イタリア上陸前に
※これは、今から15年ほど前、私がイタリアに短期留学した時のお話です。
さて、イタリア留学を決意した私ですが、それまでの日々は怒涛でございました。
平日は週五日、朝から晩までコールセンターでクレーム対応三昧。週末は、夜から朝までカラオケ屋でホールのバイト。
これでせっせと、留学資金を貯めるわけでございます。
それまでは毎週金曜日、仕事帰りに会社の同僚と飲んだり食べたりして騒いでいた私ですが、何せ深夜のカラオケバイトが金曜と土曜の夜だったもので、一切飲みに行く機会が無くなり、面白いようにお金は貯まっていきました。
当時の翻訳サイトは、今よりもずっとへんてこりんな翻訳だったと思われますが、サイトをフル活用して、語学学校の担当者とこまめにメールのやり取り。
あ、そうそう。さっちゃんからのアドバイスで、NHKのイタリア語講座はなかなか良いから、行く前に勉強しておくといいよという事で、その勉強もしたっけな。
本屋さんで毎月出版される、NHKイタリア語講座のテキストを買ってきて、番組を録画して何回もリピートして見ては勉強したものです。
あと、旅行定番の地球の歩き方にもお世話になったなあ…懐かしい。
住む場所は、学校が提携している寮?のようなアパートで、寮母さんが居るところにお世話になる事に。ご飯とかは自分で自炊して作るので、ホームステイというよりは寮の方がしっくりくる感じ。
家賃の中に光熱費が込みになっていて、一か月400ユーロ。これが高いんだか安いんだかわからないけど、日本で一人暮らししたらこんなもんじゃきかないので、私的にはありがたいお値段設定。
支払方法は、学校に直接現ナマ持って行って払えばいいということでした。
これでまず、住む場所と学校は決まった!
次は、飛行機だな。ということで、こちらもよくわからない中、留学の手順を紹介しているサイトでJTBで飛行機のチケットだけ購入することに。
この時も、現ナマ持ってお店に行ったから本当に緊張したな…
確か、往復22万だったか?片道だったか忘れてしまったけど。初回は便の予約をお願いして、後日お金を払いに行った記憶があります。
さあ、いよいよイタリアに旅立つ日が近づいてきました。
そして、数年お世話になったコールセンターの会社ともお別れ。
余談ですが、人生で一番大好き!と思った彼の事がその時点でも諦められない私は、返信が来るにはデカいネタだと思いまして、(思わず返信したくなるようなネタなのでは?と安易な考え)イタリアに留学する事にしたとメールを送ってみるのでした。
予想的中で「新しい挑戦だね!頑張って」的な返信が来たことだけは覚えているのですが、それ以降は本当に一切連絡がつかなくなりました。チャンチャン♪
イタリアに行けば何か新しい目標が見つかるかもしれないと思い、意気揚々と出発したのでした。