映画 『本心』 観賞
公開日、初日に観賞。
自由死(尊厳死)が合法化された極近未来。バーチャル技術も進化し故人の生前データを元に本物と変わらぬ仮想人物(バーチャルフィギュア)を甦らせる。
さらにリアルアバター(依頼人の代わりにゴーグルを通して行動や体験を代行する職業)を稼業とした企業などが日常の社会に浸透した未来を描く。
数年後には現実になり得るであろう未来社会をヒューマンドラマ化した映画。
これらのテクノロジーは必ずしも幸福をもたらすはずはなく、この世界でも貧困の格差を招いたり、悪用して犯罪に利用されたりする。
人間の欲望を満たすバーチャル技術は依存性がある反面、現実的には流行り物の運命で加速的に廃って下火になるであろう。
ディストピア映画として風刺的で現実味が濃く描かれて評価は佳作。原作も気になってきた。