活字から沼に踏み込む時
Noteを始めるにあたって
こんにちは。私、これからnoteを書いていきますが、まずはこれまでの著作の紹介から始めたいと思います。
有科珠々の著作
紙の単行本は以下の三冊です。日本とパリ、ロンドンの出版社から商業出版されたもので、 舞踏の訓練法が書かれたものです。仏英語で刊行された翻訳版は専門の翻訳家によるものですが、私が全て目を通して監修しました。最初の日本語版を書き始めてから三冊目が出るまで七年かかったものです。
英仏版は、ヨーロッパ、米国、オーストラリア、カナダ、アフリカで販売されています。
日本語版『パリ発〜踊れる身体 (有科メソードによるダンスの実践と指導)』3,024円
仏語版
« Le corps prêt à danser - Secrets de la danse japonaise selon la méthode Alishina » aux Editions l'Harmattan
29 €
英語版
« Butoh Dance Training - Secrets of Japanese Dance through the Alishina Method »
Published by Jessica Kingsley Publishers
£26.99 $31.96
仏語版と英語版は電子版も販売されています。
雑誌では、アトリエサード社の『トーキング・ヘッズ叢書』に2010年から2016年まで2ページから10ページのエッセイを連載していました。ぜひバックナンバーを取り寄せてお読みください。これらは完全保存版のつもりで 、時間も労力もたっぷりかけて書き下ろしたものです。
有科珠々のエッセイ
TH叢書誌『五感の記憶』シリーズ 1,500円~1,543円
2010年7月末発売 TH No.43 ー秘密のスクールデイズ~学校というフェティッシュ 『五感の記憶』味覚/給食あれこれ
大野一雄追悼 『長距離ランナーの幸せな最期』
2011年1月末発売 TH No.45 ーメランコリックな身体~痛々しくも美しきカラダの偏愛学
〈有用性を拒否した身体~ダンスミニマリスト・森出について〉
2011年4月末発売 TH No.46 ーひそやかな愛玩具〈フランス玩具の愉悦〉
2011年7月末発売 TH No.47 ー人間モドキー半分人間の解剖学
『五感の記憶』視覚/フランス洗濯事情
2011年10月末発売 TH No.48 ー食とエロス
『五感の記憶』味覚/牡蠣の愉悦
2012年1月末発売 TH No.49 ー「キソウ/キテレツ系~エキセントリックな非日常的ワンダーランド」
〈フィリップ・シェエールによるパリでの舞踏関連プロジェクト~どこへ往く、舞踏〉〈大野慶人インタビュー 精神の舞踏家・大野慶人、巴里に来る〉
2012年5月1日発売 TH No.50 ーオブジェとしてのカラダ~トルソと手と脚と頭と…。
パリのポンピドゥー・センターでの日本の漫画展《プラネット・マンガ》
▽萩尾望都のワークショップと講演
▽竹宮惠子インタビュー~すべての垣根を越えられる
2012年7月30日発売 TH No.51ー 魔術的イマジネーション~超自然への幻想〈融通無碍なる舞踏家~岩名雅記インタビュー〉
2012年10月30日発売 TH No.52ー コドモのココロ~危ういイノセンス〈ダンス・コンクールをめぐって 〉
2013年1月30日発売 TH No.53ー 「理想郷と地獄の空想学~涅槃幻想の彼方へ」 〈岩下徹インタビュー~即興は煩悩する自由 〉
2013年4月30日発売 TH No.54「病院という異空間」〈ハコを埋める方法〉
2013年10月30日発売 TH No.56「男の徴(しるし)/女の徴(しるし)~しるしの狭間から見えてくること」
〈踊る身体と写真〉
2014年1月30日発売 TH No.57「和風ルネサンス~日本当世浮世絵巻」
〈伝統と現代性の狭間で~フランスから見た日本〉
2014年4月30日発売 TH No.58「メルヘン~愛らしさの裏側」
〈就寝時の音〉
2014年7月30日発売 TH No.59「ストレンジ・ペット~奇妙なおともだち」〈犬のしあわせと、犬のいるしあわせ〉
2014年10月30日発売 TH No.60「制服イズム~禁断の美学」
〈ユニフォームをめぐって ~埋没したい心理と突出したい心理〉
2015年4月30日発売 TH No.62 「大正耽美~激動の時代に花開いたもの」〈遅筆を克服する~書かずに死ねるか〉
2015年7月30日発売 TH No.63「少年美のメランコリア」
〈屋久島に生きる舞踏家、藤條虫丸インタビュー
~身体を巻き添えにしたひとつの生き方の方法論〉
2016年1月30日発売 TH No.65「食と酒のパラダイス」〈日本とフランスを繋ぐ美味しい料理~料理研究家、上田淳子インタビュー〉
2016年4月30日発売 TH No.66「サーカスと見世物のファンタジア」
〈フランスのサーカス~貧乏サーカスからヌーヴォーシルクまで〉
2016年7月30日発売 TH No.67「異・耽美~トラウマティック・ヴィジョンズ」〈浄化に向かう両性具有的パンク舞踏~舞踏家ケンマイインタビュー〉
版元直販:アトリエサード Amazon、書店でも販売中。
もちろん紙の書籍も、注文さえあればこれからも積極的に書き続けたいと思うのです。
上記は私が書いたもので、他の方が私について書いた本、記事は別です。
Noteを始める理由は、紙の書籍が本当に届けたい読者に届いているのかが疑問であること、活字にする文は書いてから読者に届くまでに時間がかかり、メンテが出来ないこと、執筆以外の作業にひどく時間がとられることですが、活字になる前の長文や、活字にするまでもないことをつらつらと書く場所があった方がいい。ネットでの公開はYwitterやFacebookでも出来ますが、それらの媒体は長文には向かないし、読んでくれる対象も限定されています。そこでNoteのような場を試してみようと思った次第です。
これらの文が、かけらでもいいから貴方に届きますように。ぜひ。
2019年はよい年にしましょうね。
有科珠々