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映画鑑賞締め日(5月)

真面目に観たり、作業用に観たり、字幕で観たり、吹替で観たり、日によって変えてるただの映画好きの簡単な感想。

感想前提で観ると純粋に楽しめないので、あまり深い感想では無いです。本意気で別途書く場合は、人生に影響与える映画かも。

月15本が目標。
今月は20本。

◆ゴジラ-1.0
(アマプラ鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★★☆4.0

シリーズはほぼ観たこと無いが、ストーリーは初代を踏襲しているのは分かる。単純に面白いし、やはり制作費を鑑みると素晴らしい出来。 
ほぼ全編に渡りCGが使われてるけど、戦後の町並みやゴジラが暴れ廻るシーン、そして破壊光線の威力など、「シン・ゴジラ」が霞む。戦後が舞台だからこそ派手さに全振りせず絶妙なクオリティを出せたと感じる。神木隆之介の演技は藤原竜也と同じで舞台寄りと言うか、終盤につれクドく感じたけどこういう映画に特に使われやすいユーティリティさがある。完全に続編を匂わせてて、同様のクオリティが保証されてるなら楽しみである。


◆明日への地図を探して
(アマプラ字幕鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★☆☆3.7

「恋はデジャ・ヴ」★4.1のオマージュを感じる。劇中でも恋デジャの話が良く出て、意識的なシナリオなんだなと。以前観た「パームスプリングス」とも若干似てる。ループ内にもう一人ループしてる人がいて、必然的にループ内で真実の愛となると。起伏は少なく、心情を丁寧に描写してて、劇中歌も女性が好みそうな作風。吹替調べたらファイルーズあいと阿座上洋平という若いカップリング。しかしヒロインは魅力不足かな。妹のが可愛い。主人公のカイル・アレンがジョシュ・ハートネットとバリー・コーガンを足して2で割った感じ。ループを抜け出す手段も最近は固定化されてるのか。とにかくループの有用性を使って量子力学を学ぶパートがあるお約束の流れ。


◆ノーウェア:漂流
(ネトフリ吹替鑑賞)

ネトフリ説明文

個人評価★★★☆☆3.0

作業用流し見。
シチュエーションスリラーでもリアル寄りな題材。何かのYou Tubeでも観たけど、船からコンテナが落ちる確率は結構高いらしい。コンテナの中に移民が居たらって設定で、中盤までコンテナ内での密室空間がとにかく重い。ついでにコンテナ内出産のオマケつきで無理ゲー感が強い。痛々しいし生々しいシーンもあるけど、赤ちゃんいる時点で助かるよねと予測出来るので、緊張感は薄れるかな。


◆トーク・トゥ・ミー
(アマプラレンタル字幕鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★★☆4.0

観に行こうかとも悩んでた作品だが、やはりレンタル早い時代。ありがとう。降霊術という言葉だけ知ってて中身は全く知識無し。そしてかなり評判が良いとの事で、速攻鑑賞。降霊術やりすぎて取り返し付かなくなった系。真新しい題材では無いけど、降霊術がお手軽で真似しやすくて流行りそうなのがウケたのだろうか。小中学時代に観てたら絶対やってそう。主人公のミア含め登場人物がかなり軽率で、あんまり同情出来ない。
終盤まで★3.8くらいかなぁと思ってたけど、完膚なきバッドエンドとラストのタイトル回収が最高で★4に。95分だとちょっと物足りんかな。105分は欲しい。


◆オデッセイ
(ネトフリ吹替鑑賞)

