見出し画像

徒労

「1駅分歩く」をした。「サザエさん」の世界観に存在するサラリーマンが酔いを覚ますためにやるやつ。30分に1本くるような路線なので、1駅といっても1時間弱くらい歩いた。一瞬の思いつきで1時間が徒労に消えた(定期券を携行しているため特に1駅分の運賃が浮いたとかもない)。30分くらい歩く見積もりだったが、自家用車での移動が主である地域なので意外と徒歩のルートが見つけづらく、結果的に少し遠回り気味になってしまった。でも良かった点はあって、人生ではじめて遮断機の存在しない踏切を渡る経験ができた。左右を見て渡れた。横断歩道はみぎひだり、が活きた。反省点は自転車に乗っていたおじいさんの邪魔になってしまったこと。申し訳なかった。でも、また同じ道を通ってまた同じおじいさんの邪魔になったらグルーヴが生まれるかもしれない。築地市場の営業/閉場のやつじゃないが、対立の溝がある程度まで深まったとき、そこに生まれるリズムはある気がする。AとBという主張を確固として掲げる2人が「Bという返答が返ってくることがわかった上でAを主張する」「Aという返答が返ってくることがわかった上でBを主張する」を繰り返していると、実際の発声にもリズムは出るだろうし、返答に意外性がないぶん茶番感が増して"互いに笑っちゃいそうになりながらも喧嘩の体裁は保つ"瞬間は多分ある。アメリカンクラッカーの2つの球が合流するときのような、妙な神秘性を感じる。嘘です。そんなことはありません。今度からは気をつけます


ビタミンパワーGO! −¥120

いいなと思ったら応援しよう!