辞めたいと思うのは
新しい現場でのおしごとが始まって
二週間がたちました。
だだっ広いフロアに
たくさんのひとがいて
それぞれがそれぞれの受け持つお仕事を
画面とにらめっこしながら
粛々とこなしています。
同じフロアだけれども
違う会社に所属していて
顔を合わせても
挨拶はしません。
"たくさんの人"と働いているけれど
彼らが"誰"なのかは
知りません。
同じチームのひとでさえも
とてもシンプルなやり取りしかしないので
どんな食べ物が好きで
何を嬉しいと感じ
何を悲しいと感じるのかも
知りません。
"たくさんの人"がいるからこそ
こうした部分にすごく
違和感を感じます。
わたしはおかしいのでしょうか。
吉原というところでは
はじめてあったわたしに
心開いて
とても深いところを
見せてくれる人ばかりでした。
だからわたしも
そうしていましたし
分かち合えることが
とても幸せで
心はいつも
満たされていました。
それがないだけで
なんと世界はつまらないのでしょうか。
息が詰まりそうな
いまの状況がいやだと思うから
【辞めたいなぁ】
と、思ってしまいますが
わたしがこの環境で
役に立てることがあるとしたら
職場に繋がりを生み出すことなのかなぁと
思います。
それは、わたしがそこで働くために
必要だから。
同じく必要としてくれている人が
いればいいなぁと
淡い期待を抱きつつ
もう少し出来ることはないかと
探してみようと思っています。