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初心者向・テトラコードで一周【音階】 ~音楽理論の基礎を知りたい方へ①~
この記事は、初心者の方にも
ポピュラーソングを作り発表できるようになる為の
作曲入門コースの一環です。
音楽の理論がわかり
音楽能力をのばすことを目的とした
音楽理論とワークのシリーズです。
マガジンにまとめていきます。
※ポピュラーミュージック限定です
鍵盤楽器があるとわかりやすいので、
鍵盤が身近にない方は
紙鍵盤でもいいので用意してください。
私はよく、ノートの端に鍵盤図を書いて
考えていました^^
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この記事では「テトラコード」について学びます。
これは私がピアノ講師だった頃、
練習の嫌いな子どもでも
夢中になって習得していた
大うけのネタでした。
紙鍵盤では音がならなくて寂しいですけど、
そこは歌いながらカバー。
音も聴けるようにしました。
皆さん是非、挑戦してみてください。
音楽力が上がります!
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「テトラコード」とは~其の一~
テトラはギリシャ数字の「4」です。
テトラコードは、4つの音の並びでできています。
「ドレミファ」も「ソラシド」もテトラコード。
テトラコードを二つつなげると音階ができます。
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車両に見立てて、二両連結列車。
この音階列車で、世界一周します(笑)
いきなりワーク:
「テトラコード世界一周の旅」を、やり方に沿ってやってみよう
①----------------------------
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右手で「ソラシド」を弾きます。
(左手は薬指・右手は親指から弾くとやりやすい)
②----------------------------
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左手で「ソラシド」を弾き、
右手で「レミファ♯ソ」を弾く(ファに#をつけて)
#(シャープ)は右横の鍵盤。ここでは、黒い鍵盤になります
③----------------------------
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右手で「ラシド#レ」を弾く
①ドレミファ・ソラシド
②ソラシド・レミファ♯ソ
③レミファ♯ソ・ラシド#レ
と三つの音階が弾けましたね!
この、右手を左手に置き換えて次の音階を弾くというしりとりを延々と続けると、なんと、最初の「ドレミファ」「ソラシド」に戻ります。
これで、全部のメジャースケール(長音階)を
弾くことができます。
これが二両列車による世界一周旅行です。
さあ、世界一周の旅に出発しましょう~^^
鍵盤が足りなくなったら、
一オクターブ下を使ってやってくださいね。
途中で、よくわからなくなっても大丈夫。
悩まずできた人は、むちゃむちゃ音感良すぎ!
これは、全般にわたって言えますが、特に大人は、それぞれの音楽経験が人によって本当に様々なので、得手不得手に大きな違いがあります。
音楽経験が多い人は音感が発達していて、あまり悩むことなくできたりしますが、悩みまくる人も才能がないのではなくて音楽経験が少ないと思って、めげずにやってくださいね!
