ゼロから理解するe Re:ゼロから始める異世界生活season2の仕組み
1.記事の概要
この記事でこんなことがわかります。
通常時抽選の仕組み
ST中の仕組み
超強欲3000BONUSの仕組み
2.e Re:ゼロから始める異世界生活season2のスペック
仕組みに取り掛かる前に
e Re:ゼロから始める異世界生活season2(以下リゼロ2)の
スペックについておさらいしましょう。
スペックはわかっとるわいという人は、
3章まで飛ばしてください。
スマートパチンコでの内規変更により、初当たり確率が
1/320未満→1/350未満へと変更になりました。
それに合わせて初当たりが1/349.9となっています。
その他はP Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.と
ほぼ変わらないですね。
特筆すべきは超強欲3000BONUSでしょうか。
突入時の100%、145回時短中の25%で3000個+αとなっています。
+αの内容は25%で1500個上乗せです。
ここに面白いカラクリが有ったりします。
それは3章以降で説明しますね。
3.リゼロ2の仕組み
章の題名が大雑把ですが、
それくらい今までの台とは違うことをやってます。
実際に打っている感覚に寄せて
解説していきますのでお付き合いください。
3-1.初当たり時の挙動
まず左打ちで初当たりを取り右打ち指示が出た後、
下図の赤枠で囲った入賞口が開放します。
この赤枠の入賞口に入賞後、
青枠の入賞口がパカパカと開き、
そこに遊技球が入賞することで大当たりが作動します。
(条件装置が作動し役物連続作動装置が作動)
今回初のぱちんこ遊技機に係る技術上の規格引用ですね。
また青枠の入賞口は
ロング開放時6秒を超えて開放するため
下記規格により大入賞口であることが確定します。
まあラウンド(役物連続作動装置)がある時点で大入賞口なんですけど…
これは想像通りかと。
じゃあ大入賞口をパカパカ開かせる赤枠の入賞口はというと、
始動口になります。
特別電動役物というのは一般に小当たりと呼ばれるものです。
大入賞口を開放するのは特別電動役物、
あるいはそれに係る役物連続作動装置しかできません。
また普通電動役物が作動する確率の変動、
つまりST(時短)の振り分けが存在します。
これらの条件から赤枠の入賞口は
特図(始動口)ということになります。
おさらいします。
①ヘソで初当たりを取って
②赤枠の入賞口(始動口)に入賞させ
③1/1の特別電動役物あるいは役物連続作動装置に当選し
④大入賞口を開放する
という流れになります。
では始動口の開放等(電チュー)を
作動させるヘソの当たりは何でしょうか。
おあつらえ向きに上の方で引用していますが、
普通電動役物、一般に普図と呼ばれるものになります。
もう一度引用しておきますね。
今までの台では、
ヘソでは役物連続作動装置を作動させる
条件装置を抽選するのが一般的でした。
でもリゼロ2は普図にしたのです。
思い切った方式ですね。
ではなぜヘソを普図にする必要があるのでしょうか。
それは
①鬼がかりVer.と同じようなゲーム性にしたかった
②超強欲3000BONUSを作りたかった
この2点が概ね理由ではないかと思います。
ヘソが特図だと①②が成立しない理由も含めて、
ST中の挙動を解説します。
3-2.強欲ラッシュ(ST)中の挙動
そもそもSTという言葉は一般的な名称で、
技術上の規格では
としか書いてないから
回数で区切っていいじゃんという解釈で生まれたものですね。
もっとも本機は時短を使っているので作動確率は関係ないですが…
というのは置いておいて、ST中の挙動について説明します。
ST中は下図の紫枠の丸飲みポケットで抽選していますね。
この抽選 1/99.9に当選すると、"当たる"という仕組みになっています。
じゃあこの"当たる"を分解していきましょう。
再度スペックを引用しますね。
3-3.BONUS(300個)の存在からわかること
まずBONUS(300個)に注目します。
え?そこ?と思うかもしれません。
しかしこれが存在するということは、
C時短のみの抽選ではない、
すなわち特図1で
全てを済ましているわけではないことを示します。
なぜならば特図1は1500個の当たりしか存在しないからです。
それは通常時の挙動から確定しています。
これは丸飲みポケットに
特別電動役物、あるいはそれに係る条件装置
が存在することを意味します。
つまり丸飲みポケットは特図となります。
まあ上のセグ画像でわかると思いますが…
特図ということは"条件装置"を抽選する必要があります。
この確率は間違いなく1/349です。
(16ビット乱数を使っていたら1/348.6程度になりますが)
これは上のセグ画像の四角横に書いてあります。
ST中は1/99.9になるとスペック表に記載があります。
本機では1/349と小さく書いてある横に
確率の高いもの(確変)の確率を併記していません。
したがってこの確率差は、
小当たり(特別電動役物)によるV入賞(特定領域の通過)、
あるいはC時短を使っていることを意味します。
「ちなみ」な話
そもそも時短は技術上の規格で規定されているのでしょうか。
「図柄の組合せが表示される」とはセグのことです。
これはどの役物に対しても同様です。
またホ(ト)に示されている、
「普通電動役物~確率の値が複数定められている」とは、
一般的な言葉では時短(あるいは確変)がある言う意味です。
普通電動役物の確率は役物連続作動装置
