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【連載小説+あとがきとエッセイの勉強】恋愛ファンタジー小説:気づいたら自分の小説の中で訳あり姫君になっていました(76)+エッセイ「サロンに遅刻した」

前話

「ウルガー!!」
「おわっ! ゼルマ! 元気全開じゃないか! 何があったの?」
 思いっきりウルガーに抱き着いてにっこり笑う。
「華の宮に託児所を作ることにしたの。お母様が陣頭指揮を執ってくださるって!! 子供たちが華の宮にいつもだれかいるのよ!」
 嬉しそうに話す私にウルガーも笑顔になる。だけど、すっとまじめな顔になる。
「ウルガー?」
「この際結婚する?」
「け、結婚??」
 どぎまぎしているとウルガーが額をくっつけて言う。
「タピオ達に出会って、ゼルマはより一層元気になった。でもスティーナに出会ってからは奇麗になった。まるで女神のように。弟たちをかわいがるゼルマの顔は穏やかでキラキラ輝いている。俺たちも結婚して子供を持てばゼルマは心の風邪なんてあっという間に治るよ。いや、もう治ったね。ほとんど。さっきまであった闇の心がほとんどない。無意識につながっている幼子とつながってゼルマは元気になった。俺が治せなくて悔しいけれど、理由は明らかだ。こんなゼルマに会えるならもう地味婚でもなんでもいいよ」
「ダメ。春祭りがあるでしょ? 王宮総出で準備よ。結婚してる暇なんてないわ。でも、一緒に過ごす時間がもっと欲しいの。ウルガーにベタぼれ過ぎて離れがたいわ」
「ゼルマ……。ちゅー」
 ばこん!
「せっかくいいところだったのに。どうしてそこでちゅーなの! プロポーズしてよ。ちゅーなしで」
「ええー。ちゅーはわが王家の伝統だよ」
「だーめ。結婚しないわよ」
「それは困る。なんていえばいいの」
「そこまで言わせるの?」
 ぽかぽかローズウッドのお盆でなぐる。
「痛い痛いって。もう。わかった。ちゃんとゼルマが気に入るようなロマンティックなプロポーズ考えておくよ」
「ウルガー大好き!」
「俺もー」
 二人でいちゃいちゃしてるとあらぬ方向から声が飛んできた。
「兄上と姉上はまたらぶらぶしてる」
「タピオ! クルヴァ!」
「たくじしょ、のお兄ちゃんとしてお役目もらったのー」
「僕たちがトビアスたちと遊んであげるから姉上はティアラを決めてね。それで僕たちに一番に見せて」
 タピオとクルヴァが言う。
「だーめ。兄上が一番目に見るの」
 ウルガーが阻止する。
「えー!!」
 双子の弟たちが抗議の声を上げる。そこへ向こうからお母様の声がした。
「タピオ。クルヴァ。そちらは行ってはいけませんよ。目の毒ですから。こっちに来なさい」
「はーい。じゃ、姉上、兄上、またねー」
「失礼しました」
 正反対のタピオとクルヴァに大笑いする私とウルガー。だんだん個性が分かれてきたわね。でも、いい双子兄弟。
「あなたにとっては頼もしい左腕と右腕ね」
「ああ。将来が楽しみだ。さ。ティアラのカタログを一緒に見よう」
 ウルガーがカタログを引き寄せる。
「ええ。ウルガーと一緒だと仕事がはかどるのよね。欠乏症になってるわ。困ったこと」
「俺はうれしいけどね。でも寝室は共にできないから、一緒にいる時間がそんなにないね。ごめん」
「いいわよ。寝室をともにしたら即子供よ。それは子供がかわいそうだわ。婚礼も挙げてないのに」
「ゼルマはきっちりしてるなー。俺はなし崩しに終わりそうで怖いんだけど」
「既成事実は正しい順序でするのよ。反対する人がいるわけでもないんだから」
「そうだった。さぁ。仕事を進めよう。執務も覚えてもらわないとね」
「ええ。隣に座っていかしら?」
「もちろん。膝の上に来る?」
「それは遠慮します。なし崩しになるから」
「よくわかってるねぇー」
「ウルガーの事ならなんでもお見通しよ」
「ちぇ」
 そう言ってウルガーが頬に予告なしのちゅーをする。
「ウルガー!」
「わかってるよ。はい。仕事」
 私たちは夕暮れで日が落ちるまでティアラのカタログをずっと飽きずに見ていた。