世界一周の旅でわからなかったところがあっても、理論がわかれば正しく考えることができますので、次へ進んでください。
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テトラコードとは~其の二~
テトラコードの音階・音程を知る
4つの音の列・テトラコードですが、
ルールを知れば簡単です。
音と音の隔たりは音程と言って
「度」で表します。
隣り合った音の音程は二度
ドとレの音程は二度、
レとミも二度、
ミとファも二度、
この3つの二度は、同じ二度でも、
鍵盤で見るとよくわかりますが、
ドとレの間には、黒い鍵盤(黒鍵)があります。
レとミの間にも、黒鍵があります。
これを二度は二度でも、「長二度」と呼びます。
ミとファの間には、黒鍵がありません。
これは「短二度」です。
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「ド」の位置に迷う方!黒鍵は、2つのところと3つのところがあります。右手でピースサインをして2つのところに置くと、人差し指の隣の白い鍵盤が「ド」です。
テトラコード「ドレミファ」の隣り合った音の関係は、長二度・長二度・短二度でできています。何の音から始まっても、これと同じ関係を築くように音の列を組み立てると、テトラコードができます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
テトラコードの四つの音は
長・長・短二度の関係
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ソラシド」で見てみましょう。
ソラシドもテトラコードだといいました。
それなら、同じ長・長・短の関係のはずです。
調べてみましょう。
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ソとラの間には、黒鍵がある→長二度
ラとシの間にも、黒鍵がある→長二度
シとドの間には、黒鍵がない→短二度
ソラシドも、長・長・短なので
テトラコードで間違いありません。
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次に、「ドレミファソラシド」という
音階を作っている、
この二つのテトラコードの
連結部分に注目してください。
ファとソの連結部分の音程は
どうなっているでしょう。
ファとソは二度ですが、
二音の間には、黒鍵があります。
という事は、
長二度で連結しているのです。
テトラコードを長二度で連結すると、長音階ができるのです。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
長音階(ドレミファソラシド)は、
テトラコードが長二度で連結されてできている
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今回は、テトラコードの四つの音がわかり、
それをつなげて音階にするのが目的ですので、
今日の解説はここまでです。
あとは、音階をすらすらと一周することです。頑張って!
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しかし、音階をすらすら弾けなくてもいいんじゃない?と思いませんか。
この音階には何の意味があるのでしょう。
音楽の3要素という言葉を聞いたことがありますか?
音楽は
・メロディ
・リズム
・ハーモニー
の三つからできているというものです。
音階と縁が深いのがメロディです。
メロディは適当に作られているように見えて(笑)ちゃんと体系だった理論があって作られています。メロディを作っているのが、音階なのです。
音階を理解することや
感覚的に覚えることで、
メロディーが単なる思い付きや
行き当たりばったりではなく、
自信をもって作れるようになりますよ。
また、ハーモニーの理解にもつながっていくので、全部の長音階をテトラコード世界一周の旅で何度も弾いて、ぜひ音楽基礎力をアップしてください!
では最後に、テトラコード世界一周の旅を全部書いておきますので、間違えずに左手・右手で全部続けてすらすら弾けるように練習してください。
音感を鍛えましょう。
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①ハ長調 / Cメジャー
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②ト長調 / Gメジャー
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③ニ長調 / Dメジャー
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④イ長調 / Aメジャー
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➄ホ長調 / Eメジャー
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⑥ロ長調 / Bメジャー
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人差し指から弾くと弾きやすいです
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⑦-1 嬰ヘ長調 / F#メジャー
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ここで列車の乗り換えをします~!
♯列車から♭列車に乗り換えます。
異名同音といって、ファ♯は、ソ♭と同じ音です。
※ ♭(フラット)は左隣の鍵盤を弾きます。
ファ♯(ファの右横の黒鍵)と
ソ♭(ソの左隣の黒鍵)が
同じ位置なのを確認してください。
ファ♯→ ソ♭
ソ♯→ ラ♭
ラ♯→ シ♭
シ→ ド♭として弾きます。
⑦-2 変ト長調 / G♭メジャー
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さっきと同じ音を弾きますが、音の呼び名が変わります。
ここから♭列車なので、♭がついてる音は、左隣の鍵盤を弾きます。
ソ♭は、ソの左隣の黒鍵
ラ♭は、ラの左隣の黒鍵
シ♭は、シの左隣の黒鍵
ド♭は、ドの左隣の鍵盤(シと思ってる白鍵を弾く!)
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⑧変ニ長調 / D♭メジャー
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➈変イ長調 / A♭メジャー
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➉変ホ長調 / E♭メジャー
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⑪変ロ長調 / B♭メジャー
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⑫ヘ長調 / Fメジャー
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これに続くのは、
ドレミファ・・・ソラシドですね!
全部のメジャースケール(長調の音階)をめぐることができました。
わからない部分があったら、コメントで気軽に質問してくださいね。
この記事があなたのお役に立って、
今後も楽しい音楽ライフをご一緒できたら嬉しいです。
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