ネトフリ説明文

個人評価★★★★☆4.4

めちゃくちゃ面白い。作業用に観るつもりが夢中で観てしまった。そして「オデッセイ」がまさか邦題とは思わなかった。
火星に取り残されたマット・デイモン。科学的考証をしっかりしてて、矛盾もあるかもしれないが、宇宙工学無知の自分にとってそんなもの感じさせないほどリアル感があった。火星で日々を過ごす描写を長く使って孤独感を演出して、スイングバイからの救出作戦から展開が駆け足になるが、それでも頭脳を駆使して救出に成功する場面は感動。リドリー・スコットといえど抗えなかったのか中盤から中国資本の影があったので、そういうのに敏感な自分は少し評価を下げざるを得なかったが、それでも見応えある作品だった。
デイモン取り残されバッドエンドパターンと言われた「インターステラー」♦4.8とセットで観るとより面白いかも。


◆オフサイド7
(アマプラ字幕鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★☆☆3.5

作業用流し見。監督は「ランボー怒りの脱出」のジョージ・パン・コスマトス。第二次大戦系の映画だが、多分フィクション。125分とそれなりのお時間なので作業用にピッタリ。銃撃戦多めなのと、とにかく落下スタントを色んなパターン見せてくれるので、さすが件の監督だなと。終盤ミサイルも出てきて、ストーリー以上にスケールがデカくなってる。ロジャー・ムーアは格好いい。


◆ロスト・フライト
(アマプラ字幕鑑賞)

アマプラ説明文(長め)

個人評価★★★☆☆3.9

無法地帯に不時着する系。クレイジージャーニー常連の丸山ゴンザレスがコメントしてるだけあって、フィリピンのホロ島はかなりヤバい。

ーーーらしい。

乗客に軍人の囚人がいる奇跡。お助けキャラありきでも緊迫感あって目が離せない。過激派の行動がかなり胸糞悪いが、ジェラルド・バトラーの勇敢さが毎度型にはまっていてテンポも良くて最後までしっかり魅せてくれる。


◆ファーザー・スチュー/闘い続けた男
(ネトフリ吹替鑑賞)

ネトフリ説明文

個人評価★★★★☆4.0

流し見予定だったがちゃんと観た。マーク・ウォールバーグ製作。わかる。これほどマークが演じやすい題材は無い。クズを演じさせれば天下一品。更にクズから更生していく役なら更に。メル・ギブソンとの親子役は二回目。
両人とも敬虔なカトリック信者なので、布教活動にも大きく貢献してると思う。監督もメル・ギブソンの嫁(33歳ってマジか)。
クズの極みだった男が事故の際に天啓(?)を経て神父になるという実話。病気が原因で司祭の道を経たれるルートからめちゃくちゃ太って、がっつり役作りしてて感服。終盤太りすぎててさすがに特殊メイクしてそうだったが。根底にあるテーマは「和解」かな。無神論者なので共感こそ出来ないが、ストーリーは心揺さぶるものがある良作。


◆イコライザーFINAL
(アマプラ字幕鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★☆☆3.7

正義の鉄槌を下すマッコールおじさん完結(多分)。舞台がイタリアの町で景観も良くてグーグルマップの行きたいリストに入れた。
悪党クズ度合いもシリーズトップクラスで規模もイタリアマフィア+テロ組織と完結ならではの強敵。並行してポストジュリアン・ムーアみたいなヒロイン枠の捜査パートがちょくちょくあってマッコールパートが結構削られてる。テロ行為描写が結構あってさすがに「イコライザー」としてはやりすぎかな。世間評価が★4に届いて無いのもその気がする。しかし単体であっさり全員始末してくれるので、風呂敷自体はさっと畳めてる。同時期に日本公開してた「ジョン・ウィックコンセクエンス」★3.6と映画館で梯子鑑賞しようと思ってたが、結果両作とも「観に行くほどでも無かった」と。まぁ、さすがにこれでデンゼル・ワシントンはアクション引退かな。続編はデンゼルのやる気次第らしい。


