音楽についての文章
・聴きたいアルバムがどんどんライブラリに溜まってゆく。サブスクはここが本当に良くない。見境なく音楽を聴けすぎてしまうシステムを構築したのはSpotifyであり、Apple Musicなのだから、おなじ"ライブラリに存在するアルバム"といってもそれらを「好きなアルバム」「これから聴きたいアルバム」等に分類することのできる機能を実装してほしい。
・メタルをあまり聴かないがUlverの"Bergtatt"を聴きAlcestいけるかもフェーズに入っている。ブラックゲイズが私のためにメタルへの道を切り開いてくれるかもしれない。同時にアンビエント等の電子音楽への架け橋にもなり得るシューゲイザーって、すごいですよ〜
・Shiva Affectというバンドの"Yahweh"という作品が気になっている。Hugo Largoというバンドも気になっている。
・↑私って知名度が低く尚且つサブスクで聴けない音楽を好んじゃう傾向にあって良くないと思います。私に関しては音楽鑑賞とはまた別、音源としての価値云々とは全く切り離された部分でレコードやCDの収集をしているという側面があるので(勿論サブスクにないから音源を確保するというような収集も好む)、ただただレアものに滾ってしまう性格がある。バンドの無名性≒そのバンドのフィジカル盤のモノとしての希少性があると蒐集欲に火がついてしまい、結局希少性ゆえになかなか見つからず、見つかるまでの長い期間を蒐集欲の肥大化とそれに伴うその音源への憧れの肥大化(そして印象も美化されていく)とともに付き合っていかなければならないという現象が起こっているように思える。
・音源をデジタル化し、それをアーカイブとして一切の欠損なく並べていくみたいなことが好きなんだろうな。そこまで聴かないアルバムであってもサブスクになければスマホに取り込んでしまう。何かが補完される感覚があるため。last fm等のデジタル上で聴いている音楽を記録してくれるようなサービスの存在も更にそれに拍車をかけていると思う。自分がどのような音楽をどれだけどのような傾向で聴いているのか、というデータをより厚みのある信頼性の高いものにするために全ての音源をデジタル化したがってしまう。本質的ではないが致し方ない部分でもある。
・海外の人が作った無名なシューゲイザーのリスト。
自分が作ったことになんねえかな〜と思う。こういう人って一枚のアルバムを何回聴くのだろうか。一回聴いて、自分の審美眼を信じてある程度作品の良し悪しに目安を付けてしまうのだろうか。
・私はRate Your Musicにて「1986年から1995年までの10年間に発売されたシューゲイザーのアルバム及びEP」をリサーチし聴くということをやっていて、ある程度は深掘りしていると思っていたが全く底が見えないことに最近気付いた。lovesliescrushingの人がpolykromaという名義で90年代のうちにエレクトロシューゲイザーみたいなことをやってること、知ってました??私は昨日知りました。
・こういう場面に遭遇するとbandcampの強みが分かってくる。有名なアーティストは大体網羅されている、というマス向けの強みとは違う、インディペンデントなミュージシャン一人ひとりのプロジェクトが載っているという強み。そのような良い意味で閉鎖的というか、限定的な環境が整っているからこそ、まだ見ぬ音楽を発掘するぞというムードが強くそれがかなり良いんだよな。Twitterにいる新譜へのセンサーが敏感すぎる人も大体はbandcampに入り浸る生活をしていると思う。
・bandcampでvaporwaveなんかを日々聴いている人なんかは本当の、文化としての音楽に触れることに成功している気がするもんな。文化としての音楽にリアルさも何も無いが。音楽を制作する人間がたくさん存在している、注目される音楽がより流動的な環境に感度の高いリスナーが身を置けるという状態がひとつの究極的な状態に達していると思う。
・最近は70~80年代のポストパンクを深く聴いていこうかなというムードです。Wire, Talking Heads, A Certain Ratio, ESG, Liquid Liquidなど、ゴチャゴチャな聴き方をしている。直近のUKポストパンク(BC,NRやblack midi等々)の盛り上がり方が、感覚的に(その時代を生きていないので全く裏付けとなるものは無いが)40年前くらいのポストパンクのそれと重なる部分があるのではと思うことが最近多いからかな。かなり潜在的な欲求です。色々な音楽を吸収してそれを誰もまだ見ぬ形で結実させ提示するというインテリジェンスなパンクネスが通底しているような気がしてしまう。なので色々聴いたら面白いのではないかな〜と思い聴いている次第ですね。Talking Headsがファンク、The Slitsがダブ、みたいに影響元がはっきりしてる感覚が何とも独特で面白い。
さいごに
かなり荒く書いたのでかなりズレたことを書いているかもしれないという予防線をここに張ります。全ての文章ひとつひとつに間違ってるかもしれませんが〜という枕詞が付随してるイメージで文意を捉えてください