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生き方とか生きてく場所とか

なんでこんなにも、ふつうに社会に出てふつうに生きていくのって大変なのか。

・日本社会で快適に、ふつうに生きれる人
・違和感を感じながらもふつうに生きれる人
・ふつうに生きていくことができない人

割合は分からないけれど、少なくともわたしは日本社会でふつうに生きていくのが苦痛でした。
毎日朝起きて同じ時間に出勤して、夜遅くまで残業をして、帰ってきて寝る。それが週5日や6日。
休日は短い。
これでいいのかって、考える暇もなくまた月曜日が来る。

日本の都会で生まれて、ずっと都会で育ってきた
っていう言い方をすると「偉そうに!」と思われたりするけれど、むしろ逆で、都会での便利な生活しか知らずに生きてきたことはちょっと恥ずかしいと思っている部分もあります。
インフラ関係がちょっとでも狂えば真っ先にパニックになるタイプの家族のなかで生きてきたので、大きな災害が起きたときとか、どうするんだろう…
都会で生きてきて得意になったのは、早歩きと、人混みで人にぶつからずに歩く方法。
ほんとうの意味では自分で生きていく力の乏しい、わたしのような人たちが都会にはけっこうたくさんいるんだと思います。

ただ人間関係は希薄なので、誰も他人に関心を向けない分、うわさ話や陰口が少ないというのは、都会の良い部分ですね。
(誰かが困っていても誰も関心をむけず助けない光景も、何度もみましたが)

どこで生きていくのが正解とか、そういうのはないですが
自分には都会での生活は合わなかったので、5年ほど前、地方のなかでもなんとなく魅力を感じた、香川県に移住することにしました。

ほどよく便利な街と、瀬戸内の美しい島々、大自然の残る四国の田舎へアクセスもしやすい香川県高松は、個人的にはけっこう生きやすい場所だなあと感じています。
ただもちろん、人間関係は都会ほどは希薄じゃないですね。
近所の人たちとはよく話をするし、自治会や回覧板もあったりする。
今のところ、わたしのシェアハウスがある地域の人たちとは程よい距離感で楽しく生活させてもらっているけれど、きっと田舎に行けば行くほどその人間関係は濃くなっていって。
事実であれ嘘であれ、なにか悪いウワサが出回った日にはもうその地域には住めなくなるんだろうな...と怖くなるような話をよく聞くこともあります。


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数年前香川県に移住してから、四国の山奥を拠点に活動をしている、同世代の人たちとTwitterでつながりました。

社会での生きづらさを感じる若者に、一時的や長期的な生活拠点を与えたり、生き方を選ぶ、やり直すきっかけを与えたりしている。
その拠点というのが、四国のなかでも相当な田舎、嶺北という山奥にある地域。
こんな辺鄙な場所に、若者が集まる拠点を作れたことにびっくり。

でもなんせ田舎なので、地域の人たちとの関わりにはかなり苦労しそうだなあとも感じたり。
何かやらかしたら、あっという間にそのウワサは広まるんだろうなって。

そして実際に2年前、(わたしは当時彼らを知らなかったけれど)彼らの運営するNPOにはこれ以上ないくらいの悪いウワサが流れてしまったみたいです。

日本の田舎でこんなにも悪いウワサが立ってしまったら、その地域にとどまるのってかなり難しいこと。
新しい場所で新しいことを始めたほうが、言うまでもなく断然ラクでしょう(何かを始めるのにラクなはずはないけれど、それでも)。

別の地域で最近、新しい事業を始めようとしたが上手くいっていなかった小さな会社が村八分にあったという話もききました。

すべての地域が、人が、というわけじゃないけれど日本社会って、失敗を許さない風潮があるような気もしています。
自分の失敗も、人の失敗も、許せないという風潮…


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でも、そんな超田舎で大失敗をした彼らは、同じ地域でまた、同じ方向を向いて活動を再開したようです。

超少子高齢化、年金問題とか、非正規雇用の拡大とか、目をそむけたくなるような問題山積みの日本だけれど
ここから少しでも多くの若者が、生きやすい社会になるといいなあ、とか思ったのでした。

ではでは!

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ありんこ | 瀬戸内移住
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