【あとがきとエッセイの勉強】
 明日から仕事ですが、なにやら仕事モードにならない。執筆もしてないし。ひたすら登販の本見てます。そして、なんと、サロンの予約時間に遅刻しました。電話がかかって、すぐには取らないのですが(迷惑電話かどうかの見極め)切れて出た店名で慌てて折り返し。時間を間違えて覚えていました。家から二分もあればたどり着けるのでささっと服を着てすっぴんでいきました。元々化粧はアレルギーがあって定着しないのです。普段はすっぴん。行けば、えらい歓迎されました。なかなかここのところ行ってなかったので。で、カットとトリートメントと染めをお願いしてました。仕事場で今の色が一番いいと言われたのを伝えて、ブラウン系ですかねぇとか話していたら、リタッチでいけるし、他の毛もつけるけれどそんなにいらないね。と。髪が短いのでつける部分も少なくあっという間に終わって帰ってきました。朝抜いてました。明日の反応が楽しみです。染めたと気づかれないかも。また色落ちの過程を楽しんでください、と言われました。そうそう染めてられないので。しかし、父に似たのか白髪がないんです。ほんの生え際しか。母は毎回家で染めてます。
今日は何か充実した日でした。サロンにiPad持って行って登販の本を見ながら過ごして、尿糖の測り方の時間に自分がいつも血糖値を図っているのと違うのでんん~????となりましたが、調べるとなるほどねー、という事情がわかりました。血液と尿では意味合いが違うようで。母は母でしびれ止めを一日何回飲んでいいのか調べてました。強烈な薬で、私も飲んだことありますが、平衡感覚なくなります。それで外に行ったらまっすぐ歩けませんでした。それを一日三回って。止めました。母を。で、ここの更新ついでにロゴを作ってました。名前が変わったので。ただ、いろんなパスワードがあやりの関係で綴っていたので、勘違いしないようにしようと思ってます。これで過去に関わって去っていた人にはわからんだろ。ユメを貼り付ける仕事もあるんですが。ゼルマも今日は書いてみたいな。その前に漢検ですが。読みを四ページして、久しぶりに模試をしてみようかどうか考えています。たぶん、書き取りで落ちるけれど。

で、このゼルマはいちゃいちゃしてます。この頃ロマンスが足りなかったんでしょうか。やたらいちゃいちゃ。まぁ、恋愛ファンタジーなので当たり前です。それを邪魔する末弟達。甘い展開はこれからもしばらくつづきます。
今書いているところはまた次の山場です。勝手に増えた内容です。プロットにはなかったのですが。かってにマリーベル姫が登場しちゃいました。これの婚約式とかでるんだろうねぇ。登場人物が増えに増えまくるこの話、困ってます。マチルダ様もしつこいし。あの方はかない人じゃなかったの??です。

あんまり、これからは死人がでないと思います。死ぬ人は死んじゃったし。まぁ、悪巧みを考えている大臣などがいればわかりませんが。元々、大臣達を書いてないためまた増えそうです。横領とかありそう。談合とか。ああ、恐ろしや。監獄行きで終わろうっと。断頭台の言葉が浮かんで、怖い!
そんな中世じゃないーと脳内で叫んでます。やっぱり時計塔の監獄止まりですね。その方がいい。でもそっちもいろいろ逸話があるので、それはそれで恐ろしいお手本です。

さて、漢検といきますか。
ここまで読んでくださってありがとうございました。

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