◆MEMORY
(アマプラ字幕鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★☆☆3.8

リーアム・ニーソン得意のやつにアルツハイマー状態で難易度上昇。デンゼル・ワシントンと同じでアクション俳優高齢化が著しい。殺し屋は瞬殺メインなので、そこまで体力を必要としないのかもしれないが(ジョン・ウィックは例外)。
証言持ち少女(ベアトリス)命がけ守護る映画かと思ったら、ベアトリス普通に殺されて、復讐蹴散らし系だった。ストーリーは暗め。アマプラ評価低めなのは予告詐欺のせいかも。ニーソンが終盤とはいえ意志を託して散っていく虚無感が辛い。個人的には楽しめたし、準主役のガイ・ピアーズが渋いし、登場人物の末路がそれぞれちゃんと描かれてて普通に評価出来る。


◆ミリオンダラースティーラー
(アマプラ吹替鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★☆☆3.7

作業用流し見。実話の銀行強盗事件を全編に渡ってコメディカルに描いてる。こっちのテレビ番組でも扱いがちな大がかりな現金強奪で、流れはある程度知ってるので流し見にさせて頂いた。世間評価が☆4なので、しっかり見てればもっと楽しめてたと思う。


◆第十七捕虜収容所
(アマプラ字幕鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★☆☆3.8

ワイルダー作品は大体見てきたけど、これだけずっと残ってた。収容所内でドイツのスパイを探すサスペンスモノだが、犯人が分かるまでは登場人物の言動もコメディ寄りで、誇張されてる。それでもワイルダー特有の整った役者の演出が終始徹底されてて、主演男優賞のウィリアム・ホールデンの説得力ある演技は見事。中盤までのコミカルはサスペンスを求めてる側からすると冗長なので、評価は少し下げた。やっぱりワイルダーはラブコメが好きかな。同監督の「アパートの鍵貸します」♦5.0が自分の中の頂点なのもあるけれども。


◆MEG2/ザ・モンスターズ2
(ネトフリ吹替鑑賞)

ネトフリ説明文

個人評価★★★☆☆3.2

前作は中国資本が強すぎて萎えに萎えた作品に仕上がってたが、今回も漏れなく中国資本だった。
まぁ、合作として銘打ってるのでそう割り切る。
今回は盛りだくさんだが、水中の息苦しい場面が多いし、メガロドン以外で暗躍する違法組織がいたり、何よりタイトルにモンスターズと複数形になってるので、メガロドン以外にも色んな古代クリーチャーが総出でちょっと盛りすぎ感はある。
日本の興行はステイサムのネームバリューは強いので評価もそれなりだが、アメリカではラジー賞にきっちりノミネートされてて、まぁ仕方ないなと。子役は前作同様相変わらず我が強くて言う事聞かない。脇のコミカルシーンが結構多めで、人を超越したステイサムは深海6000mを生身で泳ぐターミネーターっぷり。モンスターズのCGはややクオリティ不足。

シャイロックの子供たち
(アマプラ鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★★☆4.2

やはり池井戸潤原作は面白い。演技派揃いの役者も活き活きしてて、こちらもそれに乗せられる。
サダヲは小気味良いし哲太はずっとブチギレてる。柄本明は珍しく味方。一つの不正で二転三転して上の人間が黒幕というお得意のシナリオから倍返しの気持ちのいい流れ。2時間でも最後まで飽きさせないのは、エンタメとしての流れが確立されているからか。素直にお勧め出来る。


◆戦場のメリークリスマス
(アマプラ鑑賞)

アマプラ説明文


個人評価★★★☆☆3.3

曲がとんでもなく有名な大島渚の作品。長年観ようと思っていて、ようやく観るに至る。今では描写しにくいコンプラガン無視の言動と、大島渚らしい性の描写。直接的な同性愛描写こそ無いものの、それがより際立つような技法と、役者の演技は見もの。ただ、ビートたけしが過去に発言したように演技力は稚拙で、日本語と英語が混在したこのタイプの作品は何を喋ってるのか本当に聞き取りづらい。
日本人側がとにかく早口(特にたけし)で、通訳役も片言で理解しにくい。社会現象を巻き起こした名作だが、個人的には心を動かされる映画とは言い難かった。デヴィッド・ボウイはかっこいい。


