないでしょうか? また、園の活動に、うまくピアノ演奏を採り入れられている例がありましたら、教えてください。
参考記事
① 第2回:ピアノを演奏する時って、脳のどこが働いているの?
② 今こそ音楽を!第3章:脳科学的観点から 澤口俊之先生インタビュー
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