つまり大当たり後に変動させることができると明記があります。
しかし、昨今は"遊タイム"や"C時短"と呼ばれる時短があります。
この別表第4ホ(ト)に従えば、それはできないはずです。
ここで業界と警察庁での合意のもと解釈基準を変更しました。
つまりあくまでホ(ト)ではなく、
「普通電動役物の開放等がリ(ロ)に抵触するかどうか」
で解釈したんですね。
ちなみに遊タイムはB時短と呼ばれます。
ABCの意味は解釈基準を見れば一発でわかりますね。
上で述べた通り、
特別電動役物に係る条件装置の作動(フルオープン)は、
16ビット乱数を使用していると仮定して、1/348.6だとします。
1/99.9のうち1/348.6の割合は約28.66%です。
ここでBONUS(300個)の話に戻します。
BONUSの割合は20%でした。
特別電動役物に係る条件装置は約28.66%
→すべてがBONUSではないということです。
ただしスペックから読み取れることとしては、
BONUS20%が特別電動役物に係る条件装置
に含まれている可能性はあります。
(28.66%のうち20%がBONUSである可能性があるという意味です。)
youtubeの実射動画で特別電動役物から
BONUSが作動しているものを見ました。
そのため全てではないということが分かります。
(ただし、「全てでない≠全て違う」という点だけご留意ください。)
逆にフルオープン時に1500個が8.66%以上あることは確定ですね。
(お気持ちとしてはフルオープン時は1500個確定であってほしいですが…)
「ちなみ」な話
数学嫌いな人は飛ばしてください。
数式がガンガン出てきます。
パチンコ・パチスロは独立試行で抽選されています。
独立試行とは、前の結果が次の結果に影響を与えない抽選のことです。
例えば、5本のくじ1本を引いたときに、それを戻してもう一度引く。
つまり2回目もくじは5本のままということです。
独立試行の場合、一般にn回転以内にある確率Xを引く確率Pは、
と表されます。
独立試行については、以下を参照してください。
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/suugakua/assets/memo/memo_0000008156.pdf
例えば、リゼロ2においてST145回転以内に1/99.9を引く確率Pは
計算するとループ率は約76.75%となります。
スペック表では約77%と書いてありますが、
”約”というのはそういうことです。
3-4.超強欲3000BONUSの仕組み
次に超強欲3000BONUSを分解していきましょう。
継続時の方がわかりやすいので継続時から説明します。
超強欲3000BONUSは10R消化後、
特図1に係る電チューがロング開放し、
1/1で特別電動役物が作動することで、
2個目の10Rが開始します。
この時、特図1がロング開放する状態は
当然大当たりでない状態です。
この時はどのように特図1に係る電チューが
ロング開放するのでしょうか。
この仕組みを可能とするのが、
一般に「普電作動ゲート」と呼ばれるゲートになります。
私はこれ使った機種見たことないです。
過去にはダイナマイトシリーズであったようですが、
正直このnoteでまとめるまで知りませんでした。
そしてこの普電作動ゲート、普通電動役物の抽選とは別物なので、
通常時、ST中に1/349で作動することはありません。
特定の時短状況のみで作動します。
この時短を時短②としましょう。
時短①は言うまでもなくST中です。
そして超強欲3000BONUSの2回目以降は
25%で時短②へ、75%で時短①へ
という形になります。
おそらくここは特図1変動終了後に
時短を切っているかどうかで決まっているんでしょうか。
時短振り分けの方法について知見が少ないので
今後更新すると思います。
3-5.ST中の"当たり"について
あとはST中の"当たり"ですね。
これは今のところ1/99.9で
特図2の特別電動役物、又はそれに係る条件装置
が作動していると考えています。
ホントは
「特図2でC時短を抽選して
普電作動ゲートで特図1に入れて
特図1入賞後の時短の状態で
145回のSTに入れる」
とかも考えたのですが、
少ない実射とyoutubeでの調査で、
どうもそこまでしていないっぽいです。
というか技術上の規格上できるかどうかもわからない始末。
また追加情報があれば更新します。
4.まとめ
以上がリゼロ2の仕組みになります。
ヘソが普図
特図1が1/1で当選
特図2が1/99.9で当選
と覚えて帰っていただければと思います。
あと「普電作動ゲート」
これは鬼がかりVer.の「特電作動口」と並んで覚えておくと
今後の機種で楽しいことが起きるかもしれません。
結局今まで出てた情報まとめただけになってしまいましたが、
技術上の規格と紐付けたというところで留飲を下げていただければ…
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そもそも環境構築中で頭の中で考えていることですので、
気長にお待ちください。
またこちらの支援額に関してはまだ検討中ではありますが、
興味がある方はコメントをください。
個別に回答させていただきます。
以上でリゼロ2の仕組みとさせていただきます。
長い記事でしたがお付き合いいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
皆様の楽しいぱちんこ遊技機・回胴式遊技機ライフを願って。