♦ブルーベルベット
(アマプラ字幕鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★★☆4.4

今月イチ。リンチの作品はとにかく人を選ぶしカルト味が強いけど、見始めると止まらない。未見なのはこれと「マルホランド・ドライブ」だけなので、ようやく観る覚悟が出た。
サスペンスとしても一級だが、それも物語の二面性を彩る道具で、とにかく色による強烈な訴えと性的倒錯、噛めば噛むほど味が出る考察に唸る。カイル・マクラクランがとにかく格好いいし、デニス・ホッパーの異常っぷりもただの異常というだけでは言い表せない底の深さがある。好奇心に呑まれたジェフリーが次第に性的倒錯に陥る意識の流れと、イザベラ・ロッセリーニの攻めに攻めた演技力も素晴らしい。絵画とも評された終盤の美しい構図で最後まで引き込まれる手法。

本編より

さすがデビット・リンチと言わざるを得ない。
※今月で配信終了。


◆地上より永遠に
(アマプラ吹替鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★☆☆3.6

子供の頃に多分観てるけど、うろ覚え再見で作業用流し見。真珠湾攻撃前に軍人が色恋沙汰に現を抜かしまくる話。
「男女が織りなす愛と苦悩の関係」だが、演者は豪華で見応えはあるものの、ほぼ不倫なので純愛かと言われればそうでも無く、かといって「パールハーバー」の様にメロドラマになり過ぎても日本人観点からして困る。アカデミー賞8部門獲得の傑作と名高いが、やはりそこまでハマれなかったかな。


◆ブリキの太鼓
(アマプラ字幕鑑賞)

個人評価★★★☆3.7

パルム・ドールを獲得している大作。
3歳で成長を止めるも頭脳は大人のオスカルが、子供なのをいい事にやりたい放題する作品。所構わず太鼓を鳴らして、怒られたら甲高い叫び声でガラスを割る特殊能力を発動し、当然の如く周囲から孤立していく。性に興味を持ち始めてから暴走が過熱し、憎たらしさ全開で感情移入する隙も与えない。時代背景とオスカルという存在性が大きく相互し合っているので、それを理解しきらないとただオーメンとキャリーの下位互換がエロ本漁りをするが如く…。
当時のドイツ、ポーランド情勢の理解は必須。原作者の人生観も色濃く反映されて、詳しい人の解説を読んで観た方がより納得して観れる。
国によっては色々問題のシーンあり。時間も長めなのもあってようやく観たが、無理して鑑賞するものでも無かったかな。

◆1分間タイムマシン
(アマプラ字幕鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★☆☆3.6

煩悩「ループ」を5分間に凝縮させた超短編映画。
真新しさは無いが、コメディループによくある気になる女性を口説く為にやり直しまくる王道展開をささっと見せてくれる。気楽に見れて気楽に笑えて気楽に終わる。いい短編。


♦映画「ゆるキャン△」
(アマプラ鑑賞)

アマプラ説明文

個人評価★★★★☆4.7

今月ラスト映画。終始涙腺緩みっぱなしだった。
3期の放送観る前に2期伊豆キャン手前で止まってたのを観てから鑑賞。
この年で観たらもう駄目やなこれは…。
野クルメンバーが全員独身なのも大きいが、原作とアニメを観てるからこそ常に感情を揺さぶられる作りになってる。
土器発掘からキャンプ場開発が中断する所は映画的展開だなぁとやや冷静になってしまうも、5人の揺るがない繋がりに尊みばかり感じていた。
社会人になってから仕事に忙殺される日々を痛感させられて中々に堪えるし、同じ熱量を持てない自身に嫌悪しそうになる。
泣き場が多すぎるが、何よりワンコのちくわが老犬になってて、それを優しく見守る恵那の表情に一番涙腺崩壊した。ありゃ無理だ耐えられん。

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今月で結構観たい映画は消化出来たので、6月は少しペース落ち着くと思う。月10本切るようなら個人選別のベスト映画でも挙げようかな。





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