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最近聴いた作品
柴田聡子 - ぼちぼち銀河 [2022]
まったく聴き飽きる気配がなく怖い。LPを買いました。イヤホンで良い音質の音源を聴きたいためCDも集めたいと思っている。ジャケこそ暖色のあたたかくカラフルなイメージを持っているが、掴もうとすると手の間から抜け落ちていくような変質性が全体にあって意外。すごい。アコースティックな温かみ、根源的な安心感のようなイメージも、他人の日記を無断で見ているような罪悪感さえ感じさせるリアリティと少しのインディートロニカ的要素も、どちらも受け持っている不安定さに非日常的なものがある。銀河。
TEASI - 壁新聞 [2006]
Taiko Super Kicksというバンドが好きで、それを介してたどり着いた日本のバンド。1時間超えのポストロック?スロウコア?的作品で、Labradfordっぽい音階・音色要素の希薄さがある。Labradfordは対外的でない内省性があるが、TEASIはポストロックらしい穏健な演奏(べつに轟音のパートがあるわけでもない)を通し外にエネルギーを放出しているような、(日本のバンドで歌詞が分かるということもあるかもしれないが)何か訴えかけるものがあり作品の大きさを感じた。なんか、大きい。一枚聴き終わって「あー、聴いた…」となる大きさ。
Taiko Super Kicks - Many Shapes [2015]
ほどよい揺らぎと天気の良い曇り空のような冴えきらない雰囲気が心地よくて聴いている。昨年発売になった「石」「波」はアンビエンスの織り込まれた挑発的な作品ともとれるけど、この作品のころはうるさいギター音をシャワーノズルを通し一気に拡散させるような、張られていた緊張の糸が弛緩する瞬間が確実にあって潔い音だなーと思う。
シラオカ - 部屋 [2011]
こちらもTaiko Super Kicksを介した出会い。いくつかの言及を聞いたことがあった作品でずっと気になっていたが、ある日立ち寄ったディスクユニオンの新入荷コーナーにて発見した。フォーキーかつまったくキャッチーさに擦り寄らない音楽性で、淡々と言葉を綴るような作風が落ち着いて良い。